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深沢達也
映像ID: 2532
9122【深沢委員】 質問は以上なのですが、最後に言葉の問題。
やはりキャバレーとか風俗とかというと、何かもう悪いほうの意味にどうしても、そういう感じがあるではないですか。ただ風俗といったら僕がすぐ思い浮かぶのは、民俗学なのです。特に、武蔵野と関係ある遠野市の「遠野物語」を書いた柳田国男さんが民俗学の創始者だけど。いろいろな要素があるけど、民俗学といったらまず最初に出てくるのが風俗なのです。その捉え方はいろいろあるけれども。いわゆる大衆市民、庶民の生活のありようとか、様々それを全部ひっくるめて民俗学と言うわけだけど、そういうイメージでどうしても取ってしまうのだ。だから人によって言葉の捉え方は違う。これはもうちょっと余談で申し訳ないけど。ただ言葉で。そういうことです。
それからもう一つ、キャバレーといったときに、私が思い出すのは、ロートレックの絵なのだ。何種類もあるけど、主にキャバレーの踊っている姿、男女が楽しく踊る姿。そういう楽しく踊り、飲んで食べて発散して、気持ちよく帰る。そういうことなら全然問題ないなと私は思っているのだけれども、日本に入ってきてからその言葉が独り歩きして、現況のような捉え方みたいになってきたというのがあるので、やはりその点は、フランス語でCABARETというふうに書く、そういうイメージがあるものだからあれですが。
これは全く質問とはまた別の問題ですが、言葉を使うときというのは、やはりいろいろ人によって捉え方が違うのだなと。だからある程度共通線のところでやり取りをすることになるのかなというふうに思うので、これは全く余談でございますが、一言申し添えて終わりにしたいと思います。
以上です。