10006【竹内教育長】 非常に難しい御質問を3つ、連続でいただきましたが、まず最初に、コロナ禍の中で大事なものと、さらには新しい可能性についても気づいたということについて、もう少し具体的にということですので、少し繰り返しになるかもしれませんけど申し上げておきます。
コロナ禍の中で、学校では、先生方が感染症対策に従事しながら、子どもたちに向き合ってきました。いろいろな制約も大きかったわけですけども、これからも一定の制約がある中で、新年度を迎える中で、その状況に向き合っていきたいと思っていますが、例えば体験活動です。協働的な学びであるとか、あるいは探求的な学びが、やはり重要だった、大事だったということは、様々な学校の中で体験的な活動というのが行われていますので、それは認識を新たにしたものと思っています。
同時に、コロナ禍の中で、いろいろなタイミングもあったのですけども、学習者用コンピューターが1人1台の環境として配置されました。それから、これはもともと予定していたものですけども、新しい学習指導要領が、非常に大きな変化が伴ったものとして実施されてきました。その中で、新しいツールとして、使い方として、それから、例えば今までなかった効率的な使い方とか効果的な使い方として学習者用コンピューターを利用していく、そういったことについて活用が進んできて、あるいは新しい気づきがあったということがあります。
それから、新しい学習指導要領では、まだ試行錯誤のところもありますけれども、主体的・対話的な深い学び、あるいは個別最適で協働的な学びについて、もっと教育を深めていく、これからの社会に生きる子どもたちにとって必要な教育に姿を変えていく必要もあると思って、そこについても学校は向き合ってきているところでございます。そういったものを活用していく、新しい試みもされていく必要があるかなと思って、先日答弁申し上げたところでございます。
それから、教員の配置については、基本的には今までも、学校の校長の人事構想に基づいて、教育委員会として、配置は東京都が行いますから、教員の配置について東京都に要望していく、この枠組みの中では同様なのですが、学校運営協議会を設けている学校については、東京都の制度として、一定の人数の枠はありますけれども、学校の規模を生かしていける、そういう制度がありますので、これは教育委員会全体の中で大きい人数の配置をいただいて、それを学校に配置していくという流れとは別なものとして、学校が直接、人事構想に基づいて、こういう教員を配置してほしいという希望を出すことができますので、それは運営協議会を設置している学校のメリットとして活用していきたいと、新しい制度の活用の方法として取り入れていきたいというものでございます。
それから、教員志望者については、国でも、様々な要因といいますか、働き方改革も含めて議論されていますし、全体的な教員の、例えば先生の退職と、それから新たな先生の配置という大きい流れもありますけれども、教員というのは非常にやりがいのある仕事ですし、やはり武蔵野市としてはそのために、できる環境を整えていく。例えば市講師の配置でもって先生方の負荷が減っていくとか、あるいはICTも進んできて、先生たちの様々な業務が効率的に行えるというような、そういう環境を整える面がありますので、それらの充実を図ることによって、先生たちが誇りとやりがいを持って働ける、そういう環境を武蔵野市としてつくっていく、そういうことで、例えば先生になっていこうということにつながることもあると思いますし、あるいは、ほかの地区から、武蔵野だったら行ってみたいと、そういう優秀な先生を呼び寄せるというか、来ていただく公募の制度もありますから、そういったことにもつなげていきたいと考えているところでございます。