5425◯市 長(松下玲子君) さこうもみ議員の一般質問に順にお答えをしてまいります。
まず、1番目の質問の、1の1についてです。市では、予期せぬ妊娠の相談数については把握しておりませんが、妊娠届出をされた方へのアンケート項目の一つに、今回の妊娠を知ったときの気持ちについてお聞きをしています。その中で、「予想外で驚き戸惑った」「困った」と回答した方は56件で、令和3年度の妊娠届数1,301件の約4.3%となっております。
1の2についてです。予期せぬ妊娠の相談窓口として、案内を行っているものはございませんが、健康課の健康なんでも相談やマタニティ安心コールでは、市民から相談が寄せられた場合に保健師などの専門職が対応を行っています。また、男女平等推進センターの女性総合相談では、受けた相談の内容により、必要に応じて適切な庁内他部署につないだり、外部の専門的な相談窓口を紹介したりしています。健康課では、妊娠届出をされた方へのアンケート項目で、「予想外で驚き戸惑った」や「困った」と回答した妊婦の方に対して、ゆりかごむさしの面接で丁寧に状況を聞き取り、地区担当保健師が妊娠期から継続的な支援を行っております。
続きまして、2番目の御質問、2の1の保育園についてです。保育園では、命、体の大切さを伝えた上で、その後の性教育につながるよう、児童の発達段階に合わせながらプライベートゾーンの話などをしていますが、日常の保育の中で適宜こうしたことを行っているため、具体的な回数は集計しておりません。
2の4についてです。第四次男女平等推進計画では、リプロダクティブ・ヘルス・ライツに関する啓発を施策の一つに定めており、これに基づき、男女平等推進センターでは、市民に向けて講座を実施するほか、男女平等推進情報誌「まなこ」で特集記事を組むなど、情報提供や啓発に努めています。男女平等推進計画の実施状況は男女平等推進審議会に評価をしていただいており、これまでリプロダクティブ・ヘルス・ライツに関する啓発については、おおむね順調と評価されています。今後も、審議会の評価を受けながら、計画に基づいて着実に取り組んでいきたいと考えております。
2の5についてです。若者に対しては、デートDVへの気づきを促すとともに、相談できる場所を案内するため、名刺サイズのカードを作成して、成人式で配布するなどの取組も行っております。記載している相談先は、武蔵野市女性総合相談等であります。女性総合相談は対象年齢や内容の制限は設けておらず、避妊や性病のことなど専門的な内容であれば健康課につなぐことが想定されますが、事例はございません。そうした状況から、若者世代に限定した相談窓口については、都や他自治体の先行事例等の情報収集も行っていきたいと考えております。また、ユースクリニックは、若者を対象に、性に関することや、学校、家庭の悩みなどの相談を通して命の大切さや自分を大切にすることを学ぶ場所であると認識をしております。国内では、自治体のほか、NPO法人や医療機関などが開設をしています。東京都は令和4年10月に、とうきょう若者ヘルスサポートを開催し、看護師等の専門職が若者の悩みを聞くなどの対応を行っています。市では若者の性に特化した相談窓口は設置をしておりませんが、健康課に相談が寄せられた場合は保健師などの専門職が対応するほか、とうきょう若者ヘルスサポートの周知カードを健康課窓口に設置し、御案内をしております。引き続き、他自治体や民間団体などのユースクリニックに関する取組について情報収集を行っていきたいと考えております。
3番目の御質問、3の1についてです。市が発行する刊行物等について、男女平等の視点から適切な表現をするための手がかりや目安を示すために、「男女平等の視点に立った市刊行物等の表現の手引き」を昨年12月に作成いたしました。庁内に事務連絡を発出し、この手引を作成したことを伝えるとともに、手引を活用して刊行物等の表現が適切なものとなるよう努めるように周知をいたしました。また、手引のデータは職員ポータルに格納し、職員がいつでも見られるようにしています。今後、庁内での研修等で手引を活用し、内容の周知を図っていきたいと考えております。
3の2についてです。新規採用職員に対する入庁時の研修や新任会計年度任用職員に対する研修において、窓口における接遇に関する研修を実施しており、本研修の中で手引の内容を周知する等の活用について検討してまいります。
4番目の御質問、4の1についてです。気候市民会議を通じて、地球温暖化への取組について市民の皆様に関心を持っていただき、自分事として考え、市民一人一人の意識や行動の変容につなげていくきっかけづくりとなったことは評価できる点だと考えております。今年度は、気候市民会議での市民の活発な意見交換を踏まえ、気候危機打開武蔵野市民活動プラン(仮称)の策定につなげていきたいと考えております。
4の2についてです。現在のところ、気候市民会議の第2弾をすぐに実施する予定はございませんが、環境の取組は自分事として捉え、意識や行動の変容につなげていくことが大切であるため、今後も様々な手法を用いながら市民参加を進めていきたいと考えております。
最後、5番目の質問の、5の1、5の2については、関連するため、まとめてお答えをいたします。気候危機打開武蔵野市民活動プラン(仮称)につきましては、現在、仮称で「プラン」という名称がついていますが、行政計画のように、目標や基準を定め、進捗管理や評価を行うものではなく、地球温暖化対策実行計画の施策を推進していくため、市民のアクションに着目した行動指針のような位置づけとして捉えております。活動プランの策定に当たっては、気候市民会議で議論された意見を踏まえ、市民が目指すべきまちの姿の実現に向けて市民が取り組むべき行動として、支持が高かったものを中心に行動指針として位置づけ、市民の行動変容を促すための分かりやすい啓発ツールとして利用していきたいと考えております。同時に、市民の取組を後押しする市の支援策の一つとして、今年度は、気候市民会議で経済的支援の要望が高かった、家庭用再エネ電気切替協力金支給事業の実施を予定しております。また、公共施設への実質再エネ100%電力の導入については、市民の取組を促す上で、市が率先して模範となって取り組む姿勢を示し、再エネの普及促進を図るものであります。
他の質問については、教育長からお答えをいたします。