21164【川名委員】 ちょっと私も費用対効果、費用対便益のことについて伺いたいと思います。あまり市の担当者に言うのも何か心苦しいのですけれども。今の総合的判断というのは、要は魔法の言葉で、幾らでも便益はつくれるので、つくってしまいますという理解なのですけれども、環境面とか防災面のコストって、これは国が言っていることという理解でよろしいでしょうか。基本的に外環本線が開通した場合は、高速道路というか、外環が高速になって、中日本高速道路がお金を取るわけです。そうするとその料金というのは、1キロ当たり幾らという料金体制が決まっていて、将来的にはただにするというのが高速の大前提ではないですか。基本的には100年後ぐらいになるらしいのですけれども。
とすると、その外環本線に対する費用が幾らで、それを幾らで通行料金で割り返していくと、何十年か後にはただになるという計算式がどこかに出てくるはずなので、基本的にはどこかで──完成後になってしまうのは困るのですけれども──料金というか、建設費用が明らかにされるべきだと思っています。そういう意味で、どこかの時点ではきちんと公開してもらえるのかどうかを確認させていただきたいと思います。
環境面の評価というのは、それは高速道路の会社ではなくて、国と都が考える話なのですけれども、そこも当然費用対効果、費用対便益が出てくるとなったら、そのコストも当然どこかで計算するはずですから、これも公開すべきだと思っていますので、公開していただくよう、どこかで言っていただきたいと思っています。
排気ガスも、電気自動車が普及してしまうと、実はそんなに排気ガスも出ないのではないかという話も出てくると、環境に対するコスト計算ってすごく変わると思うのです。そう考えると、総合的判断ではなくて、そこはやはり数字で示していただくことが必要かと思いますが、この点についてどこかで伝えていただけないでしょうか。
もう一つは、今同じくあったのですけど、大深度法です。やはりこれは絶対安全ということは根底が崩れているので、基本的にはこれは国会の仕事で、法律の改正が必要ですけれども、やはり我々議会もそうですが、沿線区市として、改正をどこかの時点で求める必要があるかと思っています。これは市長会等の役目になってくるかと思うのですが、これについての御見解を伺いたいと思います。
まずそこまでお願いいたします。