23710【菅委員】 ありがとうございました。そう言われるのであれば、この点はそうなのかなというふうにしか申し上げられない。もちろん、補正をやってできるだけきちんとそういう不用額、この1,000万円以上というのが意見の26、27ページに上がっていますので、これが減ればいいのでしょうけれども、そういう監査意見ということなので、ここは財政のほうに頑張っていただくことになるのでしょうか、あるいはそれぞれの原課で頑張っていただくことになるのでしょうか。今日のところはこの程度にしたいと思います。
次に、監査意見で52、53ページです。これは私も文教委員会のときに、ちょうど臨時会で取り扱いましたけれども、2,000万円以上の教師用指導書の買入れの追認などに触れていらっしゃいます。実はこの審査の直前に、「議会の議決に付すべき財産の取得等に係る対応等について」という文書、これは財政課のほうから議員に配付をされておりました。この監査意見のほうでは、基礎的知識の定着と知見の承継についてということで、「システムによる対応も一つの方法ではあるが、学んだ知識を日常業務の実践によって定着させるとともに各課内での指導や決裁時の指導が大変重要である。」と書かれています。昨日の監査の意見のときにもここに言及していらっしゃいました。実はその文教委員会でお尋ねしたときも、これはシステムでこういうものが注意喚起できないのだろうかというやり取りも、私も含めて複数の委員がしておりまして、どうなのかなと思っていたのですが、今回のこの財政課の対応等についてというのを読みますと、事務手続上、システム対応では根本的な課題解決には至らないという書き方になっております。もちろん、指導とか決裁時のチェックによってこういうミスが減ることは望ましいことなのですけれども、それでもしてしまうのがある意味ではミスでありますので、この知識の定着と知見の承継、特にここでは、経験豊富であるはずの職員の知見が生かされておらず、知識の定着が十分でない等の背景もあると思われるというふうに今回監査意見では言及しておられますが、もう少しこの辺り、2,000万の教師用指導書の買入れだけではないのですが、ほかにも学習者用コンピューターの台帳への登録も漏れていたということもここに言及されていますけれども、こうしたことについて、ただ、やはり研修をしますとか、引継ぎをしますとか、これは2,000万円の教師用指導書のときも説明があったのですが、それだけではなかなか、それだけでやはり見過ごしてしまったからこういうミスが起こっていると思うので、私は、そういうことをある意味自動的に、機械的に発見しやすくするシステムというのはあるのではないかと思っているのですが、特にまず伺いたいのは、その辺り、指導や決裁を行う経験豊富であるはずの、この職員の知見が生かされていないというあたり、もう少し具体的に分かれば教えていただけますか。