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橋本しげき
映像ID: 2433
10073【橋本委員】 もちろん討議要綱なので、これから議論がさらに行われると思いますから、その進捗というのを見たいと思っているのですけども、公民連携というのはいろいろなパターンがあって、一つでは当然ないので、いろいろなレベルがありますから、全部同列に見ることはできませんけども、しかし、やはり基本的に公の責任をきちんと果たしていくということが非常に大事だというふうに私は思っているわけです。それが世界の流れだと思うのです。
一番有名なのは、水道を民営化したけども公営に戻すという動きが起こっている、しかも水道民営化の出発点はフランスのパリなのだけども、そのパリが公営に戻してしまったと。そういうことは非常にインパクトがあるわけだけども、それからPFIというやり方についても、イギリスのサッチャー首相のときに、そういう小さな政府の実現という、いわゆる新自由主義経済の下でいろいろなものを民営化していったわけですが、しかし2018年に、イギリスの会計検査院が非常に面白いことを言っているのです。PFIプロジェクトは、通常の公共入札のプロジェクトより40%割高だと、25年経験したが、公的財政に恩恵をもたらすというデータは不足しているというふうに、本家本元のイギリスの会計検査院がそう言っているわけです。いろいろなPFIのデメリットがあって、例えば自治体間と民間とのリスク分担の話では、民間がリスクを負担できない場合には、結局サービスの途絶、質の低下が起こると。それから民間が途中で破綻した場合には、自治体の負担が増加すると。それから自治体と民間との契約期間が、例えば20年とか30年とか長い場合には競争原理が働かず、公共サービスの質が低下するとか、かえって割高になるのだという。だから、日本の政府の立場というのは非常に遅れているのです。破綻したものをいまだにやろうとしているという。
なので、私が聞きたいのは、こういう世界の流れとか、それから、公がどれだけきちんと市民のサービスに対して責任を持つかということに対する市のお考えをお聞きしたいと思います。