19493【小美濃市長】 ここにも書いてありますけども、やはり一番の問題は法定外繰入れの増加だと思うのです。どこに書いてありましたか、国民健康保険加入者以外の市民の方のほうが多いわけでありまして、その方たちに14億円の繰入れというのが説明がつくのかという。昔は10億を超えると値上げみたいな、何となくそれが当たり前のように、私が市議会議員になった当時はそんなような形で言っていたのですが、今もうそういう時代でもなくなってまいりまして、10億が、もう15億とかというところまで行ってしまっているのかなというふうに思います。ただ、それも言っていられない状況で、もう毎年のように計画的に東京都の標準税率に合わせていかないと、17年までにはとても追いつかないと、こういう状況です。大変心苦しいなというふうに思っています。
では繰入れを続ければいいではないかという議論も別にはあるのかもしれませんけども、先ほどお話もありました、今、所得に対する税金の在り方、103万円の壁みたいなことも国会でやられておりますが、先日一般質問でもお話ございましたけど、これが例えば178万円みたいなところになりますと、33億円がどーんと減るわけです、税収として減ってくるわけです。そういうことも考えますと、そんなにやはり法定外繰入れを今の調子で続けていくということも慎重にしていかなければならないなと。
非常に頭が痛い問題です。保険者は減っていく、だから負担する人は、ある意味増えていく、額が増えていく、都の標準税率に近づけていかなければならない、さりとて繰入金もそんなに出すわけにはいかない。本当にそういう意味では、今こうすればいいという答えをなかなか持ち合わせていないのですが、ただ、御案内のとおり、もう既にそれを成し遂げている自治体も三多摩のほうにあるわけでありまして、そういったところとのバランスも取っていかなければならないので、非常に苦しい立場だなというふうに、ちょっとお答えになっているかどうか分かりませんけども、それが今の状況であります。