
深田貴美子
映像ID: 2480
8403【深田委員】 ますます私は心配になってきました。これだけ大きな公共事業です。しかも、吉祥寺といういわゆる交通の結節点でもあり、商業の中心でもあり、南口はまさに吉祥寺の一等地であります。そこにある唯一の市有地。活用ということはないということなのです。要は、活用しないであと20年、国が求める十分なIs値を満たしていない公共施設の安全をどう保ち、トイレ等、エレベーター等問題のあるバリアフリーを実現していくかという結論ありきの既定路線を必死になって走っているようにしか見えないのです。だから、ほかの議員が指摘しているように、これからある行政報告、この吉祥寺のパークエリアまちの将来像案に向かって、それからもう一つは、私がいない間に、2月ですか、吉祥寺駅南口交通環境基本方針の策定に向けた考え方、どちらも結論がないのです。オープンな形で終わっている。その中で、公会堂だけ、どう結論に急ぐか。だから、サンセット条例で、しかも急いでいるのです。
駐車場については、駅前に近いということ、それから常時利用されていない、限定的だということで、こういう提案になっているということが分かりました。それは、利用しにくいから皆さん来ないのです。高齢者の方々は、あの階段がどうしても厳しいのです。お手洗いに行きたいときに階段を上らなくてはいけない、降りなければいけないというのは、おばあちゃんたちの悲鳴です。だから公会堂を利用されないのです。逆に、望ましいかどうかは分かりませんが、取りあえずバリアフリーな公会堂になってごらんなさい。コロナも終わって、楽しい演目を期待している市民の皆様が押しかけます。歩いて行くことはできないのだけれども、家族に乗せてもらって、公会堂で降ろしてもらう、またお迎えに来てねと。こういうことが予想できませんか。そうでなかったら、逆に何のためにここに20億も投入するのですか。いい演目だって呼ばなくてはいけないではないですか。果たしてこれが、この座席数まで減らしていますから、費用対効果的にかなり厳しいと思っていますけど。私は非常に残念に思っています。
そういう意味におきましては、基本計画がこのような状況でございますので、私どもの会派としては、この議案については賛成いたしかねます。責任が持てません。本来であれば、基本計画というのは、そのようなざっくりするものではなくて、実現可能な計画をつくってきたはずです、武蔵野市は。こうしたことがきっかけで、最後の入札のところで不調になるというような基本的なことにつながっていくのではないのですか。この後、債務負担行為のところで、入札不調になりました学校施設のことについても質疑を申し上げますけれども、基本的に、接道の幅が狭いなんというのは、これは当たり前のことではないですか。計画を立てるまでの大前提のところです。このことに気がつかずに入札にまで及んでいるということ自体が問題です。ですから、他の議員からも質疑があったように、私もこの案件についてはかなうのかどうか非常に心配をしています。どうか今後は、まだまだ公共施設の建て替えが続きますので、基本計画というところはないがしろにしないでいただきたい、これだけは強く要望しておきます。