
藪原太郎
映像ID: 2521
HPVワクチンと男性への接種助成等について
・HPVワクチンと男性への接種助成について
・デザインマンホールとマンホールカードについて
・ペットボトルの回収について
・学校給食の無償化について
・第49回むさしのジャンボリーについて
6022◯14番(藪原太郎君) それでは、通告に従いまして、一般質問を行わせていただきます。立憲民主ネット、藪原太郎です。
今回のテーマは大きく5つ、HPVワクチンと男性への接種助成について、デザインマンホールとマンホールカードについて、ペットボトルの回収について、学校給食の無償化について、第49回むさしのジャンボリーについてです。一部で他の議員と重複する質問もありますが、その辺りも含めてよろしくお願いいたします。
それでは、1つ目のテーマ、HPVワクチンと男性への接種助成についての質問をいたします。これも、早速ですが、他の議員と重なる質問となりますが、それだけニーズのあることだとも思っておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。
ヒトパピローマウイルス、HPVは、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや、尖圭コンジローマ等、多くの病気の発生に関わっています。特に近年、若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。そうしたことから日本では、現在、小学校6年生から高校1年生相当の女子を対象に、HPVワクチンの定期接種が行われています。国内で使用できるワクチンは、2価ワクチン、4価ワクチン、そして今年度からは、ついに9価ワクチンが使用できるようになりました。
WHO、世界保健機構は、子宮頸がんのない世界を目指して、HPVワクチン接種を推奨しています。多くの国々で子宮頸がん根絶を目指し、ワクチンの接種も進む中で、日本においては積極的勧奨の差し控えがあったこともあり、他の先進国に比べると接種率が圧倒的に低いというデータが出ています。2019年のデータによると、日本における接種率は、何と1.9%とのことです。カナダ、イギリスは80%以上、オーストラリアで79%、接種率の低いフランスでも33%の接種率です。ワクチン接種は強制するものではありませんが、それにしても日本は低過ぎると思いませんか。インターネットなどには、科学的、医学的根拠のないでたらめなワクチン情報なども散見されますし、感情的に全てのワクチンを否定するようなケースも見聞きすることがあります。そんな中で正しい情報を提供することが、結果的にワクチン接種の選択につながり、そして接種率の向上になるのではないでしょうか。そこで、質問をいたします。
1、武蔵野市でのHPVワクチン、2価、4価、9価の接種率を伺います。
2、接種対象者へのHPVワクチンに関する情報提供の方法を伺います。
3、女性の接種率が向上することでどのようなことが期待できるのか、市長の見解を伺います。
ここまでは女性への接種についての質問でした。ここからは男性への接種についてです。
HPVは女性だけではなく、男性にとってもがんの原因となっており、陰茎がん、肛門がん、咽頭がんなどのがんや、性感染症の原因にもなっています。そして、このHPVは性行為を通じて感染することから、男女ともにワクチン接種をすることで、より一層の効果が期待されます。海外では、オーストラリアをはじめ、アメリカ、イギリス、さらにはフィンランドなどの北欧諸国でも男性への接種が進んでいます。もちろんこれらは国の事業として進めてもらいたいと思っていますが、現在では自治体での取組が広がっています。北海道新篠津村、青森県平川市、山形県南陽市、群馬県桐生市、千葉県いすみ市、そして8月からは都内の中野区でもスタートいたしました。そこで質問いたします。
4つ目の質問です。男性の接種率が向上することでどのようなことが期待できるか、市長の見解を伺います。
5、男性のHPVワクチン接種は任意であるため、費用面での負担が大きいです。そこで、接種に対しての費用助成をしてはどうかと考えますが、これについて市長の見解を伺います。
