
蔵野恵美子
映像ID: 2416
美術館等について
・美術館について
・地域防災への支援と、防災・災害情報の発信について
・保育園のおむつのサブスクについて
・市内プールの在り方検討について
・学齢期以降の障害児者の放課後デイ・余暇活動の場について
・物価高支援の今後について
5003◯15番(蔵野恵美子君) 立憲民主ネットの蔵野恵美子でございます。通告に従いまして質問をさせていただきます。今回の質問は、大きな項目で6点でございます。1項目めは、美術館について、2項目めは、地域防災への支援と、防災・災害情報の発信について、3項目めは、保育園のおむつのサブスクについて、4項目めは、市内プールの在り方検討について、5項目めは、学齢期以降の障害児者の放課後デイ・余暇活動の場について、6項目めは、物価高支援の今後についてでございます。
まず、1項目め、美術館について伺います。吉祥寺美術館について、現状の在り方や認知度等について、もう少し頑張ってほしいという御意見をいただくことがあります。美術館と一言で言っても、その目的はそれぞれであり、市立美術館の適切な在り方の指標があるわけでもなく、はたまた行列ができるような企画を毎回開催するのがいいというものでもない分野でありますから、接客態度や施設の安全性のようなハード面以外の企画内容などのソフト面を評価することは、難しいことは承知しております。
しかしながら、唯一の市立美術館である吉祥寺美術館について、その特性を生かしながら、どのような姿が望まれ、可能性があるのか、積極的な研究、検討をしていくことは必要であると考え、以下質問いたします。
1、武蔵野市立吉祥寺美術館──以下、吉祥寺美術館という──の特徴についてどのように考えているか、長所、短所も含めて伺います。
2、吉祥寺美術館の過去5年分の企画本数、開催延べ日数、来場者人数の合計を伺います。
3、吉祥寺美術館の企画の選定は、誰がどういった基準で決定しているのか伺います。
4、現在、吉祥寺美術館の館長は、公益財団法人武蔵野文化生涯学習事業団の職員が事務事業と館長業務を兼任されていますが、館長業務と事務業務の担当を分け、館長業務には美術に詳しい外部の方に担っていただくほうが、美術館の特性を生かした企画ができるのではないかとの話を伺っています。館長の外部人材登用についてのお考えを伺います。
5、市内には芸術家や美術に関わっている市民が少なくなく、市内に本格的な美術館が欲しいという御意見をいただきます。そこで旧赤星邸の建物を美術館として利活用することの可能性について伺います。旧赤星邸は現在、有識者会議を開催し、今後の活用について検討されていることは承知していますが、美術館として使われたらすてきですねという御意見をいただいたところでしたので、2月15日に開催された第2回旧赤星邸の利活用に関する有識者会議を大変興味深く傍聴させていただきました。
第2回の会では、主に類似施設の視察報告や事例の紹介がありました。1933年にレーモンド氏が建てた軽井沢夏の家を利活用したペイネ美術館や、東京都北区の旧古河庭園を利活用した大谷美術館、東京都新宿区の小笠原伯爵邸を活用したレストランの事例など、様々な事例の紹介があり、夢や想像が膨らむような会でありました。事例の紹介や意見の提示で終わり、具体的な議論にまでは入りませんでしたが、委員からは、ある程度の収益を得ながら建物の保持がなされるような在り方を支持する意見や、現地見学会に出席された方からは、庭園を眺めながらコーヒーやお茶を頂きたいという声が多かったというお話が出ていました。そこで現状はまだ検討段階であることは承知していますが、美術館としての活用について、現時点での所感を伺います。
次に、大きく2項目めとしまして、地域防災への支援と、防災・災害情報の発信について伺います。
1、武蔵野市地域防災計画令和4年度修正版が配布されましたが、今回の修正版の主な特徴と、大きく変更になった点について伺います。
