
山本ひとみ
無所属むさしの現職
映像ID: 2421
325【山本委員】 もう一言だけ申し上げますと、今の質問に対する御答弁の中で、「保護者は子どもの主たる養育者であり」というふうにする一つの理由として、子どもが生まれたときに、保護者が、親が生物としての愛着を持つであろうということをおっしゃいましたが、いろいろな方がやはりいるわけで、例えば望まない妊娠をした方もいれば、外国籍の人で、子どもを愛情を持って育てたいけれどもなかなかそうもいかない場合だって。最近も裁判になったりしている場合も御存じだとは思いますけれども、それは自分の産んだ子どもに対して愛情を持って育てることができたら、よりよかったと私も思いますが、そうはいかない人に対して、生物として愛着があるでしょうということを言うことがどう捉えられるかということも、私はやはり考えないといけないのではないかと思っているのです。
今やはり家族の形態も多様化しているし、それこそ妊娠して子どもを産んで育てるということに対して、愛情を持ってやっていきたいけれども、そうできない事情のある人がいることに対して、子どもを産んだのだからそれを愛情を持って育てていって、養育の責任があるのですというふうに言うことは、私は厳しい場合もあると思います。個々に対する支援とかフォローとかというのを考えていかなければいけないけれども、こういうことを付け加えることに関しては私は賛成できないということを、この場では申し上げたいと思います。