令和5年第4回定例会

  • マッチ発言
  • 発言
  • マッチ箇所

0箇所マッチ

山本ひとみ
山本ひとみ
無所属むさしの現職

6334◯22番(山本ひとみ君)  会派に属さない議員、分かち合う経済・支え合う社会をつくる会、山本ひとみです。通告に従い、一般質問をいたします。内容は3項目です。1番目、消費税インボイス制度の影響、2番目、精神障害や発達障害のある方への支援、3番目、跨線橋の思い出を生かす取組についてです。
 質問に先立ちまして、今月、12月24日投票になりました武蔵野市長選挙に関連して、私が目指している市政に関して一言申し上げたいと思います。
 松下市長の辞職によって、12月17日告示、24日投票の市長選挙が確定し、先ほどもありましたが、市議会議員の辞職で欠員が生じたので、市議会議員の補欠選挙も同時期に行われることになりました。私はこれからの市政の中で、やはり住民投票条例が大切で、住民投票条例制定によって市民自治を進めて、差別や排除がない、誰もが安心して暮らせるまちをつくろうということを訴えていきたいと思っております。
 私自身は大きな課題として、戦争と差別、格差に反対をしています。今ウクライナのみならず、パレスチナのガザ地区でも、集団殺りくとしか言えないようなジェノサイドが続いていて、私は一日も早い平和の回復のために行動していきたいと思っています。
 武蔵野市のことで言えば、常設型住民投票条例を制定すること、これは市民参加を進める重要なツールとして欠かすことができないものであって、議会多数派の意思によらない常設型であること、そして国籍などによる差別がないこと、住民の参加が実現しやすいものであることなど、必要であると考えています。こうした条例の実現が武蔵野の市民自治を高めてくれるものと強く期待をしております。
 それでは質問に入ります。大きな1番目は、消費税インボイス制度の影響と生活困窮者支援について質問をいたします。
 消費税に関わるインボイス制度は、今年10月1日から実施されました。インボイス制度は適格請求書等保存方式と言われるもので、事実上の増税になった方も多いと考えられます。取引先との関係で課税事業者となった免税事業者の方もおられますが、消費税の確定申告に関する知識など十分でないまま、3月にある申告を迎えるという方もいるのではないかと思います。
 私はこれまで、中小零細業者やフリーランスの事業所を中心に心配や反対の声が出されていることを、市議会の一般質問で訴え、さらに2023年4月の市議会議員選挙でも反対を表明しました。そもそも消費税そのものの税率が所得で差がないという、低所得者に厳しい税制でありますし、一方で、利子とか配当とか株式売買手数料などの資産課税は累進性ではない。こうしたことこそ、不公平な税制ではないでしょうか。また今日、電気代や食品をはじめとする物価の高騰が続いて、市民の生活を直撃し、多くの市民が悩んでいます。市民生活を援助し、格差を是正する対応が必要であると思います。
 こうした状況を踏まえて、以下質問をいたします。
 1点目に、消費税インボイス制度の影響に関して伺います。
 第1に、インボイス制度が適用される企業は何社でしょうか。
 第2に、市内事業者には、倒産、廃業、転職、売上げ減少を含め、どのような影響があったのでしょうか。これは副市長の見解を伺います。
 第3に、来年度以降の増税についてはどのようなことが考えられ、どのような影響があると考えているか、お聞かせください。
 2点目に、生活困窮者支援に関して伺います。今年になって、新型コロナウイルス感染症に関する規制は緩やかになるなどの変化がありましたが、生活に困窮する方がどのような状態かは心配です。物価高騰がずっと続いて、食料も電気も値上がりしても、給料がそれに伴って上がらないということで困窮する方が増えたことを、広域的団体の方からも伺っております。先日、武蔵境駅の建物の前では、仕事を失ったと紙に書いた方が座っておられて、何人もの通行人が気にされておられました。こうしたことも困窮の一例だと思います。質問は7点です。
 第1に、住居を持っていないホームレスの人数は何人でしょうか。また過去5年間の人数の推移を伺います。
