令和5年第1回定例会

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本間まさよ
本間まさよ
日本共産党武蔵野市議団現職

4964◯21番(本間まさよ君)  コロナ感染症5類への変更による影響と対応等について、一般質問をいたします。
 最初に、コロナ感染症5類への変更による影響と対応についてお伺いいたします。岸田政権は、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけを、5月8日に季節性インフルエンザと同じ5類に引き下げる方針を決めました。5類に変更することで何が変わるのでしょうか。政府はこの変更に伴い、現在は基本的には自己負担がない新型コロナの医療費の負担増、診療報酬上の特例措置や病床確保料、高齢者施設等への検査、医療支援などの見直し、感染に不安を感じる方に無料でPCR等の検査を行う一般検査事業の終了など、各種のコロナ対策の施策の見直し、縮小、廃止を進めていくとしています。
 しかし、5類感染症に変更しても新型コロナウイルスの性質が変わるわけではありません。感染者数は減っていますが、全数把握が行われず、正確な実態はつかまれていません。コロナ感染で亡くなられる方、福祉施設でのクラスターの発生、緊急搬送の困難さは依然として指摘されているところです。5類に変更したことで、コロナ禍以前の生活に戻れると期待をする人もいるでしょう。ですが、新型コロナウイルスは季節性インフルエンザよりはるかに感染力が高く、季節を問わずに年に何回も感染拡大を起こし、そのたびに医療体制が大きく逼迫し、季節性インフルエンザと同等とは言えません。
 コロナ後遺症の問題も軽視できません。国立国際医療研究センターの調査報告によりますと、感染から1年半後の段階でも、4人に1人が後遺症と見られる症状を訴えていたということです。症状としては、記憶障害、集中力低下、臭覚異常、女性では脱毛、コロナの中等症や重症だった人は、息切れやせき、倦怠感が続く傾向があると言います。いずれにしても、5類への変更でコロナを軽視するメッセージになってはいけないということです。そして政府による今回の変更の最大の問題は、5類化に伴って、コロナ患者への医療費の公費支援や医療機関への財政支援を段階的に縮小することを表明したことです。
 5類化に伴い、市民の命と健康を守るために必要な対策を求め、質問をいたします。
 質問の1点目は、5類への引下げに伴う市長の見解をお伺いいたします。
 2点目の質問は、国、東京都からの、5類への変更に伴う対応方針の説明についてお伺いいたします。武蔵野市新型コロナウイルス感染症対策本部会議、2月6日の報告によりますと、国の対応方針の全容はまだ明らかになっていないとあります。その後、国、東京都から説明は行われたのか、お伺いいたします。ないとすれば、いつ明らかになるのか。政府は3月上旬をめどに具体的な見直しを進めていくとのことですが、早急に市が把握したい国等の対応方針は何か、併せてお伺いいたします。
 質問の3点目は、5類化に伴い、新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針は廃止され、政府の新型コロナウイルス感染症対策本部や都道府県の対策本部も廃止されます。武蔵野市の対策本部会議はどうなるのか、お伺いいたします。また、健康課の体制も変わるのか、お伺いいたします。
 今後感染が新たに拡大したときに迅速に対応できるのか、併せてお伺いいたします。
 4点目の質問は、医療費の自己負担についての見解をお伺いいたします。現在は医療費の患者負担分は、感染症法や予算措置によって公費で賄われています。検査も、医師が必要と判断すれば全額公費負担です。岸田首相は、5類化後はこうした公費支援を期限を区切って継続するとし、一定期間後に廃止する方針を明確にしました。新型コロナ治療薬は大変高額です。新型コロナ治療薬を5日間投与したときの治療薬は約38万円、別の治療薬は約9万4,000円。公費負担が全てなくなった場合、高額療養費制度が適用されても、70歳未満の低所得者で最大3万5,400円、報酬月額51万5,000円未満の人で5万7,600円から8万円を超えます。窓口自己負担は3万円から8万円超えになることが分かります。
 新型コロナの医療費の負担増が行われれば、経済的理由で受診をためらい、診断が遅れ、重症化することや感染拡大につながることが懸念されます。新型コロナの入院や治療薬の費用が高額のため、お金が心配で治療を受けられないという事態が生じかねません。高齢者施設、障害者施設での定期的なPCR検査等が行われなくなれば、感染拡大がさらに深刻になるおそれもあります。検査や受診の抑制を招く危険があり、診断の遅れ、重症化、感染拡大への危険性もあります。市長の見解を伺います。
 質問の5点目、医療機関に対する財政支援の縮小に関する影響についてお伺いいたします。岸田首相は、入院、外来の診療報酬など、様々な支援措置についても段階的に見直すと表明しています。政府は、これまで発熱外来や指定医療機関に原則限定されていたコロナ患者対応の担い手が、5類化によって増えると言いますが、医療関係者からは、病床確保料などの支援が全て廃止されれば病床確保が難しくなる。5類に変更しても、コロナ患者とそれ以外の患者さんとの動線の分類など、不要になるわけではありません。医療機関に対する財政措置が縮小、廃止されれば、むしろコロナ対応できる医療機関が縮小、減少するおそれがあると語っています。
