19164【小林委員】 陳受6第9号 「当面の間、現行の健康保険証とマイナ保険証の両立を求める意見書」を政府に送付することを求める陳情について、反対の立場で討論させていただきます。
陳情者の方とのやり取りで、独自の給付制度に関する懸念などが確認されました。課題があり懸念されることも確かだと思われます。しかし、マイナ保険証について、電子処方箋、健康医療に関して多くのデータに基づいてよりよい医療が受けられる、手続なしで高額療養費の限度額を超える支払いが免除される、医療現場で働く人の負担を軽減できるなどのメリットが挙げられているというところです。
課題については、国会でも附帯決議ということで対応を図っているということもあると思われます。附帯決議の内容について、キーワードを中心に簡単に紹介させていただきますと、1つが、国民の不安払拭に努めるとともに、丁寧に説明し、十分な理解を得ること。情報連携について、その監視・監督状況を定期的に国会に報告すること。マイナンバーカードの取得を強制しないこと。また、マイナンバーカードを取得していない者に対する不当な差別的取扱いは行わないようにすること。マイナンバーカードの利便性の向上を図るとともに、個人情報の漏えい、システム障害の防止及びセキュリティの向上に万全を期すことなどの──これは採択されたものだと思いますが──附帯決議として確認されています。
陳情者が懸念されているような課題については、国会においてもおおむね議論されており、対策は練られているものとも考えられます。そのような中で、よりよい医療が受けられるというメリットがあるという点は重要であるとも考えられます。以上のことから、市には、大変な業務を行っている最中ではありますが、不安を払拭するための周知徹底、こういったことなどを要望する上で、陳情に対して反対の意見とさせていただきます。