令和5年第2回定例会

  • マッチ発言
  • 発言
  • マッチ箇所

0箇所マッチ

さこうもみ
さこうもみ
無所属むさしの現職

5424◯13番(さこうもみ君)  こんにちは。さこうもみでございます。よろしくお願いいたします。さきの4月の市議選におきまして、市民の方々の御支援はもちろん、市外の方も含めて、本当に多くの方に応援をいただき、ここ武蔵野市議会へ初めて送り出していただきました。唯一の20代の女性議員として非常に大きな期待をいただいていること、その責任の大きさを感じながら、ここに立っております。
 初めての一般質問ですので、質問に入る前に少しだけお時間をいただきます。私自身、武蔵野市のエリアで育ちましたが、1998年の3月、2号線であるムーバスの北西循環が家の前を通ることになりました。当時まだ4歳でしたが、1歳の弟と両親と雨の日も吉祥寺駅に出やすくなって、市の取組というのが自分の暮らしに本当に直結しているものなのだなと感じる経験となりました。武蔵野プレイスがオープンした2011年7月は、武蔵境駅近くの高校に通っていて、高校生でしたが、ティーンズスタジオという自分たちだけのための場所が市内にできたということのうれしさは、本当に今も鮮明に思い出すことができる思い出です。武蔵野市独自の多くの取組につきまして、ただ暮らしがよくなるというだけではなく、市民一人一人が地域の担い手であると。社会や地域や政治に対して当事者意識を育んでいく、持っていく、そんなきっかけにもなるのではないかと、私自身、自分の経験から感じております。選挙の中でも若者の政治参加を強く訴えてまいりましたが、若い人たちの意見をしっかりここの場に届けていけるように活動してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、通告に従い、一般質問に入らせていただきます。
 大きく、SRHRを実現するための支援と教育について3つ、1番、予期せぬ妊娠と、その支援体制について、2番、性教育及び若者の性や生殖に関する相談について、3番、「男女平等の視点に立った市刊行物等の表現の手引き」について、そして残り2つ、市民参加による気候危機対策について、4番目が気候市民会議について、5番目が気候危機打開武蔵野市民活動プランについてです。
 性と生殖に関する健康と権利、セクシャル・リプロダクティブ・ヘルス・ライツの頭文字を取って、SRHRですが、武蔵野市の第四次男女平等推進計画、基本施策4、女性の生涯にわたる健康施策の推進においてもリプロダクティブ・ヘルス・ライツに関する啓発が定められていますが、SRHRは、性別にかかわらず、全ての人の性、生き方、自己決定権に関わる、非常に重要な事柄だと考えております。
 まず、大きな1番、予期せぬ妊娠と、その支援体制について。予期せぬ妊娠や人工妊娠中絶については、リプロダクティブ・ライツ、産むか、産まないか、いつ何人子どもを持つか、自分で決める権利として、すごく大事なものだと考えます。妊娠、出産、中絶について十分な情報を得られ、生殖に関する全てのことを自分自身で決められる権利が守られているかどうかという観点でお伺いをいたします。
 日本での人工中絶は、現在、年間約15万件。年々減少傾向にはございますが、平均すると、大体日本のどこかで毎日400件程度、中絶が実施されているということになります。また、妊娠にまつわる相談窓口を都内で運営している、にんしんSOS東京によりますと、コロナ禍の休校措置期間とほぼ重なる2020年3月1日から5月31日までの3か月間、新規相談者数は前年の同時期と比べて1.2倍、中でも10代の相談者は1.8倍に増加。また、令和3年、厚労省の特別研究、新型コロナウイルス感染症に関する母子保健領域の研究報告シンポジウムでの報告によりますと、2020年、各都道府県の178施設を対象にした調査によりますと、中絶選択に対するコロナ禍の影響として、経済的に余裕がなく、緊急避妊薬やピルを入手することができなかったという声も何人かから挙がっておりました。
 このような状況を踏まえ、武蔵野市における予期せぬ妊娠に関する支援体制について、お伺いをいたします。
 1の1、武蔵野市内における予期せぬ妊娠の相談について、まずは把握されている相談の件数、その現況をお伺いしたいと思います。コロナ禍の影響も含め、この数年の推移も教えていただければと思います。
 1の2、相談の件数と申し上げましたが、予期せぬ妊娠に特化した窓口は武蔵野市では設けていないと認識をしております。市役所の女性トイレには東京都の妊娠相談ほっとラインのカードが設置されていますが、市内の窓口についての案内はありません。市内で相談できる場所がないのではないかと感じてしまうのではないかなというのが私自身の意見ではございます。実際には、予期せぬ妊娠で困っている場合には、保健センターのマタニティ安心コール、ゆりかごむさしの面接、男女平等センターの女性総合相談などで相談が可能かと思いますが、ただ「妊娠」と書くのではなく、例えば「思いがけない妊娠」や、「妊娠に戸惑っている」などと記載するなど、産み育てることだけを前提としないような妊娠の相談もできますよと、そういう具体的な案内をしているような場所はあるかどうか、お伺いをいたします。
 次に、大きな2番目、性教育及び若者の性や生殖に関する相談について。予期せぬ妊娠の防止や性感染症の予防はもちろん、自分の体に関して自らが決断する権利について学んでいくためにも、性教育の充実は喫緊の課題であると考えております。単に知識を説明するというだけの性教育ではなく、ジェンダー平等等について主体的に学んでいくためにも、包括的性教育を届けていくこと、さらに、安心して支援を受けることのできる相談体制を整備していくことが非常に重要であると考えています。
 そこで、以下お伺いいたします。
 2の1、まずは武蔵野市内の公立保育園、小・中学校における性教育の実施回数及び内容、ここ数年の推移について、お伺いいたします。