 尾身政府新型コロナウイルス感染症対策分科会会長も、会見で、5類にしたからといって感染症がゼロになるわけではないし、多くの医療機関が自動的に参入するわけではないと語っています。国のアドバイザリーボードに出された専門家の意見では、パンデミック以前にも医療体制に余裕がなかったところに、非常に多くの患者さんや医療を必要とする重症者が生じることによって医療逼迫は起きると考えるべきと述べて、感染流行は今後も長期にわたって続くことを考えると、日本の医療の在り方そのものを根本的に考え直すことも必要だとされています。医療体制の抜本的な強化にかじを切ることが、今こそ求められていると考えます。市長の見解をお伺いいたします。
 質問の6点目、5類化によって、今まで市が独自で行ってきた感染対策、支援は変わるのか、お伺いいたします。
 質問の7点目です。学校での対応は変わるのか、お伺いいたします。岸田首相は2月10日、卒業式ではマスクは着用しないことを基本としたいと言いました。政府が卒業式に、これをつけてはいけない、これならつけてもいいと言うのはおかしいと思います。科学に基づいてきちんと説明するのが大人の役割であり、大人の姿をしっかり見せるべきです。子どもたちに、まだ終わらないこのパンデミックを、将来の新たなパンデミックに科学的に対応する大人に育ってほしいと思います。教育長の見解を求めます。
 質問の8点目は、国への意見表明についてです。今まで述べたコロナ医療費の公費負担、診療報酬の特例、病床確保のための支援、入院調整の実施、ワクチン接種費用の公費負担、医療機関や福祉施設、事業所、学校での集中的検査、感染不安のある方への無料のPCR等検査、臨時の医療施設、発熱相談の窓口の設置、その他の必要な対応について、継続、強化するよう国に求めていただきたいと思います。答弁を求めます。
 5類への引下げによる医療の逼迫が起こらないよう、今申し上げた観点から、日本医師会も、東京都医師会、大阪府医師会、さらに多くの医師会も、そして知事会、県知事も国に意見を上げています。
 質問の9点目は保健所についてです。コロナ禍の下で、保健所の重要性とともに、身近なところに保健所をと求めてきました。施政方針では、武蔵野三鷹地域センターを感染症対策の機能を有する支所として拡大するとしていますが、進捗状況をお伺いいたします。
 コロナ感染対策では、感染者が落ち着いたときに次の波に備えて人材確保や体制強化をすることが大事だと、専門家から力説されていたにもかかわらず、国も東京都もやろうとしなかったのがコロナの3年でした。保健所については代表質問で何人かの議員への答弁がありましたが、感染が少し落ち着いているときにしっかり進めることが大事だと思います。改めて市長の答弁をお伺いいたします。
 次に、特定健康診断に聴力検査を求めることについて質問をいたします。私は一般質問等で、加齢性難聴者への補聴器購入助成を求めてきました。助成制度は東京都内でも広がり、2023年には府中市でも実施することが表明されました。私が特に注目しているのは、今年度から実施した港区の補聴器購入助成制度です。助成額が13万7,000円と6万8,500円と、所得に合わせて2段階になり、双方高額助成であることとともに、補聴器の購入前の相談から聞こえのトレーニングを重視し、補聴器を安心して利用できるシステムに力を入れていることです。そこで今回の一般質問では、特定健診等に聴力検査を求め、質問をいたします。
 難聴は本人の気づかないうちに進みます。40代、50代から難聴になっている人に、早いうちに対応することが大変重要だと、専門家の方の指摘もあります。テレビの音が大きいと家族に指摘されたり、何度も聞き返さないと会話がつながらないなどの症状が進んでしまわないうちに対応することが大事だと思います。特定健診等に純音聴力検査を導入することを求めます。
 次に、生活道路の改修についてお伺いいたします。市民の方から、生活道路の補修、改修を求める要望が多くあります。国土交通省の調査によりますと、交通事故死亡者数は減少傾向にあるが、生活道路の減少率が小さいと報告されました。交通事故死亡者全体の約半数が歩行者、自転車乗用中で、さらに歩行中、自転車乗用中の死亡数の半数が、自宅から500メートル以内で発生していると報告されています。生活道路の安全対策が求められていると思います。また、道路の舗装、ブロック舗装が破損している箇所が、武蔵野でも複数見られます。目地が剥がれ、がたがたしている場所も何件もあります。バリアフリーの観点からも十分な配慮が必要だと思います。補修、改修の年間計画、緊急時への対応、市民から改修を求められた場合の対応についてお伺いいたします。
 最後の質問は、公園の遊具の改修についてお伺いいたします。市民の方から、何か月も公園の遊具が壊れたままになっている、子どもたちが楽しみにしているので早く改修してほしいと要望がありました。具体的な場所は、境2丁目の山中南公園内の遊具です。壊れていて、安全のために、使えないようにと、ロープでぐるぐる巻きになっていました。子どもたちが遊ぶ遊具が何か月も改修されずにロープでぐるぐる巻きになっているのは、あまりにも悲しいです。担当課から説明を伺いましたが、現在市内の公園内で改修が必要な遊具はどのぐらいあるのか。計画的に改修すると説明を受けましたが、現在の見通しはどうなのでしょうか。課題はどこにあるのか、併せてお伺いいたします。
 以上、壇上からの質問とさせていただきます。御答弁をよろしくお願い申し上げます。

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