20170【深田委員】 今ずっと御答弁いただいているのは、それぞれのセクションでの役割と業務分掌の話なのです。住民の皆さんが求めているのは、この計画に対して、市としてどのように事業者さんに対峙をし、計画の見直しをしてくれるのですかという話なのです。その計画を見直すことによって担保してほしいのが、まずは子どもやこの美大通りを通行する方々の安全。これをどう担保してくださるのですかと。道路行政をやっているのは武蔵野市なのです。責任があるでしょう、安全管理の。そこをどこできちんと協議するのですか。これは担当の道路課さんだけで話したってできません。
もう本当に壁面後退してもらうか、それこそガードレールのしつらえから、電線の地中化をするとか、それから供出していただいた公共用地と歩道を一体的にフラットにするか。下水の問題もあるから大変でしょう。でもそういうことをきちんとやれるかどうかという話です。誰が責任を持ってやるのかなのです。
ここまで来るともう事業者さんだって、譲れるところというのはだんだん難しくなってくるわけです。それこそ事業採算性が切り落とされたとしても、例えば部屋を削るとか、規模を小さくするとか。そこまで持っていくには相当な力が必要です。そして、それを求めていく大義が必要なわけです。それを住民の側に立って、行政が一緒になって動いてくれますかということです。具体的に言えば道路の安全ということでは、それこそせっかく北側のレジデンシアさんの設計はあれだけ広く取ってくれたわけです。7.35メートルですか。7メートルでいいところをさらに広く取っているわけです。それを生かして、何とかこちらにも動線をつなげたいというのは、これは人情ではないですか。
それによって、マンションができれば子どもが増えるのです。本宿地区は物すごく増えたのです、レジデンシアさんができて。事ほどさように、今回のこのマンションだって98世帯ですから、子どもは当然生まれます。そうなったときに、この歩道空間でどれだけ安全を担保できるか。2トン車規制のこの道路で、どうやって子どもたちを無事に安全に、朝に夕に登下校させられるかということを考えるのが武蔵野市の役割でしょう。そこに私たち議会だって責任がある。そこを伺っているのです。そういう協議をどこでするのですかということです。
公開空地からフラットにするには、複数のセクションが必要でしょう。道路課さんだけではないでしょう。下水道も一緒にやらなければ駄目でしょう。電線地中化をするのだったら、それこそ民間の電力事業者さんもお力を貸してもらわなければ駄目でしょう。そういうダイナミックな仕事をしてくれと言っているのです。そうすることによって初めて本市がこのまちづくり条例の中で、条例の中のトップに、目的と書いてあるではないですか。この大義が果たせるわけです。違いますか。
小美濃市長、そうですよね。ここの目的に、「この条例は、武蔵野市のまちづくりにあたっての基本的な考え方、都市計画等の決定等における市民参加の手続、開発事業等に係る手続及び基準等を定めることにより、市民等、開発等事業者及び市が協力し、かつ、持続可能な都市を目指して計画的にまちづくりを進め、もって、快適で豊かな都市環境を形成することを目的とする」と書いてあるではないですか。これが実現するのです、初めて。そういうお話をしています。いかがですか。