
与座武
映像ID: 2437
10641【与座委員】 前段のダブルケア、トリプルケアの取組については、本当にお願いします。多分もう、人は、本当に苦しいと、苦しいという声が出ないのです。苦しい、死にそうなんと言うやつは、絶対死なないです。本当にもう追い込まれている人というのは声も出なくなっていってしまうということなので、そういう人たちのところにきちんと手が届くようにしていただきたいと思います。
それから、認知症初期集中支援チームについてお伺いしたのは、実はこれも私の体験から来ているのです。7年前か8年前に、うちのおふくろが認知で施設に入ってしまったのだけども、その前から様子がおかしかったのです。金銭管理、衛生管理、食事管理が結構ずさんで、私がちょっとフォローしながら見ていたのだけど、家族の思いとしては、元気だった自分のおやじとかおふくろのイメージがあるので、何かおかしいなと思っていても、認知症と認めたくないのです。頭では分かっているのです、でも気持ちが駄目なのです。そうすると、最初の一歩がなかなか踏み出せないのです。実はうちの場合は、うちのおふくろが家の中で転んで、手首を骨折して、救急病院で手術という話になった。そのときに整形外科のドクターから、手首の骨折は治します、手術で治しますと。でも息子さんねと、お母さん、この状態で1週間も入院したら、認知が進んでしまいますよと、そっちのほうが問題ですよと、はっきり言われたのです。
そこからです、こういうのは知っていて、よく分かっているつもりなのだけど、自分のことになると、そこからなのです。そこから動き出したのです。でも、そのときはもう在宅療養、だから在宅限界をもう、アッパーリミットを超えてしまったのです。ですので、自分の経験からいっても、本当に困っている人、そういう初期の段階で光を当ててあげないと、幾ら長計とか何かでもって、住み慣れたまちで住み続けるためになんといっても、実際はなかなかできづらい、これは僕の経験。違うという人もいるかもしれないから、あまり一概には。そういうことを、今御答弁の中で、相談があった場合と言われたのです。もちろん行政のほうから電話をかけて、いかがですかなんて御用聞きなんかできないのは分かっているのだけども、さっき言ったように、本当に大変な人は来ない。私でさえが、おふくろをどこかの認知の病院に、では、どこの病院に連れていけばいいのか分からないし、本当にこれだけ皆さんのような優秀な職員の方とのコミュニケーションがあってもできなかった、一般の人はできないと思う。だから、何が言いたいかというと、認知症の初期集中支援チームについてはすごく期待をしていますので、これからも頑張ってやっていただきたいと思うのです。
それで、認知症と一言で言うのだけども、アルツハイマー型とかレビー小体型とか、いろいろそれによっても違います。それから本人の性格でも違います。家族形態、収入、住居、だからそういうことに対してきめ細かく対応していただきたいということと、ここから質問なのですけど、初期はいいのです、ある程度行ってしまった後なのです。どこまで行政の支援チームで支援が可能なのか、どの程度まで。それから、どこまで支えられるのか。それで、もし支え切れなくなった後はどういう対応をしていくということになるのか。一本線で行くわけではない、それぞれの状況であるのだけども、そういう後々のことについて、どんなふうに構えて対応されているのかということをお聞きしておきたいと思います。