 第2に、年末年始の期間は、市役所をはじめ公共施設が閉じられるところが多いわけですが、生活困窮者にどのような対応をするのでしょうか。
 第3に、生活保護利用者は現在何人でしょうか。また過去5年間の人数の推移を伺います。
 第4に、生活保護利用者に対して、武蔵野市は1人の職員で何人を担当しているかに関してもお尋ねをいたします。
 第5に、生活保護の制度に関わる課題について伺います。高校卒業後の進学には生活保護費が出ないという仕組みになっています。このことで私は相談を受けましたが、制度上の制約があって、相談された方の需要にお応えすることはできませんでした。高校卒業後の大学、短大や各種学校などへの進学は、ここ数十年で大きく伸びており、生活保護の制度もこうした変化を考慮して改善が求められていると思います。このことをどのように考えるかについて見解をお聞かせください。
 第6に、生活保護の制度に関わる課題の2点目として、夏季のエアコン使用について伺います。この件は今年6月の一般質問でも提案しましたが、生活保護の対象ではないということでした。しかしこの夏の暑さは、エアコンがなければ大きく体調を崩しかねない危険な暑さで、エアコン利用は必要な場合が多いと思いました。担当の方も事情を理解いただいていると思いますが、このことをどう考えるかについて見解をお聞かせください。
 第7に、貧困ビジネスに関して伺います。現在貧困ビジネスと言われる業者が、初期費用ゼロなどのキャッチコピーで、生活保護利用者の家賃負担を過大に請求したり、別の施設を選択できないように、個人情報を含むカードや証明書を取り上げるという例が相次いでいます。これも広域的支援団体の方から大きな問題として伺っています。武蔵野市では無料低額宿泊所を利用しておりますが、貧困ビジネスを疑われるケースをどのように見極めているのでしょうか。また、住居のない方がアパートなどに直接入居するケースはどれくらいあるのか、お尋ねをいたします。
 大きな2番目は、精神障害・発達障害のある方への支援の充実について質問をいたします。
 私は11月21日、精神障害者の家族会、第二金曜会の施設見学会に参加をしました。行き先は調布市の施設です。まず精神疾患を持っていて、精神科に通院していて、リカバリーのために居場所を必要としており、自分の意思で通うことを決めたという方が当事者である、クッキングハウスというところに行きました。代表から会の理念や活動、当事者の経験を伺って、当事者を認める、失敗する権利を認める、いつ来てもいつ帰ってもよいとしているなど、深くうなずける内容でした。当事者がこの見学会参加者に経験をお話しされたことも、大変印象に残りました。
 さらに午後は、調布市こころの健康支援センターで、主に精神障害の方や発達障害を対象とした各種の活動、プログラムについて、スタッフの説明を聞きまして、建物内も見学できました。生活支援も就労支援も行っているという場所は、実情にかなっていると感じました。こうした見学を通して武蔵野市の支援をどうしていくのか、考えを深めることができました。このことを踏まえ、以下質問いたします。
 第1に、武蔵野市における精神障害・発達障害のある方の人数はどうなっているのでしょうか。支援の内容にはどのようなものがあるのかもお尋ねをいたします。
 第2に、相談に関してお尋ねします。私は、当事者の方も御家族も、必要なときに相談したいと思っている方は大変多いと感じています。現在策定中の武蔵野市第4期健康福祉総合計画・各個別計画中間のまとめの中でも、相談についての記載がありますので、今後充実することを願っています。相談はいつどこで行っているのでしょうか。また、誰が相談内容を聞いているのでしょうか、お聞かせください。
 第3に、住まいの支援です。自宅以外の住まいにはどのようなものがあるのでしょうか。また、グループホームは市内に何件あって、何人が住むことができるのか、お聞かせください。
