15342【小美濃市長】 先ほど他の委員のときにも少し触れさせていただきましたが、音楽で今ちょっと思い浮かばなかったのですが、かつて息子がオペラをやっていたというのはございました。今はちょっとサラリーマンになってしまったので、一瞬頭に浮かばなかったのですが。その際は私もいろいろ息子の付き合いで、メトロポリタンのオペラも一緒に見に行ったことがございますし、様々音楽の経験をさせていただいたことがございます。そういうことで、造詣が深いかどうかは別として、その時期はよく音楽を聴いていたかなと。
ただ、ピアノのよしあしというのは正直申し上げまして、よくテレビでも、何億円のバイオリンと一般のバイオリンを聴き比べて、どっちだと当てるようなクイズみたいなのがありますけど、あんなのは聴いても全く分かりませんし、そういう意味では、私自体は3,200万円のピアノか1,900万円のピアノかの差はあまりよく分かりませんが、ただ先ほどもお話しさせていただいたとおり、これは、とにかく今回提案させていただいた大きな理由は、保守業者から、そろそろもう危ない、事故が起きてからでは遅いということがあったことが一番です。とにかく、ということはもう替えなければいけないという、まずその決断をさせていただいたということです。それがまず1点。
では、国産でいいのか、それとも今までスタインウェイが非常に人気があって、年間でも三百数十万円の使用料を取っていたというか、上がっていたと。そういった市民に親しまれ愛されるような、言ってみれば特別なピアノにしたほうがいいのかというところで悩んだのです。それで、今回のピアノが3,200万円、国産が先ほど1,900万円というお話でしたから、その差額が千二、三百万円ということです。この千二、三百万円をどう考えるかということだと思うのです。どちらも10年で元は取れるという先ほどの計算ではありました。なので金銭的には、一時的にはこのファツィオリのほうが高い金額ですけれども、ただ20年というスタンスで見れば、年間60万円ぐらいですよね。60万円ちょっと。
これをどう考えるかということで、私は自分の公約にも、日本一のまちをつくると。また芸術文化にも、コロナ禍でやはり疲弊した、今まで活動できなかった、制限されていた音楽家の方々、また市民の方々、コロナが終わって、またもう一度芸術活動をしっかりとやっていきたいと、こういった方々にとっては、1,200万円は大きなお金かもしれませんけれども、この差額は十分に市民サービスとして対応できるのだろう、していくべきなのだろうというふうに思いまして、今回は国産ではなく、このファツィオリというイタリア製のピアノを選ばせていただいたということであります。
本来でしたらスタインウェイがいいのかもしれませんが、スタインウェイだとさらに3,900万円という金額になりまして、希少性からいっても、都内でも、うちがもし入れさせていただければ2台目ということになりますし、私はファツィオリって今回の議案が出るまで知りませんでしたけれども、よく話を聞きますと、非常に人気のあるブランドというか、ピアノの会社だということの理解をいたしましたので、そういった様々な理由を総合的に判断して、今回提案させていただいたということでございます。