
深田貴美子
映像ID: 2482
8576【深田委員】 災害対策というのが重要だと思いますという認識をお持ちになりながら、今回は、それについては議論がなかった。そして、プロジェクトチームのメンバーの中にも、災害・防災担当はいません。これは非常に残念な話です。とにかく駅の目の前に緊急輸送道路がある、これはもうどうしようもない事実です。そして、主たる鉄道が2本もある。そして、老朽化した建物が相当建っている。それはデータでお持ちでしょう。幾ら東京都の緊急輸送道路沿道の耐震改修促進計画を進めていたとしても、目に見えてまだまだ残っています。それから、発災する、発火する可能性もあります。鉄道沿線にぴったりとくっついてビルが建っています。最悪のリスクということを想定しないで、まちの未来を描けますか。どこに緊急車両が滞留したらいいのですか。どこにけが人を瞬間的に横たえていたらいいのですか。本市は水道にも致命的な欠陥があります。地震とともに本管が破裂する、噴き上がる、そんな状況だってリスクがあります。そして吉祥寺は地下がいっぱいあるのです。水があふれ返れば地下に浸水していくのです。なぜそういうリスクをきちんと考えないのですか。こんなまちだったらすてきだな、こんな道路だったらいいな、こんな店が並んでいたらいいなというのは、民間のマンション事業者さんにお願いすれば出てくることです。私たちがやらなければならないことは、最悪のことを想定して、市民の皆さんの命を守ることではないですか。それがない中でこれを投げかけることによって、何を承認してもらおうとしているのか、私にはよく分からないのです。
ただ、今回なさったことは、先ほど申し上げた、この交通環境基本方針、行政報告はまだですけれども、これはいいですよ。今まで知っている人しか知らなかったことですから、これはきちんと行政報告でもしてください。そして、今回おつくりになったこれと併せて、その機運が醸成されていないというのであれば、どこを到達点にされているのか分かりませんけど、迅速に機運を醸成してください。ただそのときに、恐らく、データがどこにあるの、これは絶対に聞かれます、もうそういう時代ですから。ですので、この後、社会実験なり、ワークショップなり、いろいろな御意見を伺うようですけれども、そのときに、オープンハウスをするに当たっても、説得力ある、市が持っていらっしゃる開示できるデータはお出しになったほうがよろしいように思うのです。
首をかしげていらっしゃる市長さんはなぜでしょう。その必要がないとお考えですか。さっきから首をおかしげになられるので、では、松下市長に伺います。なぜ今、グランドデザインであれだけもめて、そしてNEXT吉祥寺が実行計画として実行が十分でなくて、進捗できていますか。そして今また、ふわっと皆さんの意見をお伺いしたいのですというこの段取りは、これは松下市長のお考えなのですか。そこに防災の観点が入ってないということについては疑問に思われなかったですか。トップとしての御判断を伺います。あなたに聞いていません。私は今、松下市長に聞いています。御答弁ください。