令和5年第3回定例会

  • マッチ発言
  • 発言
  • マッチ箇所

0箇所マッチ

蔵野恵美子
蔵野恵美子
立憲民主ネット現職

6070◯15番(蔵野恵美子君)  立憲民主ネットの蔵野恵美子でございます。通告に従いまして、質問をいたします。
 今回の質問は大きく3点です。1、学校飼育動物の生命の尊重と、動物飼育教育の向上は比例するについて。2、ペット同行避難が原則とされて10年、本市では何が進みどう進んでいくかについて。3、市民の生命を守るエアコン対策についてでございます。
 まず、大きく1項目めです。学校飼育動物、飼育教育については、2015年第2回定例会、2019年第4回定例会、2020年第1回定例会の一般質問において取り上げていますが、今回はその進捗状況、今後の展望について質問をいたします。
 2019年1月時点で市内12市立小学校の飼育動物の頭数について確認していますが、直近では2023年8月の時点での飼育頭数について確認させていただきました。以下は約5年間における各小学校の頭数の変化であります。一小、ウサギ2匹から1匹。二小、飼育なしから飼育なし。三小、ウサギ1匹から飼育なし。四小、ウサギ2匹から1匹。五小、ウサギ1匹から1匹。大野田小、モルモット1匹から飼育なし。境南小、モルモット1匹から2匹。本宿小、ウサギ1匹から飼育なし。千川小、ウサギ2匹から1匹。井之頭小、チャボ2匹から飼育なし。関前南小、ウサギ1匹、コイ1匹からウサギ1匹。桜野小、カメ1匹からカメ1匹とウサギ1匹との回答をいただきました。
 回答から約5年間で、ウサギが5匹、モルモットが1匹、チャボが2匹、コイ1匹が減ったことになります。一方、境南小のモルモット1匹から2匹と頭数が増えたことは、ウサギやモルモットなど集団で生活する生態の動物を1匹だけで飼育することは動物愛護の観点からも正しい飼い方ではないとの指摘をしていたことから、うれしく思っております。種別が増えたのは、桜野小のカメ1匹からウサギ1匹が増えたのみ。現状、飼育動物がいない学校は二小、三小、大野田小、本宿小、井之頭小の5校となっています。そこで、以下伺います。
 1、それぞれ飼育頭数が減少した理由について、死亡の場合は死因、病気であれば病名について、獣医師の見解とともに伺います。また、その他の事由があれば、詳細について伺います。死因を含め、飼育の記録をつけることは後の改善につながるなど様々な点で必要であると考えますが、各校の飼育記録は誰がどのように担当し、記録の保管はどのように行っているか、伺います。
 2、飼育頭数、種別が増えたそれぞれの理由、背景について、詳細を伺います。
 3、減少、増加した際の児童への周知や飼育教育への反映について伺います。終生飼育の観点からも、死因を含め、詳細を児童に伝え、飼育の振り返り等の時間を取ることが飼育教育であると考えますが、各校の対応について詳細を伺います。
 4、飼育動物がいる学校7校のうち、境南小のモルモット2匹以外の6校ではウサギを飼育しています。ウサギの適正飼育温度は18〜25度とされており、30度を超えると、汗腺のない動物は熱中症になる危険性があり、命に関わると言われています。また、夏場だけでなく、冬場の屋外飼育も適切ではないと言われています。モルモットも同様に、夏場、冬場の屋外飼育は適切でないため、2019年に頭数の確認をした際に、夏場、冬場の屋内飼育の要望をしました。その後、屋内飼育が進んでいるとの話を伺いますが、飼育場所や飼育環境(ケージの囲いのサイズ、室内温度調節等)について、各校の対応の詳細について、獣医師の見解を含め、伺います。
