10092【松下市長】 これも難しいのですけれど、同じ事象に直面しても、不安に思う方と思わない方がいますよね。ポジティブ・シンキングの方とネガティブ・シンキングの方だと、同じことが起きても、これより悪いことが起きたらどうしようと思って不安になる方もいれば、ポジティブな方は、私はとてもラッキーだなと思う方もいるので、こればかりは本当に難しいなと思うのですけれども、ただ、一つ一つ解決をすべきことは何なのかなという部分に、新たな課題に向き合うことが、この3年間はできてきているのかなと。コロナによってあぶり出されたというか、今までは見えなかったものが見えてきたり、顕在化という意味でですけれども、福祉総合相談窓口における長期のひきこもりの課題もそうですし、長期のひきこもりがもたらすものは健康への被害ですね、ずっとおうちにいることで身体の機能が衰えてしまって、病院にもつながっていなかったということも分かったりとか、ではそこからどうやったら医療につながっていけるかというところは、これは本当に大きな課題だったり、そういうことが一定見えてきたり、また、平和な家庭だったと思っていた方々も、ずっと四六時中家族みんなが同じ場所にいることでトラブルが起きたりとか、それまでは学校に行っていたり会社に行っていて、日中は顔を合わせていなかったけれども、ずーっと一日学校も行けなくて家にいる中で、いろいろなことが起きるというのもやはりありますので、コロナがいろいろな見えなかったものも見えるようにしてきたのかなというのもある気がします。
でも、行政として私たちができることと、家族の問題であり、家族の中でしか解決できないことなど、すごくその線引きは難しいと思うのですけども、願わくは、様々窓口等を立ち上げる中で、なかなか市では解決できないことであっても、お話をまず伺って、必要であれば弁護士相談などもあったり、ほかの人権相談もあったり、違うところにもつなげることもできますので、まずは御相談をいただくということを繰り返していくのが大切かなというふうに思っております。