
山本ひとみ
映像ID: 2421
323【山本委員】 ただいま提出されました議案第6号武蔵野市子どもの権利条例に対する修正案でございますが、私はこの修正案に関して同意できません。反対という態度を取らせていただきたいと思うのですけれども、質問としては、今日質疑がございまして、今回の条例が今年度成立するということについて、私も望んでいるし、それは必要なことだと思っております。
子どもの権利条約が30年近く前に既に批准されているという状況を考えると、武蔵野市らしい条例を2年近くにわたって検討、準備してきた、この流れで、今回提案されている条例案に関して、あえて「主たる養育者」を入れる理由というのが、私は今聞いた限りだと納得できないのが1つと、もう一つは、本日別の会派の人からの発言の中で、保護者の役割というよりも、保護者の責任のほうが、より適切なのではないかというような文言もありました。
この第8条というのは、保護者の役割となっています。私自身は今日の質疑でも自分で質問しましたように、今いわゆる家庭とかということに関しては様々な形態がある。同性同士の場合もあるし、離婚した人が新しい家族をつくって、そこでまたお子さんがいる場合もある。ステップファミリーみたいなのがあるわけです。様々な家庭や保護者がある中で、ですから保護者に第一義的な養育の責任がない場合もあるし、その中で全てがそうではないということを言っているわけです。それがいけないというのではないし、目指してはいけないなどとも言っていません。
しかしあえてここに付け加えるということは、結果的には私は、様々な姿がある現在の家庭、その中には残念ながらですが、家庭の中でいさかいがあったり、虐待だったり、いじめだったりがある場合もあります。様々な家庭がある中で、保護者の責任を過度に強調することは、現状で言えば、やはり息苦しいものを保護者、特に母親に対して与える懸念が、私としては拭い去れない、否定できない事実があるというふうに思っております。ですので、これに関しては難しいと思います。
あえてこれを入れなければいけない理由というのは、私は今日の質疑では見当たらなかったのですけれども、入れないとどこが困るのかというのが分からなかったのが1点と、あとは別の会派の人の意見ということで言えば、保護者の役割と責任は、言葉としては似ていますけど、やはり違った概念だと思うのです。それに関しては、結局すり合わせはやったという理解でよろしいのでしょうか。
質問はその2点です。