5372◯12番(笹岡ゆうこ君) 御答弁ありがとうございました。再質問させていただきたいと思います。
一番最後の6番目の、各校の改築・改修と避難計画については、私が先月ぐらいに質問したときに、まだ出ていなかった、どうするかはこれからですという話でした。だけれども、もう一中は始まっているし、いつ大規模災害が起こるか分からない状況の中で、例えば親と子が一時避難の場所に行くのか、広域のところに行くのかというのは事前に約束していることでもありますので、きちんと計画を立てて周知していっていただきたいと思いますので、早急に始めていただきたいと思っていますが、いかがですか。
あともう一つは、ちょっと飛ばして大きな3番目、LDと家庭と子どもの支援員について伺いたいと思います。このLDについて、これは意外に、そもそも気づかれることが少ないと言われています。見た目では分からないし、子どもも自覚がないし、だけれども、クラスに二、三人、10人に1人くらいはいるのではないかと言われているものです。ほかの特性が組み合わさっているパターンもあります。私がいろいろな方から、お一人ではなく、お話を伺っていたのは、やはり気づかずに子ども一人が困り感の中にいる可能性があるということが問題だと思っています。だからこそ、このように取り上げて、啓発とか理解促進をしていただきたいと思っています。中には、学校でスクールカウンセラーの先生が見てみたけれども、ついていっているではないかと思ったパターンもある。だけれども、病院に行ったら、そういうふうなことが判明した、そのくらい分かりにくいことなのだということを自覚して、私たちはこれから、その子どもたちが困り感の中にいて、そのままにされないような工夫が必要だと思っています。中には、原因が分からないで、朝早く起きてたくさん漢字の勉強をしたり努力しているのに、努力が足りないと心ない言葉を受けないような、環境とか社会のボトムアップの部分が必要だと思っています。
この現状に関しては、クラスに二、三人いるかもしれない、10人に1人ぐらいいるかもしれないと言われている中で、病院で、ではどういうことが苦手なのだろうかという詳しい検査をするWISC検査というものが我々の想像を超えて混んでいるということが分かりました。まず、月初めの10時に2か月先の初診を取る。その電話も、家族みんなでかけてつながるかどうか。そのチャンスが失敗したら、いっぱいだったら、それはまた次の月に2か月先を取らなければいけない。このくらい混んでいるということなのです。つまり、その間は分からないまま過ごす。つまり、何が必要かというと、現場の支援とか工夫とかが必要なのだなということになっています。その挑戦された方は、コンサートチケットを取るくらい混んでいるのだというふうなお話だったので、この現況をぜひ知っていただきたいなと思っています。
という意味で、これは練馬区の文化協同ネットワークさんが作ったチラシなのですけれども、クラスに二、三人いる読み書きが苦手な子どもたちということで、いろいろな活動があります。これの冊子とかもあります。そういったことをより進めていっていただきたいと思いますが、もう一度いかがですか。
あともう一つ、そういった子たちが、やはりおっしゃったように、ICTの活用とか、音声入力アプリとか、PCのキーボード入力とか、音声ペンG−talkを使ったり、電子教科書を使ってはどうかということを小児科の先生に言われたりするそうなのですけれども、やはり現場では、子どもたちは見た目は分からないわけであるから、ずるしているのではないかと思われてしまうのではないかといった不安とか、目立ち過ぎてしまうのではないかといった心配があるという声を聞いています。ですので、これこそやはり社会全体の理解の底上げが必要だと思っているのですけれども、そこの部分に対して、お考えをもう一度伺いたいと思います。
目が悪かったら眼鏡をかけるし、書くことが苦手で書くことにとても疲弊するのであれば、ICTを活用していけるような全体的な雰囲気づくり、そういった部分も必要だと思っています。前向きにトライしていって、ポジティブな雰囲気でやっていただきたいと思いますが、いかがですかということを伺います。
もう1問は、家庭と子どもの支援員について伺いたいと思います。私はこれを見学に行かせていただきました。とても子どもの権利を実現している場所なのではないかというふうな感想を持ちました。行き渋りとか、居場所を感じにくい子たちを、この現場の先生の手腕にかかっているわけですけれども、努力と工夫によって信頼感でつながっている、とても大事な場所だと思っています。そして、これが学校の外ではなく中にあるということがとても大切であり、意義があることだと思っておりますので、ここについて、やはり人材確保の課題があるとも思います。高いレベルが求められる場であると思いますので、その人材確保と、その人材の持続可能な働き方、こういったことをこれから考えていただきたいと思いますが、お考えを伺いたいと思います。この家庭と子どもの支援員についての導入時の課題意識とか理念とかに敬意を込めまして、今思うのは、現場の頑張りを支援していただきたいと思いますし、これをいろいろなところに広げていっていただきたいと思っておりますが、お考えを伺いたいと思います。