14438【深田委員】 そういう御答弁だとすると、あえて申し上げます。あのとき一生懸命住民投票条例を止めようとしていた、まさに先頭に立ってマイクを握って街宣車に乗っていらしたのは、まさに小美濃市長であります。
自治基本条例さえも認められないという御意見の方、または19条を削除してほしいというお考えの方、そもそも住民投票条例は要らないのではないかというふうに思っていらっしゃる方、または、住民投票制度自体は常識的にあってもよいけれども、武蔵野市の立てつけに問題があると思っていらっしゃる方、相当幅広な方々の、まさに力を借りてですよ、SNS等の。それをもってして否決に結びつけられたわけでありますので、そこについてどのように決着をつけるのかというのは責任があるのです。
騒ぎは、起こらないようにコントロールするのが首長の責任です。これこれこういう信念を持って、武蔵野市内の市民と共に討議を重ねる。ぜひともそれまで静観していただきたい。これくらいのメッセージを投げかけられなくてどうしますか。私は、この問題を凍結して先送りしても、いずれまた出てくる問題であると思っています。処分場だけの問題ではございません。今、大都市制度改革も始まっており、人口減少に急速突入していく我が国においては、いずれは住民投票をかけなければならない時期がやってきます。これを、次世代もしくは子どもや孫の世代に先送りに置いていきますか。
私はパンドラの箱が開いたのだと思いました。開いたからには、これだけ議論百出となって全国に注目されたことは、それは大変なことでしたけれども、ある意味、武蔵野らしい決着をつける好機だとも思っています。また、それだけの良識と意識を持って議論ができる住民がいらっしゃる。これも事実であります。まだ少し時間があります。この問題については、ぜひとも庁内でしっかりと議論をしていただいて、先送りにすることなく。せっかく開いたパンドラの箱です。パンドラの箱って、開けた最後に何が出てくるか知っていますか。最後に残るのが希望なのです。その希望をしっかりとつかみ取るのが、私は首長の役割であり、私たち議会の責任でもあるとも思っています。
討議はやってみなければ分かりません。どこに着地するかも分かりません。でも、私は武蔵野市がそれができ得る自治体だと信じています。せっかくここまで検討してみたわけですから。専門家の方の知見も借りて。それこそ最後は武蔵野方式を活用して、きちんと議論をして決着をつけていくというのが、私は武蔵野の矜持だと思います。いかがですか。