23711【小島監査委員】 まず、今回の決算の審査意見書で、ここの部分というのは非常に深沢監査委員と議論を多くしたところでございます。今回の決算の審査意見書、臨時会を開催されたとか、本当は定期監査で指摘をしている部分については、定期監査で指摘をしているので、基本的には書いていないのですけれども、その部分も含めて今回書かせていただいたのは、やはり臨時会を開いた、開かざるを得なかったというのは非常に大きなことだと思っております。私も平成元年に入庁しまして、事務の誤りで臨時会が開かれたということは記憶にございませんし、深沢監査委員に伺っても、そういったことはなかったということで、本当に大きなことだったと思っております。なのでこちらに記載したと。
では、なぜそういったことが起こるのかということで、非常に議論をしていきまして、システムでミスをなくすことも本当に一方法としてはあると思いますけれども、この2,000万の財産の購入の部分では、最初に見つかったのが、合議の決裁をしていなかったということで、会計課の審査係がまずそこで見つかったと。ということは、そもそもその2,000万以上の支出も含めて合議をしなくてはいけないということからちょっと抜けていた、漏れていたという、そういったところがもしかしたら本質にあるのではないかなというところであります。
なので、武蔵野市については、やはり様々な研修や手引やガイドラインもあって、行っているのにもかかわらず、やはりそういったミスが起こるというのは、具体的には、ここまで監査が申し上げていいのか分からないのですけれども、この決算の審査における説明聴取や定期監査のときの各課のお話を伺うと、職員が若い時期にシステムで伝票を出したりとか、そういったことがもうあまり行われていないのではないかというベテランの職員の方の意見とかもありました。そういったシステム操作も含めて、会計事務等を実践する機会が少ないことが1つ要因で挙げられているかなと思っております。監査としては思います。
それをもう財務会計を行ってきていない職員もベテラン、中堅の職員等になっていて、そこら辺がやはり、どこの課でもそうなのですけれども、様々な伝票や書類のチェックや決裁がいっぱい回ってくるのです。そのときに、監査は数字とか証拠書類とかでしっかりそういったエビデンスを求めてやらなくてはいけないのですけれども、お話を伺う中で、やはり勘どころといいますか、どこを見ていくかを、様々な書類の中でどこをチェックしていくかというところが実践の中で育まれていくところが少し弱くなっているのではないかなと、監査委員としては、深沢監査委員も含めて思ったところでこのような記載になりましたし、先輩職員の知見の承継というのもなかなかうまく伝わっていかないところなのかなと思っております。
以上です。