 第4に、就労支援です。調布市こころの健康支援センターでは、同じ場所で生活相談と就労相談があって、就労支援の内容も伺うことができました。生活の相談と就労は大きな関係があると思います。まず短時間の就労から始めるという場合もありますし、生活の変化を考慮して就労形態を変えるということもあると思います。武蔵野市の就労支援はどのように行われているのか、お聞かせください。
 第5に、居場所の必要性です。見学された方も、予約なしで誰もが気軽に立ち寄ることができる居場所の必要性をお話しされていました。武蔵野市ではこのような場所はあるのでしょうか。ないとすれば、例えば今度増築される保健センターの中に、曜日とか時間を決めて設置するということも検討できるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
 第6に、団体支援です。調布市こころの健康支援センターで頂いた社会福祉協議会のパンフレット、これはこういうパンフレットなのですけれども、これに市民活動支援センターという項目がありまして、調布市市民プラザあくろすに置かれているとのことです。支援の内容も、ホームページの運営や活動スペース、印刷機の貸出しなども記載されておりました。心の病の当事者やその家族で構成される団体はもちろんのこと、多くの市民団体や家族会の運営に関して、団体の紹介や広報紙、ホームページの作成などに対して、市の支援を広げることはできないでしょうか。御見解をお聞かせください。
 大きな3番目に、跨線橋の撤去に伴う市の取組について質問をいたします。
 三鷹駅に近い三鷹市上連雀にある跨線橋は、この12月から撤去の工事が始まることになりました。別れを惜しむ多くの市民が連日訪れております。跨線橋はJRの管理で、線路の上部を横切る通路と南北2つの階段で構成されています。三鷹市内にありますが、歩行者の誰もが利用でき、跨線橋から下を通る中央線の電車を見ることができます。これは跨線橋の写真で、友人に撮影していただいたものです。これは北側の階段の近くから撮ったものです。ちょっと小さいですか。こちらは上の通路の部分です。こちらは夜景なのですけれども、これは上から西方向を見たものでありまして、夜間ですが、何本もの線路と背景の山も写っております。
 私は1987年に武蔵野市に転居したときには、中町1丁目のアパートに住んでおりましたので、跨線橋はごく身近な存在でした。幼い子どもたちが金網に体を密着させて、通り過ぎる電車を眺めていたのをよく覚えています。2022年の境南コミセンのモーニングハイクや、2023年11月、この前の中島飛行機製作所と空襲の跡をたどるフィールドワークでも立ち寄りました。今も市役所に来るときは自転車でその横を通っていますが、最近本当に人が多いなと感じています。ですから、武蔵野市でも愛着と思い出を持つ市民は多いと思います。こうした事情を踏まえて、以下質問をいたします。
 第1に、これまで跨線橋の在り方や保存に関して、JRや他の自治体と協議をした経過はあるのでしょうか。
 第2に、副市長、教育長の跨線橋に関する思いはどのようなものか、伺います。
 第3に、子どもたちが跨線橋を利用するということは、公立の小・中学校や保育園ではあったのか、お尋ねをいたします。
 第4に、今後の対応について4点提案をいたしますので、見解をお聞かせください。1点目、一部を購入する。2点目、市のホームページで動画の配信を行う。3点目、写真や動画の展示を市内で行う。4点目、ミニチュアを作成して、多くの市民が集まる場所に置く。そういうことが考えられます。
 1点目を補足いたしますと、私はさきのフィールドワークで、ぎんなん橋というのが近くにありますが、このぎんなん橋に線路の橋台、橋の台と書いて「きょうだい」と読むのだと思いますが、この橋台の一部が残っていて、いつも興味深く、そのフィールドワーク参加者も見ております。ですので、ごく一部でもそういうことがあれば、思い出を深めることができるのではないかと思っております。
 以上4点について、市としてはどのように考えているか、お聞かせください。
 以上で壇上での一般質問を終わります。御答弁をよろしくお願いいたします。

コメント投稿

もうアカウントは持っている? ログインはこちら

登録していない? アカウント作成