
藪原太郎
映像ID: 2470
自転車用ヘルメットの着用や交通安全等について
・自転車用ヘルメットの着用や自転車の交通安全について
・学校給食費の無償化と物価高騰の影響について
・AIの活用について
5486◯14番(藪原太郎君) 14番、藪原太郎でございます。4月に行われました武蔵野市議会議員選挙において、市民、有権者の皆様より3期目の任期を賜り、引き続き、この武蔵野市議会にて仕事をさせていただくこととなりました。市民の皆様の御負託にお応えできるよう、改めて気を引き締めて臨んでまいります。
それでは、通告に従いまして一般質問を行います。今回のテーマは3つ、自転車用ヘルメットの着用や自転車の交通安全について、学校給食費の無償化と物価高騰の影響について、AIの活用について、この3つです。
それでは、1つ目のテーマ、自転車用ヘルメットの着用や自転車の交通安全についてから伺います。
道路交通法が改正され、今年の4月から自転車用ヘルメットの着用が努力義務化されました。市内を走行する自転車利用者を見てみると、以前に比べて確実にヘルメットの着用率は上昇していると感じます。着用は努力義務なので、必ずしも着用しなければならないということではありませんが、その目的を考えると、ヘルメットを着用する人が増えることが望ましいということは明らかです。
都内での過去数年間の自転車事故の件数を見てみると、2017年は1万1,901件、2018年は1万2,865件、2019年は1万3,094件で、2020年は少し減少して1万1,443件でしたが、2021年では1万3,332件、2022年、1万5,276件と、基本的には大幅に増加する傾向にあります。ヘルメットを着用することで事故が減るわけではありませんが、もし事故に遭遇した場合の頭部保護は極めて重要です。これらの事情から、武蔵野市としてもヘルメットの着用率向上に向けた取組が必要であると認識しています。
例えば、今定例会で議案となっているヘルメット購入費用助成は、着用率向上にもつながると考えており、私としても評価しております。本当は、今回の一般質問でその助成を求めるつもりだったのですが、議案になってしまったので、今回は質問内容を少し変更いたしました。
武蔵野市は、手頃なサイズ感であることと比較的勾配のないフラットな地形であることから、日常的に自転車を利用する市民は少なくありません。自転車利用者を含めて、市民が安心して安全に道路を利用できる環境をつくり、維持することは、道路管理者の責務です。市内には市道のほかにも都道があり、都道の管理は東京都になりますが、市民生活に大きく関わることから、管理の主体こそ東京都ですが、その安全については武蔵野市としても神経をしっかり使っていただきたいと思っております。
自転車は原則として車道を走ることになっており、そうした原則も比較的周知されているのか、実際に車道を走る自転車が増えてきています。これはよいことなのですが、一方でバスやトラックのすれすれに小学生が車道を走る姿を見かけることもあり、冷や冷やすることもあります。狭い車道などでは、正直なところ、原則車道と言われてもと思わざるを得ない走行環境だったりもするわけです。こうした現状は、ルールと現状が合っていないとも言えるのではないでしょうか。とはいえ、すぐにこの現状をどうにかできるものでもありませんが、そうしたことを指摘した上で、現状についてお伺いしたいと思います。
1つ目、道路交通法が改正され、自転車用ヘルメットが努力義務化されたことでの本市の対応、着用率の向上に向けた取組や啓発などがあればお伺いします。
2つ目、職務で自転車に乗る職員に対しての対応を伺います。これは努力義務であるヘルメット着用について伺いたいと思います。
3つ目、本市の自転車走行環境の課題について伺います。
4つ目、自転車は原則として車道を走るとされているが、狭い車道や荷下ろし車両、路上駐車などでは逆に危険と感じるケースもある。そうした現状をどのように捉えているのか、またそれらに対する対策などをどのようにお考えなのか、伺いたいと思います。
続いて、2つ目の大きなテーマです。学校給食費の無償化と物価高騰の影響について。これについて伺いたいと思います。
学校給食費の無償化については、第1回定例会の会派代表質問でも述べさせていただきました。また、今回の一般質問では他の議員からも給食についてのこういった同様の質問もあり、関心の高いテーマとなっているのではないでしょうか。そうしたことから、一部で質問が重なってしまうところもあるかもしれませんが、その辺りは御容赦いただければと思います。
学校給食法に基づくと、学校給食の材料費は保護者の負担とされており、本市でも学校給食費として徴収されています。しかし食材費の高騰等を勘案し、昨年の9月からは補正予算、今年度からは当初予算より追加の補助金の支給が行われているのが現状です。給食は教育の一部として位置づけられており、子どもたちの健康と栄養状態の改善、そして食育の推進を目的としています。現在では東京都内でも無償化を実施する自治体が増えつつあり、今年度からスタートした自治体もあります。
一方で、一度無償化をスタートすれば、毎年それなりに巨額の予算が必要といった課題もあります。もちろん本市にとって、それはできない予算ではないと認識をしておりますが、それだけの予算があれば、例えば学校の職員を増やすなどといった、子どもたちの教育環境の改善、教育環境を向上させることもできます。給食無償化を求めて質問している私としても非常に悩ましいところではありますが、食材高騰や様々な物価高騰は家庭にも直撃しており、そうしたことを踏まえると、すぐに実現できるものでないということは重々承知しておりますが、まずは学校給食の無償化に向けた議論を推進していくべきではないでしょうか。
