15399【道場委員】 恐らく間違いなく高くなるのです。ああいうピアノの職人さん──恐らく職人さんと言うのだろう。そういう技術の職人さんなんというのはなかなか絶対数としていないから、減っていっていれば確実に希少性が、その価値をつくっていくのでしょう。恐らく高くなるのです。さっきも言ったように、そういう投資的なものとか、世界の大金持ちの人とかがやはり買ったりして、そうなるのだと思うわけ。だからそういう面はある。
ただやはりそこで言うのは、今動いているのは為替なのです。やはりそこで出てくるのが、個人で買うのと違って、税金で買うのです。公金で買うというのは、市民万人100%でなくても、95%ぐらいがなるほどと。やはりこれは非常に耐久性がない。だからここは僕は今は納得ができない。特に自分が貿易の人間だったから分かるわけ。我々は1ドルが90円よりもっと円が強いときにいた人間です。輸出は大もうけなのだけど。買うのは今無理なのです。
皆さん、海外に旅行に行けば、そんなことはすぐ分かる。海外に行くのと一緒。海外のものを買うのは今ちょっと我慢しておく。少なくとも日本に何かあるのだったら。その点で言えば、ヤマハさんやカワイさん。別に回し者ではないです。私なんかむしろなのだけど。これも納得いかない。
それから次、さっき言ったサイズの妥当性。だからこの278。2メートル78センチの奥行きです。だからスタインウェイの入っているのは274とか。奥行きの長さです。これがさっきも言ったけど、ほかのところにも入っている。このメーカーのファツィオリの小さいのとかはほかのところにも入っていたりするけれども、この278に関しては、さっき言った、いわゆる公共のところで入っているわけではないですか。みんな大きいです。一番小さいところで豊洲の300席です。180席に入れるというのは。
もともとそのサイズによって楽器も作ってあるから、音だって変質するわけでしょう。その規模感に合った。だからもともと何であそこに。当時はまだ今とは環境が違ったのだろうなとも思うのだけど。だからそういうことでいうと、規模感に関しても何らあれだったのですか。要するに今まであったものの踏襲としてやったと、ただそれだけの考えだったのか。一応御確認ください。