20285【深田委員】 小美濃市長と私は同じ吉祥寺東地区で、PTAや青少協も御一緒してきた仲間ですから、苦しい胸の内はよく分かるのです。良好な住宅、低層住宅のお住まいの地域ですから、こういったことが大きく既存の方々にとっては環境の悪化につながる。これはもう都市計画図を見ても一目瞭然のエリアであります。ほかにも武蔵野市はそういった良好な住宅環境を守ってきたまちですから、人口を極度に増やさず、離隔を取ってお暮らしいただく、緑を大切にする、これは武蔵野市のまちづくりという言葉の中に含められている3要素でありました。しかしながら、今日そういった状況から大きく変わってきた経済状況の中で、まちづくり条例の見直しというのは、私は必要であるなと実感しているところであります。
この問題は、私はもうとっくの昔に指摘しています。法政一中・一高が移転して、今問題となっているマンション計画の北側にあるマンションさん、これがさっき小美濃市長が説明なさった事案でありました。これと同時に、三鷹駅北口の梅林だったところに100メートルを超えるツインタワーが建設される。同時期でした。これについても大きな反対運動がある中で、当時まちづくり条例がなかったために、住民への説明もない。これを、何とか事業者側のほうから歩み寄って、毎月1回の勉強会を地域の方々と重ねていく中で、今の三鷹の北口があるわけであります。
その後に発生した駅前のパチンコ店も、こちらも大きな住民の反対運動となりました。そのときに、建物の高さの2Hと言われる2倍のエリアの方しか意見を出すことができない状況の中で、それに該当する人が3軒しかいなかったのです。吉祥寺駅の改修についても、高さの2倍のエリアにほとんどの住民の方が引っかからなかったわけです。
こうした中で、なかなか住民意見を反映させることができないという現実もあり、今後こうした状況が、大切な住民の、それこそ交通機関とか、駅前とか、住民が利用するところに開発が行われるときに、どうやって住民の意見をしっかりと受け止めていく、調整会開催の請求権を獲得していくことができるのかという問題を指摘させていただき、その中で、まちづくり協議会というものが設置できれば、ここにしっかりと住民側からの発意で計画をそれこそ提出していくことができるという仕組みができていったわけですけれども、先ほど部長がおっしゃるように、現在ゼロですよね。
それについても、例えば、誘導していく形とか、三鷹市さんが取り組んでいるような丸池の開発とか、三鷹台駅周辺のまちづくりとか、こうしたところに協議会をつくっていくことができるように誘導をし、まちづくり三鷹から専門家を派遣し、住民の皆さんの研究や研さんや学びの機会を担保していますよということも、当時御提案したと思います。今こそこういう努力をぜひしていただきたいのです。住民は、何しろ看板が立ってからでないと知ることができないのです。看板が出てからでは、ほぼ遅いのです。そこから周辺住民の皆さんに声をかけて、住民側も慌てて団体をつくるわけではないですか。それも、何とかを考える会というところがもう精いっぱいです。まちづくり協議会まで進化させるのはなかなか難しいです。