23743【小内財政課長】 令和5年度の予算に基づく執行の状況、決算の特徴であるとか評価というところ、総括の部分かと思います。今、三島委員の御意見のとおり、総括といたしましては、第六期長期計画の4年目として計画に掲げられた各分野の施策を着実に進めるとともに、国や都の施策に本市独自の施策を有機的に連携させて、物価高騰対策をはじめとした様々な施策を推進し、市民福祉の向上に取り組んでまいりました。あわせまして、第六期長期計画・調整計画の策定を進めたというところでございます。
特徴といたしましては、やはりコロナウイルス感染症が感染症法上の5類に移行したということで、ワクチン接種に係る事業縮小、それからくらし地域応援券事業の終了、それからイベント等の事業再開、こういったことで、歳出歳入ともに令和4年度と比較しますと、コロナウイルス感染症による影響額というのは大幅に縮小されたものと考えています。また、事業の見通しが立てやすくなって、不用額であるとか実質収支額の状況というのも改善できたものと認識をしております。
また、学校改築事業におきまして、一中の不調であるとか、五中の改築事業で前払金の先送りみたいなこともあったこともありまして、それと、歳入面でも引き続き市税収入が堅調であったということで、財政調整基金に10億円の積み増しをいたしまして、全体で70億というところ、それから公共施設や学校施設の改築、公園の緑化というところも含めて、基金にそれぞれ積み増しをしまして、今後の公共施設の大更新期に備える準備がさらに進んだというふうに認識をしています。ここの点につきましても、令和5年度の特徴的な部分であるというふうに認識をしております。
また、この決算で明らかになりました評価という部分でございますが、各種財政指標におきましても、経常収支比率をはじめとして健全度合いを増しており、堅調に市政運営がなされたものと評価をしているところでございます。しかし、複合的な要因で今後も物価高騰というものが進んでまいります。これらの影響ということ、また、短期間で為替が乱高下するなど、やはり目が離せない状況になってきているというふうに思っておりますので、効率的、効果的な行財政運営を図っていく必要があるというふうに認識をしているところでございます。