
本多夏帆
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「こどもと子育てを応援するまち」のさらなる実現に向けて等について
・「こどもと子育てを応援するまち」のさらなる実現に向けてについて
・市民からの相談や過去質問してきたことについて
5531◯7 番(本多夏帆君) おはようございます。ワクワクはたらくの本多夏帆です。
新たな任期となりました。今期も子連れ議会となり、皆様の御理解に感謝申し上げます。前期4年間の前半は、自身のこれまでの経験を基に、働き方改革や柔軟な子育てといった新しい価値観の提供、提案を中心に質疑を組み立ててきました。そして、少しずつ市の過去の経緯や理念的なところを理解する中で、後半においては、自治基本条例にあるような大きなテーマやコロナ禍も併せた社会の変化への対応を中心に質疑を行ってきています。その上で、2期目の今期は、市民からの具体的な相談事項からの問題提起をベースに、どうすればできるのかという視点で、細かなことも含めて、気づきや改善につなげていけるよう機会を生かしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、今回は、大きく幾つか分かれてはいるのですけれども、ほとんどのところが子どもと子育ての部分をテーマとしています。
大きな1、「こどもと子育てを応援するまち」のさらなる実現に向けて。
第六期長期計画では、子どもと子育てを応援するまちの実現を目的の一つに、様々な施策が計画されています。第六期長期計画・調整計画策定の議論が現在行われていますが、さらなる具体的な提言へという発言も先日の策定委員会で聞くことがありました。残りの第六期長期計画の計画期間において、より一層充実した支援の実現が望まれることから、以下質問をいたします。
(1)育業──これは育児休業のことですけれども、育業と武蔵野市の保育・学童保育制度の関連について。
1)育業の推進と市の取組についてです。令和5年4月から改正育児・介護休業法の一部が施行され、労働者1,000人超の企業は男性の育業取得率の公表が義務化されました。こうした法改正を契機に、性別を問わず誰もが育業をしやすい環境整備、機運の醸成が望まれています。武蔵野市における育業推進の取組について伺います。
2)育児休業による保育や学童保育での取扱いについてです。複数名の子どものいる家庭の保護者が、そのうち1人の子どもに対する育児休業を取得した場合に、別の子ども──これは兄弟となる者ですが──の保育や学童保育における取扱いについて伺います。
3)育業推進と学童保育利用の考え方について。市の学童保育の案内には、育児休業中は原則入会要件に該当しないとされ、その上で、「育休中であっても家庭で監護できない特別な事情がある場合はご相談ください」と記載があります。育業が世の中で推進されていく中で、こうした原則が見直されることはないのでしょうか。また、例外となっている「特別な事情」というのは具体的にどのようなものが想定され、また、どのような判断基準があるのか、伺いたいと思います。
そもそも、学童保育というのは、子どもたちにとってどのような場所なのでしょうか。令和4年度の学童クラブのアンケートの調査結果が出ていましたので、そちらを拝見しました。こちらは保護者が回答しているものになりますので、保護者の回答になりますが、「お子さんは学童クラブに安心して楽しく通えていますか」という設問に対して、何と、「はい」という答えが95%という非常に高い満足度を伺うことができます。この設問の自由記載欄から抜粋された意見として、子どもが学童クラブが大好きで、クラブに通うために学校に行っているのだと言うほど。学校のクラスで仲のよい友達も、学童クラブで出会い、友達になりました。支援員さんも子どものことをよく見てくれていて、安心して通わせています。子どもが学童に行くのをとても楽しみにしてくれているので、安心して働くことができます。学校でストレスを抱える子どもの心のよりどころになってくれている。支援員さんたちを信頼のできる大人だと心を許しており、いつも楽しい企画を考えてくれて、間もなく卒所の娘は名残惜しそうに通っている。途中からの入所でしたが、温かく迎え入れていただきました。指導員の皆さんも子どもに寄り添い、親切にしてくださっています。こうしたコメントがありました。私自身は、自分の家族が来年から小学校1年生を迎えますが、こうしたコメントを読んでいると非常に安心して、ああ、これからこういったところに子どもをお願いしていくことができるのだなというような、そういった思いを抱くことができます。
昨日、宮代議員からも子どもの権利条例のお話がありましたが、子どもの権利条例の策定時における子どもたちのアンケートからも、居場所が大切、なくなってほしくないという意見が見受けられたと思っています。ここ数年の議論の中で、居場所については市も同じ認識をお持ちだと思います。そうした中で、兄弟が生まれるために保護者が家にいるということで学童が退所になってしまうというのは、その子どもにとってどのような影響があるでしょうか。もちろん、みんながみんなというわけではありませんし、おうちで育児をするということが可能だということもあると思います。お子さんの状況によっても全くこれは違う話だというふうに考えていますけれども、自分にとって居場所を奪われてしまったような、そんな気持ちになる子どももいるのではないかと想像をしています。そもそも、学童クラブというのが子育て支援施設として運営されているわけですが、子どもの権利条例ができた今、子どもにとってどうなのかという視点でもルールづくりをしていくことが必要なのではないでしょうか。
