4918◯教育長(竹内道則君) コロナ禍の変化について、子どもたちに与える影響についてですが、確かに、先ほど申し上げたとおり、学校の教育活動への制約や影響は非常に大きかったものと考えています。その中で学校や先生たちもでき得る限りの努力を重ねてきたわけですけれども、それが子どもたちの育ちにどのような範囲であるとか影響を与えるのかというのは、率直に申し上げて、予測をすることは困難です。ただ、学校の教育活動は知・徳・体のバランスを大事にして行うこととされておりますし、例えば体験活動についても、一般的には生活文化体験であるとか自然体験であるとか社会体験活動などを行うとされていますので、一切それができなかったかというと、学校のふだんの教育課程、教育活動の中で行われているものもありますし、様々な工夫を重ねて、子どもたちに、先ほど申し上げた知・徳・体のバランスのある教育活動を工夫しながら、制約がある中で行ってきたものです。コロナ禍と同時に、新しい学習指導要領、今回は人によっては100年に一度の大きい学習指導要領の改訂だったわけですけれども、社会に開かれた教育課程であるとか、カリキュラムマネジメントであるとか、主体的・対話的で深い学びとか、そういう大きい要請がありましたので、それも同時に取り組んできたわけです。ただ、その中については、従来から、コロナの前から準備をしてきたわけですので、学校の中でもそういった大きい変化は時代の要請を背景にしたものですから、そういったものに同時に取り組んできたというもので、いろいろな制約、影響の中で、できる限りの努力をしてきて、そのことも含めて、子どもたちの育ちについては見ていきたいと考えております。
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