HPVワクチンに関する質問は、これまでも何度か行ってきました。早期発見、早期治療、病気は定期的な検診で早期に発見し、早期に治療することが効果的です。もちろん、がんも同様です。そして、さらにこのがんは、ワクチンを接種することで、そもそも罹患するリスクを減らすことができる、罹患しないということは当然ですが、治療する必要もないのです。子宮頸がんは特に20代、30代の女性の罹患率が高く、治療によって命は救われても、妊娠が望めなくなってしまったりということも少なくありません。そうしたケースを防ぐためには、やはり予防も併せて行うことが望ましいのではないでしょうか。ぜひ市長には子宮頸がん撲滅に向けた選択をしていただきたいと思います。
続いて2つ目のテーマ、デザインマンホールとマンホールカードについてです。
先日、市の記者会見で、吉祥寺エリアでのデザインマンホールについての発表が行われました。その前に通告書を書いてしまったので、このタイミングでの質問となりますが、その辺り御容赦ください。
東京都は令和元年度から、市区町村と連携し、アニメ、漫画、御当地キャラクター等を活用したデザインマンホール蓋の設置に取り組んでおり、今年も昨年に引き続き、TOKYOデザインマンホールデジタルラリーが開催されています。7月11日に始まったこのラリー、3月いっぱいまでが期間ですので、まさに今がその期間中というわけです。このデザインマンホール、力を入れているのは東京都だけではありません。今やマンホールツーリズムとして、日本中に定着しています。
そして、忘れてはならないのがマンホールカードです。これはデザインマンホールをコレクションカードにしたもので、マンホールのデザインや由来、設置場所などが記載されており、その土地に足を運ぶことで1人1枚もらえるというものです。2016年4月にシリーズ第1弾がスタートし、現在は、何と第20弾まで発行されています。その種類は968種類、枚数に至っては1,050万枚に達しているとのことです。
デザインマンホールについては、SHIROBAKOのデザインマンホールのことも含めて、これまで一般質問や特別委員会の質疑の中で何度か伺ってきました。改めて確認の意味も込めて、デザインマンホールについて伺います。
1、デザインマンホールの活用、マンホールツーリズムの推進について、市長の見解を伺います。
2、デザインマンホールを設置した場合、本市にとってどのようなことが期待できるのか、市長の見解を伺います。実施の決まった今回のデザインマンホール事業は、記者会見発表後にSNSに投稿したところ、大きな反響があり、注目の高さがうかがえます。マンホールを目的に吉祥寺を訪れた来街者の方に、どのようにまちを回遊してもらうか、そして消費行動につなげていくかなどもしっかりと考えていかなければなりません。通告外になりますが、可能であれば、御答弁の中でこの辺りにも触れていただけると幸いです。
続いて、3つ目のテーマ、ペットボトルの回収について伺います。
武蔵野市では、ペットボトル、瓶、缶をはじめとして、ごみの回収が隔週、2週間に1度のものが幾つかあります。これは平成31年4月に変更されたもので、それまでは毎週、週に1回の回収だったと記憶しています。この変更は、学識者、公募市民、市民団体、事業者、市をメンバーとした武蔵野市ごみ収集の在り方等検討委員会による慎重な検討が行われ、ごみの減量や環境負荷軽減を目的に変更されたと私も認識をしております。
当時の武蔵野ごみニュースには、地球温暖化対策やマイクロプラスチック問題、循環型社会の形成への取組といった環境施策の重要性の向上、人件費高騰や景気動向、少子高齢化の進展等の社会情勢の変化など、本市の廃棄物行政を取り巻く状況は今後も大きな変化があるものと予測されます。そのような中、将来にわたって持続可能なごみ処理事業を進めるため、ごみ収集事業の環境負荷軽減と事業効率化が求められていますと、その目的も記載されておりました。また、隔週化については、市のごみ収集回数は、近隣自治体と比べると回数が多いため、行政サービスの適正化を図るとともに、ごみ減量・減容化への意識啓発の観点から、一部の品目について隔週化を行います。隔週化により、時間当たりの収集量が増加することで業務効率化が図られ、それが中長期的なコスト抑制や環境負荷の軽減につながると考えられます。また、収集車両の走行距離や台数が削減されることで、車両運行の安全性をより確保しますと説明されています。
