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山本ひとみ
映像ID: 2457
5349◯22番(山本ひとみ君) 多方面にわたる質問に対して御答弁をいただきまして、ありがとうございました。順次最初から再質問をしたいと思います。
まず、常設型住民投票制度と多文化共生社会の件で質問をいたします。私は、常設型の住民投票制度ということに対して、自治基本条例19条にあるのに、19条そのものから考え直そうという意見が、やはり一部にありますよね。私は、それはやはりよく考えたほうがいいと思います。常設型住民投票があるということが市民自治の進展に大変重要で、直接的な民主主義の発展につながると私も考えております。私は、「一人から始めるリコール運動」というのも読んだのですけど、この最後のほうに推せんの言葉が武田真一郎さんからあるわけなのですけれども、直接民主制の整備による日本の民主主義の強化の必要性を感じたと書いておりまして、また、常設型住民投票条例に関しても、この制定を進めることが焦眉の課題であるということも書いております。
今、議会の多数派と市民の意思が必ずしも一緒ではない場合もありますし、市民の意見というのは、4年に1回の選挙で決まること以上に、新しい課題に対する対応を考えることもあります。そもそも、選挙と住民投票は全く違った観念だと思いますので、私としては、一部に常設型住民投票に関しても否定的な見解があるので、それに関しては、直接民主制を発展させるという点からしても、考え直したほうがいいと考えております。これについて市長の意見があれば伺いたいと思います。
次に、多文化共生社会の実現に関して、特に私は入管法の問題を伺ったのですが、今どうなっているのか、ここでは分かりませんけれども、参議院の本会議で改悪される予定とは言いたくないのですが、その入管法がどうなっているのか、大変私は心配をしております。このことをほっておくと、ちょっと国連の人権のことも言いましたが、国際的に見ても、国連では人権に関して何度も勧告が出ているのですけれども、日本がその基準に達しているかどうか、私はちょっと怪しい点が幾つもあると思います。このままの状況だったら、日本が本当に人権の点で不親切な国として認定されるおそれもあると思うのですが、この点での見解を伺いたいと思います。
仮放免の方のことも伺いました。今後どういうことになるのか、私はやはり心配をしているのです。市長も、今後外国籍の市民の方が安全に生活が送れるようにというふうにおっしゃって、これは私も本当にそうだと思いますし、評価したいと思います。また、教育長が、子どものことに関してもやはり配慮するというような御答弁がありました。仮放免の方というのは、今本当に安全な生活を送れていないし、今後、家族がばらばらになる可能性もあるのです。安全ではないというのは、例えば生活保護を受けられない、働けない、医療保険にも入れない。ですから歯医者にもなかなか行けない。歯が悪い方も多いし、がんになっても、がんの治療で物すごくお金がかかる、それを受ける医療機関も本当に大変なのです。そういう点では、武蔵野市もゼロではないし、全国的には何千人も仮放免の方がいるわけですから、この方たちの安全を図るということは、強制送還をしてはいけないということだと私は思っております。安全な生活ということで、どういう点を配慮するか、お聞かせいただきたいと思います。
また、子どもの安全のことで教育長に伺いたいのですが、今回、仮放免の方の中には、家族、親と子どもを分けるということだってあるわけです。でも、お子さんは例えば日本で生まれて、日本に愛着があって、日本に住みたいと思っている方もいらっしゃる。そういう方を強制送還なんかできないです、と私は思います。こうした子どもに対する配慮、子どもが家族一緒に暮らしたいというときに、子どもの意思を尊重するというのは、子どもの権利条例でも、制定されましたが、書かれていることです。これをどうするのか、伺いたいと思います。
最初の質問は以上です。