20182【小美濃市長】 今、私のことでもございますので、最後に一言申し上げておきたいと思います。まさしく今回のこの該当地は15メートル規制がかかっているわけでありますが、そのきっかけをつくったのが法政の跡地問題です。本当にあそこに座られている方々と共に、私も当時浪人中でございましたけれども、一市民として一緒に勝ち取った地区計画だったかなというふうに思っています。
ただ厳密に言いますと、我々がつくった地区計画というのは、法政の跡地も15メートルのをかけていたのですが、そこのところはさすがに後出しじゃんけんということで、ここの部分だけは高さが15メートルより多少高くなったのですが、しかし市がほぼ我々の意向を取り入れてくれて、住民提案型で出した地区計画そのものは採用されなかったけれども、しかし市が改めてつくってくれたのが今回の地区計画でありました。
その前段に実は、平成18年の5月30日に当時の我々の会の代表だった中嶋代表が、まちづくり条例の早期制定・施行に関する陳情というのを出しておりまして、私も一般市民でしたから、ここで陳述も行わせていただきました。
こういうふうに書いてあるのです。「良好で周辺地域と調和のとれたまちを保全するため、「まちづくり条例」を早急に制定・施行し、特に」云々と書いてあるわけですが、まさしく当時、第一種低層住居専用地域に囲まれたところに、大学が用途地域を設定したときにあったがゆえに、ここだけ第一種住専にならなかった。当時の美大、そして第三中学校まで含めたところが第一種住専ではなかったので、そこだけ高く建物が建てられたのです。そこを住民の方々のお力で。私は本当にこのときに目からうろこでしたけれども、こんなにも自分たちのまちを守る気持ちを住民の方々が持っているのだというのを、改めて実感したところでありますし、私も共に汗をかかせていただいたという思いがあります。
そういう中で、当時としては15メートル規制をしておけば一定安心だろうと思っていたのですけれども、こういうことが出てくるということに関しては、やはり今後も状況、環境の変化に合わせて、しっかりと良好な住環境をつくっていかなければならない、これはもう立ち止まってはいけないのだろうなというふうに感じたのが、今回の陳情をいただいたところでございます。
陳情の結果が今日出るかどうか分かりませんけれども、私も地元の一人として、また武蔵野市を預かる一人として、こういった問題提起をされておりますので、しっかりとこれから、先ほど部課長、また副市長から答弁がございましたので、そういった答弁をまた1つずつ整理をしながら、庁内で住民の方々の声も聞きつつ、また議会の皆さんとも打合せをさせていただきつつ、しっかりとしたまちづくりを進めていきたいと、このように思っております。
以上です。