2、武蔵野市地域防災計画令和4年度修正版には、一時集合場所、避難所、広域避難所、福祉避難所、地域支え合いステーション等の避難所の一覧が掲載されています。また市内には、小・中学校の避難所運営組織、コミセンやマンション等の自主防災組織、合わせて76の運営組織があると伺っていますが、各避難所や防災組織の災害時運営マニュアル等の作成はどのようになっているか、取決め等があれば併せて伺います。
1月15日に、井之頭小学校避難所運営協議会主催の防災訓練に伺いました。避難所開設訓練、備蓄品確認、マンホールトイレの設置などが開催されましたが、トイレの排水方法などが各避難所ごとに異なることや、学校の建て替え時の避難所運営など、それぞれの避難所によって様々であることが分かりました。そういったことからも、また多くの方の認識の共有のためにも、各避難所ごとのある程度のマニュアルは必要であると感じました。しかしながら、専門家の方の指導がないとなかなか難しいのではないかとも思います。そこでマニュアル作成に当たり、市の職員や専門家の助言等の支援は受けられるのか、伺います。
3、各避難所運営組織の活動費の支給はどのようになっているのでしょうか。金額や支給額算定の根拠など伺います。
また、予算・決算資料のどこを見れば内訳が分かるのか伺います。
4、市長の2期目に向けた9つのまちづくり宣言と具体的政策提案には、災害に備える安心・安全なまちの項目に、地域防災の充実、自主防災組織への一層の支援とありました。具体的にどのような充実、支援を考えているのか伺います。
また既に取り組んでいる事業、令和5年度に予定している事業があれば併せて伺います。
6、2022年3月の一般質問において、防災・災害情報に関する情報を、一過性のSNS情報だけでなく、市の公式情報として市のホームページのトップページ画面に掲示することを求める質問をしましたが、その後改善された点について伺います。
市のホームページのトップ画面に、「いざという時に」という項目が新たに追加になっていますが、この項目とこれまでの防災・災害情報の提示との違いについても伺います。
7、これまでの市の情報発信の基準は、市内で震度5弱以上の地震観測時と、大雪警報等の本市対象の気象警報発表時に、防災行政無線やSNS、むさしの−FM等を通じて自動的に市民への情報伝達が行われ、SNSの情報が市のホームページのトップページに反映するとのことでありましたが、昨年3月16日に発生した震度6強の福島県沖地震では、武蔵野市は震度3でありましたが、市内の多くの地域で停電が起こりました。このように、震度5弱以下であっても市民生活に大きな影響を及ぼす事態もあることから、震度にかかわらず必要な情報は公式情報として反映させる仕組みが必要と考えますが、この点は現状どうなっているか伺います。
次に、大きく3項目めとしまして、保育園のおむつのサブスクサービスについて伺います。保育園のおむつのサブスクサービスを希望される御意見があります。とある民間のサイト情報では、2023年2月14日時点での導入施設数は、全国で3,210園以上、東京都内では903園が導入しているとされており、現在、2月28日時点では、全国で3,330園以上、都内では939園と、僅か2週間の間にさらに増えています。
おむつのサブスクサービスとは、一定の料金2,000円から3,000円程度を支払うことで、民間事業者から保育園におむつが届けられる仕組みで、使う枚数に制限なく、おむつやお尻拭きが使えるという民間のサービスです。保護者は、朝、登園時におむつを持参しなくてもよいため、おむつの準備や、おむつ一枚一枚に名前を書くという手間が省かれ、また保育園側では、それぞれの園児のおむつの在庫管理や保護者への在庫補充の連絡等、手間がなくなります。
一般的に保護者側にも保育士側にも時間の余裕ができる分、子どもと向き合う時間が増え、結果的に保育の質の向上にもつながるという点からも、現状導入には賛成の立場でありますが、一方で、現時点で想定している課題があれば伺いたいと思います。例えば、制度を望む家庭と望まない家庭があろう中で、保育園側の運営の手間がかえって増えることにならないか、また民間と各家庭との契約となることから、市の関与にどういったことがあるのかなど、未知数の部分もあり、以下質問します。
