令和5年第3回定例会

  • マッチ発言
  • 発言
  • マッチ箇所

0箇所マッチ

山本ひとみ
山本ひとみ
無所属むさしの現職

映像ID: 2548

6192◯22番(山本ひとみ君)  それでは、ただいま議題となっております議案第70号 武蔵野市下水道条例の一部を改定する条例には反対ですので、反対の討論をさせていただきます。
 議案の内容については先ほどの方から詳しい説明があったかと思いますので、そこの部分は繰り返しになりますから申し上げないでおきたいと思います。今回、下水道料金の改定に当たりまして、4年に1回見直すとのことで引上げの提案がありました。私はこれまでも、物価高騰が続いている折から、水道料金、基本料金部分はゼロにしたらどうかということを申し上げてまいりました。水道料金と一緒に下水道料金も徴収をされているわけです。今回、担当のほうからは、他自治体との比較を含めて、議案の説明もいただきました。その中では、使用料金の体系に関して、単価を5円単位から1円単位にすることや、減少している公衆浴場に関しては現行どおりとしたことに関しては評価をしています。しかし、水道、下水道料金の基本料金部分に関してはゼロを申し上げているということもありますし、総合的に判断した結果、値上げに関しては賛成できないと考えまして、以下、反対の理由を申し上げたいと思います。
 水道や下水道はライフラインの根幹となっています。今日、電気代などで物価高騰が続いておりますので、生活に困窮する世帯への影響は無視できません。水道を使って下水道を使わないという人はいないわけです。新型コロナウイルス感染症、私は新型コロナ災害というふうにずっと申し上げておりますが、このことが表面化して以降、私も広域団体に属して活動しているのですけれども、そこの人からも、仕事が減るとか、仕事がなくなったとかということで、大変苛酷な状況に追い込まれている人が後を絶たない状況になっております。これもつい最近広域で活動している方から聞いたのですけれども、水道を止められているというケースも明らかに増えているのです。水道を止められたら、人間、ずっと生きていくのはなかなか困難になります。また、止められた世帯の中身ということでいいますと、例えば、本人が認知症であったり、あるいは外国籍の人であったりということもありまして、もちろん通知はポストには入っているのでしょうけれども、その内容が分かりにくいというケースも伺っております。水道や下水道料金の滞納があった場合には、通知を入れるとかインターネットで調べるというやり方だけではなくて、やはり直接対話を行って、事情を伺い、これからの対応をどうしていったらいいのか考えていくことが特に必要だと思います。これは、繰り返しになりますけども、インターネットで全てが完結できない人が一定いるということを考えて、直接対応を続けていくということが必要だというふうに考えております。
 また、料金体系に関して申し上げておきます。これについては、一定の改善が図られているというふうには思いますが、やはりさらなる検討が必要だと思います。私は水道料金の基本料金はゼロにしたらどうかと言っているぐらいなので、今、特に生活困窮世帯に対する配慮は必要だと思います。下水道料金に関して具体的なことを申し上げますと、小口の容量が少ない世帯というのは値上げする必要はない、据え置くべきだと思います。一方で、大口の大企業とか大きな商業施設の運営者だとか、そういうところでは引上げをしても構わない、そういう状況だと私は思っています。そうやって累進性をもっと強化していく必要があるのではないかと思います。
 なお、御近所の、水道を割と使っている、一般家庭ではない中小というか、零細というか、飲食店の人からもお話があったのですけれども、そういった方は、例えば、来月実施と言われている消費税のインボイス制度によって払うべき税額が増えるおそれを大変懸念されていました。こうした負担増になるところに関しても配慮が必要だと私は考えております。
 以上のように、電気代などで物価高騰が続いている折から、生活困窮者に対しては、ライフラインの根幹である水道、下水道料金にはさらなる配慮が必要であること、そして、現在の下水道料金の料金体系に関しては、大口の事業者、大口の企業に関してはやはりさらなる負担増は検討していくことが料金体制として必要で、より累進性の強化こそ必要であるということを申し上げまして、私の反対討論といたします。

コメント投稿

もうアカウントは持っている? ログインはこちら

登録していない? アカウント作成