この同じアンケートにおいて、「お子さんが困っていることを支援員に相談したとき、支援員は適切に対応し、信頼関係を築いていると思いますか」という設問に対しても、「はい」と答えたのは85%。そして、「保護者が困っていることを支援員に相談したとき、支援員は適切に対応し、信頼関係を築いていると思いますか」、これも「はい」が83.9%と非常に高くなっています。お子さんからの相談、そして保護者からの相談にも対応をいただいているということです。こうした回答のように、子どもにとっても、保護者にとっても、学童クラブというのが相談の場として信頼関係が構築できていると感じます。定員について今後課題があるということはもちろん認識をしておりますが、例えば曜日契約だとか、様々工夫をしていくことによって継続していく、そんなことも可能なのではないか、模索してほしいという願いも込めて、今回のこの提案をさせていただきました。
そして、4)学童クラブのアンケートに見る実態というところで、同じ調査結果報告書ですけれども、こちらには様々なコメントが記載されておりまして、保護者の働き方の多様化であるとか、雇用契約書だけでは見えない残業時間の存在、そして育休による退所──今回のお話ですけれども、そういったことについて具体的な指摘や要望がありました。こうした実態に対する市の考え、そして今後の方向性を伺います。
(2)子ども・子育てを応援する各種施策について。
1)学童クラブの第三者評価結果。令和4年度の学童クラブ第三者評価結果報告書を受けて、課題として指摘されている以下の点について、ほかのクラブを含めた調査検討状況、今後の対応について伺います。今回の第三者評価を受けているのは一部のクラブですので、ほかのところも含めて、こうした指摘事項についてどう考えていくのか。そういった質問の趣旨になります。その具体的な課題として挙げられていることの中から、具体的に4点持ってきました。
ア、地域連携のさらなる促進。これはかなり具体的に書いてあって、開かれた学校づくり協議会への参加やほかの連携について。
イ、子どもが落ち着いて過ごせる環境の工夫。これは人数がとても多いところが一部あるという、それに対する懸念ということで指摘事項として挙がっていました。
ウ、保護者からの苦情解決のための仕組みの確立。これは日頃はいろいろ話をしてコミュニケーションを取るということはできているというお話だったのですけれども、苦情解決のための仕組みというところがあったらいいのではないかという話です。
エ、ヒヤリハット報告書等の活用。最近の事故の話であるとか、保育の質といったところでも様々議論がされている中ですけれども、ヒヤリハットの報告書があるにもかかわらず、それがうまく活用されていないのではないか、そういった指摘となっています。
2)子どもたちの成長を支える人材の不足について。国政のほうですけれども、働いているかを問わず柔軟に利用ができるとする、「こども誰でも通園制度」を始めるという報道がなされています。これはこれまでも私自身が求めてきた柔軟な保育制度の実現に寄与すると感じる一方で、今回の議会でも様々指摘がなされていますけれども、保育や学校など、子どもたちと関わる人材の少なさや待遇について依然として課題が多いと考えています。これについて、市の現状と対策について伺いたいと思います。
3)登下校時の荷物について。また具体的な話ですけれども、まさに来年から私の家族も小学校入学を控えて、学校のことへの関心が親子共に高まってきているところです。そんな中、小学生から中学生になった方から、荷物のことで変化が大きく、戸惑っているという相談がありました。この件については今年の予算特別委員会でも他の会派から取り上げられていて、取組はしていくというお話だったのですけれども、やはり子どもたちというのはどんどん学年が上がって、子どもの時期というのはあっという間に過ぎてしまうということから、早急に取組をお願いしたいと思いまして、今回また取り上げさせていただくことにしました。ランドセル症候群という言葉もあるほど、小・中学生の荷物の重さについては毎年のようにメディアでも目にすることが多くあります。調べると、大体4キロ前後というのが多いようなのですけれども、これは武蔵野市ということではなくて、全国的にです。牛乳パック4本も背負って歩いているのかというふうに皆さんにも想像していただきたいと思います。今朝も保育園の送り迎えで送ってきましたけれども、時期的に夏の水筒の始まる時期になると一気に荷物が重くなったりします。やはり子ども自身も重たい、ちょっと苦しいようで、その分、水筒は私が持って行きましたが、それは保育園だから私が一緒にいるというだけであって、やはり小学生になり、小・中学生の中でのこういう季節によっての荷物というのも非常に大変な思いがあるのではないかなというふうに思っています。平成30年には文科省からも工夫をするように通知が出ていて、学校に行くのがおっくうになってしまう一つの要因とも考えられているというのがこの荷物の重さになっています。そこで、具体的な質問です。
ア、小・中学校の登下校時の荷物について、市としてはその重さに対してどのような考えを持っていますか。また、その基準を定めているのかについて伺います。
イ、タブレットと教科書の併用がスタートし、置き勉などのルールの変更があったのかを伺います。
ウ、実際に昨年の夏、長期休暇前の荷物の持ち帰りを行う児童が帰り道の途中で途方に暮れているのを見かけて、思わず声をかけたことがあります。日常的な荷物に加え、長期休暇前の対応についても変化はないのか、伺います。
大きな2つ目、市民からの相談や過去質問してきたことについて。