 5、本市の学校飼育動物の位置づけや方針について伺います。学習指導要領では、小学校の生活科で動物飼育に関する規定がありますが、その中では、必ず飼育しなければならないという記載はありません。実際、本市でも現状、飼育動物のいない学校が5校あります。2013年1月20日、NHK政治マガジン特集では、国内の学校飼育動物が減少しているという記事が出ていました。学校飼育動物が減った理由として、鳥インフルエンザの発生で鳥類の飼育が避けられるようになったことや、動物愛護の観点から学校での飼育は適していないという意見が出たこと、動物アレルギーがあって飼育活動に関われない子どもに配慮する例が増えたことなどが挙げられるとのことであります。そして、記事には、最も大きい理由が、教員の働き方改革とありました。例えば、神戸市教育委員会では、教員の業務量を少しでも減らそうと、3年前に、小・中学校における教育活動等についてという方針をまとめました。学校行事の簡素化や家庭訪問の実施方法の見直しとともに、小学校では動物飼育を段階的に縮小することにしたそうです。その結果、動物を飼う小学校は4割ほど減ったとあります。一方で、永岡文部科学大臣は、昨年12月20日の記者会見で、デジタル化が進展する時代であるからこそ実体験からの学びも必要だ、児童が生き物への親しみを持ち、命の貴さを実感するために、学校における継続的な動物飼育を行うことはやはり意義があると強調しています。このように、本市のみならず、学校飼育動物、飼育教育の状況は全国的に様々でありますが、学校飼育動物、飼育教育の本市の位置づけや方針について伺います。
 6、2020年2月の一般質問において、災害時の飼育動物の扱いについて、何か取決めはあるか、学校の災害マニュアル等に記載がなされているか、伺いました。答弁では、「災害時の飼育動物の扱いは教育委員会としての統一のルールはございませんが、災害マニュアルの中で災害時の飼育動物の管理を用務員の担当業務に位置づけている学校もございます」、「位置づけをしている学校もあるのですが、そうでない学校についても、例えば教室で飼っている場合もありますので、子どもたちとどういうふうにしたらいいかという話をしていくことは有益だと思っていますので、何かの機会を捉えて、そういうことは伝えていきたいと思います」とのことでありました。そこで、現状について再度伺いたいと思います。教育委員会での統一のルールとまではいかなくても、各校の災害マニュアルへの位置づけは必要と考えますが、各校の対応について、それぞれ伺います。
 7、今後、小学校の建て替え計画が進められていきますが、その際の本市全体の飼育動物への方針について伺います。また、現在、五小と井之頭小の改築について進められていますが、それぞれの改築計画上の飼育動物に関する検討状況について伺います。
 次に、大きく2項目め、ペット同行避難が原則とされて10年、本市では何が進み、どう進んでいくかについて伺います。
 ペット同行避難については、2011年の東日本大震災を教訓に、環境省は2013年8月、災害時におけるペットの救護対策ガイドラインを発表し、災害時に犬や猫などペットとの同行避難を原則とすることを初めて示しました。それを受けて、ペット同行避難についても様々な機会において質問を続けてまいりました。ペット同行避難という概念がほぼ皆無であった時期から、その意義についての説明から始まり、具体的な避難所の設置や備品の提案等を続け、10年ほどが経過し、様々具体的な進展があったことを高く評価しております。武蔵野市地域防災計画(令和4年度修正版)では、動物救護本部の設置、負傷した動物の救護、飼い主が分からない動物の保護から譲渡に至るまでの記載がなされたことは大変感慨深いです。今回は、ペット同行避難に関する現在進行している事業と、今後の展望の詳細について、幾つか伺います。
 1、ペット同行避難時のケージにおいては、各自が持参することが原則であったところを、着のみ着のままペットを抱えて避難してきた場合を想定し、各避難所にケージを備蓄することを要望してまいりました。そして、ついに、令和5年度事業として、市内全市立小・中学校にケージを備蓄することになった点について、大いに評価しております。その詳細について、以下伺います。1)各校に幾つのケージを用意する予定か、2)用意数の算定根拠、3)ケージのサイズについてお願いします。
