
西園寺みきこ
映像ID: 2446
11664【西園寺委員】 それでは、令和5年度一般会計、3特別会計、水道事業会計、下水道事業会計について、会派を代表いたしまして賛成の討論を行います。
令和5年度の予算は約729億円、人口の微増傾向と市民の皆様方の担税力に支えられまして、前年度比3.3%増と、堅実で大きな心配のない予算組みになったと捉えております。市債残高、基金の備え、いずれを取っても危なげのない状況であり、将来の人口予測や財政見通しに関する今回の議論においても、リスクの低い、市民の信頼に応え得る状況にあると見ました。
5年度の予算編成方針は、新規事業は原則として第六期長期計画に掲げられた事業のみとし、限られた財源を重点的かつ効率的に配分すること、あわせて、新型コロナウイルス感染症やウクライナ情勢による原油価格、物価高騰により生じた課題にも対応すると予算編成方針にありましたが、目立つ大型の新規事業がなかったというのは事実だと思います。しかし、市民生活には絶対必要不可欠な、後回しにできない、小・中学校の計画的な改築の事業、高齢者総合センターの大規模改修や障害者福祉センターの改築、保健センターの増築及び複合施設整備など、これはゆるがせにせずに、確信を持って進めてくださるということを評価したいと思います。
詳細は本会議で述べたいと思いますが、「誰もが安心して暮らし続けられるまちへ 平和が続く未来をつくる予算」と銘打った新年度の予算は、新規の大型事業が事実上なかなか困難である中においても、大枠において、市民一人一人のニーズに寄り添い、市民との対話を一層進め、市政を前に進めるという目的に沿ったものであると判断いたします。予算編成に関わってくださった多くの皆様方に感謝を申し上げ、令和5年度の武蔵野市政がさらに進展することを期待いたします。
また、総務委員会に付託され、継続となっておりました陳受5第9号、第11号、住民投票制度に向けた論点整理関連の保留の陳情、また、武蔵野公会堂改修関連の予算の執行停止に関する陳情についても、不採択の判断としたいと思っております。
最後に、今回の予算審議の冒頭で、私は、事実に基づいた議論になっているのか、実のある、地に足のついた議論になっているかに注目すると申し上げました。一方的で主観的な議論は、その場は人目を引き、面白いかもしれませんが、結局は市民のためにはならない。市民との対話を進め、武蔵野市民14万8,000人の全体の福祉向上を目指すためには、客観的に事実に基づいた議論が不可欠である、このことは必要があれば何度でも申し上げたいと思っております。
以上、会派を代表しての賛成討論といたします。