14793【山崎委員】 反対の立場から討論させていただきます。
まず、今ちょうどありました例えばジェンダーギャップ指数についてなのですが、例えば上位の国では、内乱や国内であった虐殺のために男性が減ってしまって、その結果、やむを得なく女性が多くの政治の立場に立たざるを得なくなった、そういう形で上位に来たという、決してポジティブな内容ではなくて、ネガティブな内容で上位に来ている国もあります。ほかにも、日本よりも上位にある国の中では、誘拐婚がいまだに認められている国、平手打ち法と呼ばれる、パートナーに対して平手打ちをしても問題がないとされる法律、そういうものがある国もある状況です。それが本当に果たして男女平等を表している数値になるのでしょうか。
このジェンダーを表す数値、別にジェンダーギャップ指数だけではなく、ほかにもジェンダー開発指数、このようなものだと、191か国中、日本は76位。ジェンダー不平等指数、これは上位だと不平等ではなく、上位だと平等であるという意味ですけども、191か国中22位、そのように、上位を取っている指数も十分あるのです。1つの指数だけを取って、これで日本が差別が多いのかというのは、甚だ疑問はあります。
かといって、今回、いろいろ話の中に出てきたDVの問題などは、確かに解決をしなければいけない問題で、DVシェルターをもっと増やしていく、そのようなものは必要ではあります。ですが、これは別に女性だけに限った話ではない。深田委員もおっしゃっていたように、男性も女性も一緒にやっていくべき問題であるならば、この女性差別撤廃条約、これは本来であれば、もう今の時代、性差別撤廃条約、性差別に対してのいろいろな制度になっていくべき問題ではないでしょうか。今いろいろな差別の問題で、逆差別、このような話も出てきています。あまりにも差別を今までされてきた方に対してのいろいろな対策を取ってきた結果、逆に、今まで差別をしてきたと思われる方が、逆に差別されているような状況に陥っている。そのようなことも考えていくならば、いろいろまだまだ女性に対して問題がある、そのことは重々承知はしておりますが、それに対して、女性にだけ新しい権利を与える、これは時代の逆行になるのではないかなと考えております。
また、この委員会からは、先ほども深沢委員からありました、皇室典範に対する指摘が、今回令和3年9月、日本政府が発行した女性差別撤廃条約実施状況第9回報告、こちらのほうでも、女性差別撤廃委員のほうから、皇室典範に関し、現在、女性皇族には皇位継承が認められないとする規定が含まれているが、女性が皇位を継承することを可能とするために締結国が取ろうとしている手続の詳細を提供されたい、このような皇室典範に関わる質問がいまだに来ている状況です。これは明らかに内政干渉に関わってくることで、それを認めていいのかどうか、甚だ疑問に思っております。ほかにも、こちらのほうには慰安婦問題に関しても触れられていて、いまだにそのような問題を国際的にされてしまう、それが本当に日本にとっていいことかは甚だ疑問に思っております。
また、先ほど、武蔵野市、アニメノマンガノムサシノ、このような形でエンターテインメントのことをいろいろ進めていく、その中で、武蔵野市も何かのアニメや漫画とコラボレーションして活動するときに、そのキャラクターが訴えられる、そのようなおそれもある。やはり小説や漫画やアニメやゲーム、そのような実体のない人に対して、本当にそれが人権があると言えるのか。本当に実際の生身の人間の人に対して何か行ったことに対して、これが表現の自由だ、それは大きな問題があると思います。しかし、実際には被害のない架空の人物に対してまで、それが性被害だと言うのは違うのではないか。ですが、そのような話が来てしまう。そのようなことは、やはり日本の大衆文化を壊す一因になると、そういうおそれを感じます。そういうようなおそれが完全になくなるまでは、この女性差別撤廃委員、国連の機関のような状況で、内政干渉に当たるようなことを進められるのは、どうも日本として問題があるのではないかと思い、反対をいたします。