1、本市において現在導入している園は何園あるか。また、今後導入予定の園はあるか伺います。
2、保育現場、利用者双方から、おむつのサブスクサービスに関する意見は出ているか。出ていればどういった意見があるか伺います。
3、おむつのサブスクサービス導入のメリット、デメリットについて、どのように把握されているか伺います。
大きく4項目めとしまして、市内プールの在り方検討について伺います。
1、第六期長期計画・調整計画の討議要綱には、「温水・屋外プールは第二期武蔵野市スポーツ推進計画に示された方向性を踏まえ」、「屋外プールの廃止を支持する市民アンケートの結果も考慮し、全天候型の屋内プールの充実を検討する」との掲載があります。最終的にどのような過程で、誰が決定するのか、決定までの今後のプロセスについて伺います。
2、市営プールの在り方と併せて、市内小・中学校のプールの在り方についても考えるべきとの意見もあります。一方で現在、第一中学校、第五中学校の建て替えが始まっており、既に2校のプールは、校内に屋外プールが造られることになっています。後に第五小学校、井之頭小学校の建て替えも控えていますが、これから建て替えとなる学校プールはどうなるのかという御意見をいただきます。学校プールの在り方と市営プールの在り方は別のものと切り離して検討するのか、または学校プールも含めた市内全体のプールを総合的に捉えて検討するのか、市の考えについて伺います。
大きく5項目めとしまして、学齢期以降の障害児者の放課後デイ・余暇活動の場について伺います。昨年12月に開催した武蔵野市障害児者親の会連合会と厚生委員会の意見交換会において、学齢期の障害児の放課後施設は増えつつあるが、学校卒業後、作業所等就労後の障害者が利用できる放課後等デイ、余暇活動の場がほとんどなく、切実な状況であるというお話を伺いました。民間の施設が市内にも幾つかありますが、常時定員の空きが出ないため、利用できる施設がペピータさんだけであるということでありました。
以前、社福武蔵野によるイブニングケアの試行が総合センターで行われましたが、夕方だけの支援員がいない、送迎も必要、利用料の収支が合わない等の理由から、本格実施に至りませんでした。意見交換会において、15歳以上の知的障害者の方を対象とした練馬区の青年学級の取組をぜひ参考にというお話がありましたので、練馬区に伺ったのですが、平日の放課後支援のほうは、校長先生が御高齢でお辞めになったことや人材不足で終了してしまい、現在は日曜青年学級のみということでありました。
そういった背景から、障害児者の切れ目のない支援に向け、以下伺います。
1、学齢期の障害児の放課後施設は増えつつある一方、学齢期以降の方対象の施設が増えない理由について、どのように把握しているか伺います。
2、本市において、施設やプログラム増設における課題と展望について伺います。
最後に、大きく6項目めとしまして、物価高支援の今後について伺います。
1、昨年あたりから暮らしに物価高の影響が出始め、現在でも物価高は継続しており、日用品の値上げにより生活が大変であるとの御意見を多く聞きます。市では、物価高の状況についてどう捉えているか伺います。
2、9月定例会において、武蔵野市くらしと地域を守り育むための対応方針として、物価高に対応した補正予算の議案が提出され、武蔵野市くらし地域応援券第3弾をはじめ、学校給食食材への臨時補助金の交付、市内保育施設、介護事業所、障害者福祉事業所への食材費、光熱費等の支援、レモンキャブやリフトタクシー「つながり」の運行事業者への燃料費の支援、肥料価格上昇対応臨時補助金交付などの対応がなされましたが、令和5年3月までの支援となっています。その後、継続する支援、終了する支援、新たに加わる支援などについて、理由を含め伺います。
以上で壇上での質問とさせていただきます。よろしく御答弁をお願いいたします。