 2の2、性教育の内容についてですが、特に避妊や人工妊娠中絶といった、学習指導要領に示されていない内容の性教育を行う場合、保護者の了承を得る、または外部講師の活用が有効と東京都より示されていると思いますが、避妊や中絶について学ぶ機会の提供は行われていますでしょうか。
 2の3、また、外部講師による授業の実施状況についても教えてください。
 2の4、市内の性教育に関する現状について、現在十分と考えていらっしゃるのか、それとも、まだ改善の余地、やっていけることが残っているというふうにお考えなのかどうか、見解を教えてください。
 2の5、公教育から少し離れ、10代から20代前半の子どもや若者の性や生殖に関する相談の窓口についてお伺いをいたします。性的指向、性自認に関する相談については、むさしのにじいろ相談が設置されていますが、例えば避妊や性病、デートDV、家族との関係など、さらに広く性と生殖にまつわるような相談という観点において、相談の窓口は現在十分とお考えでしょうか。例えば、2022年、東京都が10代から20代前半の子ども・若者向けユースクリニック、わかさぽを渋谷で開催いたしましたが、相談窓口の例として、ユースクリニックの導入について、市の見解をお伺いいたします。
 大きな3番、「男女平等の視点に立った市刊行物等の表現の手引き」について。SRHRの実現のためには、必要な情報、資源、サービス、支援を生涯にわたって得られ、これらに関して、いつ、いかなるときも、差別、強制、搾取、暴力を受けないことが必要とされますが、武蔵野市第四次男女平等推進計画に沿って令和4年12月に作成された「男女平等の視点に立った市刊行物等の表現の手引き」について、これは性別等による差別的取扱いや、性別等による固定的な役割分担の意識を助長しないように働きかけるような内容で、非常に簡潔で有効な内容だなというふうに感じております。作成から半年たちますが、活用状況についてお伺いをいたします。
 3の1、作成後、庁内で各課への周知はどのように行い、実際の業務において活用はできていますでしょうか。例えば、新しく刊行物を作成する際には必ず表現の手引を用いたチェックを行うなどのフローを組んでいるなど、実際に活用ができているのか、現状を教えてください。
 3の2、手引が対象とする刊行物等は、市の発行する広報紙、パンフレット、ポスター、ホームページ、プレスリリース、報告書などの原稿やイラスト、写真、映像、音声の全てと記載がありますが、例えば窓口でのコミュニケーションにおける表現など、口頭でのコミュニケーションにおいても活用の可能性はありますでしょうか。例えば、手引内に、「女性が男性より劣っていることを前提とした表現に注意」として、「主人」「亭主」などという表現が掲載されています。まだ窓口等ではこのような表現が聞かれることもあると市民の方からお声もいただきます。こういう場面において、例えば窓口のコミュニケーションなど、そういう場面のための研修にこの手引を活用するなどの可能性はあるとお考えかどうか、教えてください。
 次に、大きな4番、気候市民会議についてです。令和4年に実施された気候市民会議について、自治体が主導する例としては、全国に先駆けた実施であり、無作為抽出によって広く多世代の市民が参加されたこと、活発な議論がなされたこと、非常に評価できることだなと考えております。実際に参加した市民の方とも数人とお話をしましたが、非常に楽しかった、活発な議論ができたと伺っています。
 そこで、以下お伺いいたします。
 4の1、気候市民会議について、市としては一番の成果は何だったと考えていらっしゃいますでしょうか。市としての評価をお伺いいたします。
 4の2、気候市民会議について、今後の実施の予定について伺います。むさしのゼロカーボン大賞事業など、令和4年の実施による機運の高まりを継続するための活動の機会、場の提供などを環境啓発施設むさしのエコreゾートなどで行っていくと以前おっしゃっていましたが、今後、気候市民会議と同様の形式で無作為抽出での会議などの実施の予定はありますでしょうか。場の提供などももちろん必要だとは思いますが、参加する方の固定化などが懸念されるのではないかと思っておりますので、特に無作為抽出での実施を今後考えているのかどうか、教えてください。
 最後に、大きな5番、気候危機打開武蔵野市民活動プランについて。気候市民会議を経て、今年度に公表を予定している気候危機打開武蔵野市民活動プランについて、質問いたします。
 5の1、このプランはあくまで市民活動に関するプランとのことですが、市民の行動変容を促すためのインセンティブ設計としての家庭向け再エネ電気切替協力金支給事業など、市が主体となるような施策について記載がされるような内容になるのか、それとも、市民がどう行動するかという内容になるのか、どんな内容になるか、検討中だとは思いますが、教えてください。目標の設定や達成の度合いが評価できるかどうかというところが、市民が主体になる場合、かなり難しいと感じていますが、経年で評価ができるような目標基準のようなものは含まれるのか、お伺いをいたします。
 5の2、市民活動プランの位置づけ及び期間と見直しについて伺います。武蔵野市環境基本計画及び武蔵野市地球温暖化対策実行計画との関係性を教えてください。長期的な視野を持って施策を推進する必要性があると考えますが、どのような目標、期間の設定を考えていらっしゃいますでしょうか。また、気候危機については、国際的な基準や国や都の目標値の変更などがある場合がございますが、適宜見直しの検討は予定していらっしゃいますでしょうか。また、本プランの期間終了後、第二次プランの策定の予定があるのかどうか、その策定の際にはどのような形での市民参加の可能性があるのか、お伺いをいたします。
 以上、壇上での一般質問といたします。御答弁のほど、よろしくお願いいたします。

コメント投稿

もうアカウントは持っている? ログインはこちら

登録していない? アカウント作成