 2、ペット同行避難が可能なペットの種別の範囲と、範囲選定の理由を伺います。本年5月に開催された井之頭小学校避難所運営協議会の総会において、環境政策課の職員の方にお越しいただき、ペット同行避難訓練の現状についてお話をいただきました。その際に、同行避難が可能なペットの種別の範囲についての質問がありました。同行避難が可能な範囲を市民に周知することは、範囲外のペットを飼っている世帯において、事前の対策につながるため、重要であると考えます。そこで、改めて、同行可能なペットの種類の範囲と、その市民周知について、現状どのように対応しているか、今後していくかについて伺います。
 3、ペットの避難場所として、市立小・中学校以外にエコreゾートの活用について検討があったと記憶していますが、どういった状況の動物の避難所となるのか、どのような活用がなされる予定なのか、伺います。いつ災害が起こるか分からない状況を考えれば、早急な検討が必要と考えますが、今後のスケジュールについて伺います。
 4、ペット同行避難について、市内の日本獣医生命科学大学との連携の話が出ていましたが、その後の進捗状況について伺います。市境にある日本獣医生命科学大学へのペット同行避難への期待は、本市だけでなく、近隣の西東京市や小金井市の動物愛護関連の方々からも寄せられていると聞いています。動物を専門とする方や学生さんたちの協力、他自治体との地域連携という様々な可能性が期待できる取組と考えております。状況を伺います。
 次に、大きく3項目めとしまして、市民の生命を守るエアコン対策について、伺います。
 1、2020年第3回定例会一般質問において、家庭用エアコンの設置助成について伺いました。対象別に、生活保護世帯、生活保護ではないが生活困窮世帯、生活困窮ではないが独居高齢者、障害者世帯など配慮の必要な世帯、一般家庭世帯と分けて、それぞれの支援について提案をしましたが、その後、エアコン本体への助成をはじめ、電気代や設置費用等、助成内容の変更等があったか、伺います。質問当時はコロナ禍で外出自粛中という状況を踏まえての支援も求めましたが、現在は物価高に伴う電気料の高騰という新たな事態も生じています。国や都の助成、市の単独助成、それぞれ変更、進展について伺います。
 2、高齢者・障害者施設等福祉施設、保育園、学校等子ども施設をはじめとした公共施設の急なエアコン故障対応について伺います。連日の猛暑により、室外機等の故障が相次ぎ、エアコン修理件数が急増しているという報道がありました。件数の急増により、修理待ちの日数も延び、その間の対応に各家庭や施設等で苦戦しているとのことであります。私自身も、昨年夏、購入して数年足らずのエアコンが故障し、冷房設定にしても温風が出るという事態が起こり、部品の調達なども重なり、修理を依頼してから10日後にやっと修理が完了したという事態がありました。最初は扇風機やすだれで対応しましたが、室内の広いエリアを網羅する核となるエアコンの故障であったため、1日で無理であると悟り、ビジネスホテルや実家で待機することになりました。待機できる状況であればよいですが、例えば、病院の患者さんや高齢者・障害者施設、保育園など、すぐに対応が難しく、体力が弱い方を預かる施設で同様のことが起きたらどうなってしまうのかとの思いを持ちました。実際に、岐阜市の病院で2018年8月、エアコンが故障した部屋に入院していた80代の患者5人が死亡した事件があったことは記憶に新しくあります。そこで、本市内の高齢者・障害者施設等福祉施設、保育園、学校等子ども施設をはじめとした公共施設の急なエアコン故障時の対応についてはどのような取決めとなっているのか、伺います。定期的な設備点検は行っていると思いますが、定期点検を行っていても急な事故は起こるということを想定しての対策について伺います。
 以上で壇上からの質問とさせていただきます。よろしく御答弁をお願いいたします。

コメント投稿

もうアカウントは持っている? ログインはこちら

登録していない? アカウント作成