確かにこの方向性というのは、行政が向かう方向としては納得がいくものなのですが、しかし一方で、ペットボトルの回収が2週間に1度でとても不便だ、立て続けにそんな市民の方の声を伺いました。隔週では家の中にペットボトルがたまってしまう、手厚い行政サービスを期待して武蔵野市に住んでいるのに残念だ、そうした御意見も伺いました。こうした声も間違いなく市民の声です。例えば、家庭から排出されるごみというものは、家族構成や人数によっても変わるでしょうし、特にペットボトルなどは世代によっても大きく変わってくるのではないでしょうか。そこで、以下質問いたします。
1、隔週回収について、賛否なども含めて、市にはどのような声が届いているのかを伺います。
2、隔週化によってごみの量はどのように変化をしたのか伺います。
3、ペットボトルのサーマルリサイクルについての見解を伺います。
4、武蔵野市が行政回収したペットボトルのリサイクルの流れを伺います。
5、プラスチック資源循環促進法が昨年4月より施行されているが、本市のペットボトルの行政回収に影響はあるのか伺います。
6、今回の市民の方の不便だという声を受けての市長の見解を伺います。
続いて、4つ目のテーマです。学校給食の無償化について、こちらも他の議員と質問が重なっておりますが、よろしくお願いいたします。
学校給食の無償化について、第2回定例会に引き続きの質問となります。給食費の無償化については調整計画の中で方向性が定まるものとして理解をしておりますが、一方で、23区は完全に無償化の流れに進んでいると感じております。多摩26市でも府中市が無償化にかじを切ったこと、狛江市では第3子について無償化となっていることなども考えますと、武蔵野市も積極的な姿勢を市長から示してほしいと考えています。
文部科学省では、学校における食育の推進、学校給食の充実を掲げており、近年、偏った栄養摂取、朝食欠食など食生活の乱れや肥満、痩身の傾向など、子どもたちの健康を取り巻く問題が深刻化しています。また、食を通じて地域等を理解することや食文化の継承を図ること、自然の恵みや勤労の大切さなどを理解することも重要です。こうした現状を踏まえ、平成17年食育基本法が、平成18年に食育推進基本計画が制定され、子どもたちが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身につけることができるよう、学校においても積極的に食育に取り組んでいくことが重要となっています。
文部科学省では、栄養教諭制度の円滑な実施をはじめとした食に関する指導の充実に取り組み、また、学校における食育の生きた教材となる学校給食の充実を図るため、より一層の地場産物の活用や、お米の給食の充実を進めていますと説明しています。そうしたことから給食は、単なる食事ではなく、食育であり、教育として意味があります。そこで23区と大きく差がつくということは、それも一つの多摩格差だと考えています。そこで、学校給食の無償化について、以下伺います。
1、23区における給食費無償化の流れについて、市長の見解を伺います。
2、給食費は本来どうあるべきだと考えているのか、市長のお考えをお聞かせください。あわせて無償化についてのお考えもお聞かせください。
3、武蔵野市の学校給食が無償化した場合の効果と課題について伺います。
4、改めて給食の無償化を求めますが、いかがでしょうか。見解を伺います。
続いて、最後、5つ目のテーマです。第49回むさしのジャンボリーについて質問いたします。
今年はコロナによる制限も解除され、2泊3日のむさしのジャンボリーを実施することができました。実に4年ぶりです。私も久しぶりに子どもたちと充実した時間を過ごしてまいりました。
この4年ぶりという空白は、今回のジャンボリー実施にどのような影響を与えたでしょうか。まず、参加児童に経験者がいないこと、サブリーダー経験のある中学生がいないこと、毎年行ってきたことで継続をしてきたことがぽっかりと抜けてしまったこと、こうしたことがまず挙げられるのではないでしょうか。それらを踏まえて、確認の意味で、むさしのジャンボリーについて伺います。
1、4年ぶりの実施ということで、課題や問題となった点があればお聞かせください。市役所側だけではなく、地区委員会や参加者の声などが届いていれば、そちらも併せて伺います。また、それらの課題の解決に向けての動きなどがあれば、そちらのほうもお聞かせください。
2、来年は第50回という大きな節目です。何か検討していることがあれば、可能な範囲でお聞かせいただければと思います。ジャンボリーがさらに盛り上がっていくような企画があってもよいと思っております。
以上で壇上での質問を終わります。よろしく御答弁お願いいたします。