そうしたことから、以下質問です。
1つ目、小麦や乳製品、その他の食材高騰や電気代等の高騰などによる学校給食への影響と、その対策を伺います。あわせて、現在、市からの補助金で、高騰前と同等の給食の質や量、これは担保されているのかということもお伺いしておきたいと思います。
2つ目、本市では市内産の野菜を学校給食に活用する取組が行われていますけれども、これらの取組に物価高騰の影響はあるのか、あるのであれば、どのような影響があるのかお伺いしたいと思います。
3つ目、既に無償化が始まっている自治体の事例について、学ぶことや参考にすることなど、調査などは行ったのか、行ったのであれば、それらの内容を伺いたいと思います。
4つ目、学校給食を無償化する場合、本市においてどのような課題があるのか、伺いたいと思います。
5つ目、学校給食の無償化を求めたいと思いますけれども、市としての見解を伺います。
続いて、3つ目のテーマ、AIの活用についてです。これも一部重なる部分もあるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。
オープンAIによって開発されたチャットGPTや、グーグルのBardといったAIを耳にする機会が増えてきました。私も少し使用してみたところ、なかなか便利なものだとの印象を受けました。それらのAIが生成した文章などには、まだ内容が信頼性に欠けるなどの課題もあるようですが、文章そのものは、まるで人間が書いたように自然な文章が生成されます。多くの企業がこれらAIをビジネスに活用しています。そして、自治体でも業務の改善に生かそうという動きが出てきております。
今回の一般質問をするに当たり、チャットGPTに、武蔵野市はどのようにAIを生かしたらよいかという質問をしたところ、次のような回答でした。以下、チャットGPTの回答です。
武蔵野市や他の都市がAIを活用する際には、以下のような方法が考えられます。しかし、具体的なプランは市の特性、予算、目標などによります。
1、効率的な市民サービス。AIチャットボットを活用して、市民からの問合せへのレスポンスを自動化することができます。これにより、市民サービスを24時間提供でき、人的リソースを節約することが可能になります。
2、データ分析。公共サービスの最適化にAIを活用できます。例えば、AIは大量のデータを分析し、交通流、人口動態、廃棄物管理などのパターンを把握します。これにより、都市インフラの改善やリソースの効率的な配分が可能となります。
3、緊急対応。AIを利用した監視システムは、緊急事態の早期発見に役立つことがあります。例えば異常気象や地震などの自然災害、または公共の安全を脅かす可能性のある活動を素早く検出します。
4、教育。AIは教育ツールとしても使用できます。AIを活用した教育プログラムは、学生に個別化された学習体験を提供し、教育の質を向上させることができます。
5、環境管理。AIは環境データを収集し、分析するのに役立ちます。これにより、都市の持続可能性を向上させ、エネルギー使用効率を改善し、環境に対する影響を最小限に抑えることが可能になります。
これらの例は、AIが都市の運営と改善にどのように役立つかを示しています。ただしAIを導入する際には、データプライバシーとセキュリティ、公正性と透明性など、重要な課題にも取り組む必要がありますと、ここまでがチャットGPTによる回答です。
回答の最後にチャットGPTが、AIを導入する際には、データプライバシーとセキュリティ、公正性と透明性などの重要な課題にも取り組む必要がありますと指摘しているとおりに、まだまだAIを導入するに当たっては大きな課題があります。実際にこの質問をしている私としても、AIを活用して、具体的にああしたほうがいい、こうしたほうがいいといった提案は、現時点ではちょっとできません。
ですが、近年の目まぐるしいほどのAIの進歩を目の当たりにしていると、安心して使えるようになるまで傍観してよいとは思えません。近い将来──将来というか、もう数年後には、実用域に達してしまうことだって考えられます。そうなったときには市民生活にも影響があるでしょうし、庁内における職員の皆さんの業務には大きな変革もあるかもしれません。そうした近い未来をしっかりと見据えて今から備えてほしいと考え、以下質問をします。
1つ目、AIによって生成された、先ほどの1から5番の回答を具体的に武蔵野市に適用する場合、それぞれについての御見解を伺いたいと思います。4番目は教育に関する内容ですので、教育長からも御答弁をいただければと思います。
2つ目、AIの活用について、市長の御見解を伺います。
3つ目、学校教育におけるAIの活用について、教育長の御見解を伺います。
4つ目、児童生徒が作文などをAIを用いて書くことも可能となりますが、学校側としてはどのような対応が考えられるのでしょうか。是非もあるでしょうけれども、それについて御見解をお伺いしたいと思います。
5番目、AIの活用について、庁内での検討が行われているのかどうか、その状況を伺いたいと思います。行われているようであれば、具体的にどういった状況にあるのか、ちょっとこれも一部重なる部分ではありますけれども、お聞かせいただければと思います。
以上で壇上での質問を終わります。