
西園寺みきこ
映像ID: 2436
10385【西園寺委員】 ありがとうございました。今回の予算審査に当たって、私は昨日、きちんと地に足のついた議論になっているか、実がある議論なのかということを念頭に置きたいということを申し上げました。今日は特に質問ということではありませんけれども、この何年か、人口推計のことについての議論がかなり時間を取ってきたなというふうに思っております。人口推計というのは絶対にそのとおりにはならないものだというのは誰にも分かることで、上振れするにしろ、下振れするにしろ、人口推計がぴったり合うということはまずあり得ないわけでありまして、その人口推計を基にして、すごく時間を取って議論するということ自身、私はあまり地に足のついた議論ではないなというふうに思っております。もちろん、いろいろな要素を考えて常に情報収集をするということについてはぜひお願いしなくてはいけないのですけれども、実があるかどうかという意味でいうと、市内で起こっていることを全て市が把握できたり、それを保障できるわけではないというところは常日頃感じているところであります。
それから、もう1点だけ言わせてください。昨日の総括の議論の中で、住民投票制度に対して、やはり議会の議決が必要という発言がございました。そもそも論として、それはちょっと理解ができなかったのです。なぜかというと、現在でも、皆さん御承知のとおり、50分の1の署名を市民が頑張って集めれば、別に独自の住民投票条例をつくる必要は全くなくて、議会に直接請求を単発で出すことができて、それで議会が議決さえすれば住民投票は実現する。これは、2012年の原発都民投票を私は経験いたしました。そのときは議会と知事が否決しましたので、実現はいたしませんでした。2013年の小平の都道の住民投票は、修正した形で議会が通したので、住民投票自体は成立をいたしました。こういうことは、別にわざわざ武蔵野市で独自の制度をつくる必要がないわけです。今回、当時の副議長と議運の委員長が入られて懇談会をずっとしてきた中で、議会の議決がなくても、市民がすごく頑張れば住民投票をできるということを最大のポイントにして、常設型の住民投票をやれるようにしましょうというところが最大のポイントだったわけで、昨日の御発言を聞いて、本当に首をかしげるという状況であったのです。考えが変わられたようですが、考えが変わられたということについては、やはりみんなが納得するような理由がないと厳しいと思うのです。私にとっては、今まで武蔵野市がずっと頑張ってやってきた自治基本条例と住民投票条例に向けてのプロセスを根本から変えてしまうというか、根本が違うよねと、そういうふうに感じました。今日は本当は予算審査ですので、予算の内容について質問しなければいけない場なのですけれども、論点整理というふうに予算を出されております。論点整理が必要なのは実は自分たちではないかという思いがあって、発言をしております。
これについては私の意見ですので、以上です。