1)保育所等の長期欠席についてです。令和5年度の保育施設のしおりには、「原則1か月を超えて休むことはできません。ただし、里帰り出産等やむを得ない事情があると市が認める場合には、3か月以内であれば休むことができます」という記載があります。このやむを得ない事情として想定されていることはどういったことなのか、また、市の判断基準はどこにあるのかを伺います。これは具体的に相談があった事項になるのですけれども、調査をしてみると、23区では原則の部分が2か月というところがほとんどで、原則1か月というところはどうやら少ないのではないかというふうに思っているところです。これについて伺いたいと思います。
2)産後ケア事業のニーズと拡充について。産後ケア事業については長らく取り上げさせていただいておりますけれども、データを見るたびに、利用者の満足度も高く、そして日々新しい施設との提携なんかも進んでいて、どんどん拡充されているということを私自身も実感しております。こうした中で、さらなる拡充を行っていただいているところではあるのですけれども、今回私も産後ケアを利用してみたいというふうに思いまして、いろいろと準備をしてみようというところでやってみたのですけれども、私のスケジュールが、議会もあったりなんかして、なかなかかつかつな状況という、ちょっとイレギュラーなところもあるのかなと思いつつ、予約がなかなか取れないということが実態としてあるのではないかなというふうに感じています。私自身がそういった発信をしたところ、やはりほかの方からも、なかなか予約が取れないという状況があるということが幾つか御相談としても実際にありました。結局のところ、サービスを受けられた方は、非常によかったということで、とてもいいサービスだというふうに思っているのですけれども、コロナ禍も経て、中止があったりとかいろいろあったことは把握しているのですけれども、まず、こういった予約が取りにくい状況ということがあるのかどうなのか。そういったことについて把握をされているか。そして、もしそういった状況があるのであればぜひ改善をしていただきたいということ。
そして、ほかの施設の予約が取りにくいというふうになっている状態があるのであればという提案なのですけれども、現在は相談が主になっている訪問型。おうちに来ていただくやり方ですが、この訪問型について、現在は恐らく90分しかできないという形になっていると思いますが、この時間数を延ばして、在宅での休養目的の利用拡大というのが望めないのかということについて具体的にお伺いをしたいというふうに思っています。主に相談というところは、やはり第1子の初産の方を中心に内容が設定されているというふうに考えていて、授乳の相談であるとか、子育てについての不安だとか、そういったことを具体的に相談できる、それがおうちに来ていただいてできるというのは非常にいいことだというふうに思っているのですけれども、とにかく睡眠が取りたい、休養したいというニーズに対してだと、90分だと、やはり体をしっかりと休めるというところまでなかなか至らないのかなというふうに考えています。なので、では、その休養を取りたいというふうになると、日帰りプランとか宿泊型とかそういったところを選択したくなるわけなのですが、なかなかそこの予約が取れないというのが現状なのではないかなというふうに考えているため、ある種、使い勝手がいいと言えると思いますけれども、訪問型というところをもう少し拡充していくことはできないのかなというふうに。例えば二、三時間とかです。本当に3時間あるだけでも1時間睡眠が取れたというような結果が得られるのではないかなというふうに考えておりますので、ぜひここの辺りについての今後の方向性というところを伺えればと思います。
最後に、3)市のホームページにおける情報の見つけやすさについてです。これもずっと取り上げさせていただいている内容になります。いざ、ホームページで情報を探そうというふうに思ったときに、階層が奥まっているためになかなかたどり着かないということが多くあると感じています。例えば、昨今、市民参加をより促進するために公共施設の改築に関連してワークショップなども多数行われていると思いますが、市の計画などについては所管別の階層のページ構成になっているため、どこが担当しているかを知らないと、なかなかそのページにたどり着くことができないということがあると思います。具体的に、例えば旧赤星邸のワークショップだとかアンケートだとか、公会堂のアンケートだとかということをいろいろやられていると思うのですけれども、それが一体どこの部署のものなのかというふうなことを知らないと、トップページからどんどん奥まっている階層で、具体的なページまでたどり着くことがなかなか難しいなというふうに思っています。今の場合であれば、例えば新着情報のところとか、あとはサイト内の検索機能を使ったりとかというところから何とか頑張って探せるかなと思うところではあるのですが、もう少し、トップページからどうやって、例えば、今トレンドのようになっている市の内容が探しやすくなるか。トップのスライドショーとかそういったところをうまく使うというところもあるとは思うのですが、現在ワークショップをやっているような公共施設関連のページ一覧とか、そういった一覧のページなんかがあるともう少し分かりやすくなるのかなというふうに思っていたりします。サイト内の検索機能もありますけれども、検索をワードでするだけだと古い情報に行き着くということもあって、探し方に工夫が必要な状態だと感じています。前回のリニューアルでこの階層については課題とされなかったのか、そして今後の対応についても伺いたいと思います。
以上、よろしくお願いいたします。