16023【さこう委員】 議案第62号に賛成の立場で討論をいたします。
これまでの議論の中で、発想や企画の点で魅力があったなど、市民とつくり上げる事業、新しい手法も取り入れた広報、独自性を発揮するような企画など、民間が入ることによって施設の魅力が最大化され、市場の原理が働くことにより、公共施設という市の財産を最大限活用していこうという市の姿勢については理解をしています。
一方で、民間事業者が過剰なコスト削減に走ることでサービスの質が低下したり、従業員の賃金が下がったり、官製ワーキングプアを発生させるなどのおそれもあります。予約システム、ホームページ、SNSなど、数年に一度事業者が替わることで利用者の負担が増えたり、情報が適切に届かなくなるようなリスクに関しても、まだまだ課題が多く残っていることが今回の質疑の中で分かりました。
大きなリスクがあり、解決すべき課題が残っている中、市民サービス向上のために、事業者との取決めや独自の最低賃金の導入など、市がしっかり介入していくことが必要であることを忘れずに、任せきりにすることなく、メリットを最大化できるように努力をしていただきたいと思います。民間のノウハウを生かして、多様化している住民のニーズにはぜひ応えていっていただきたいと思いますので、リスクをきちんと把握しながら事業を進めていっていただきたいと思います。
以上、賛成の討論とさせていただきます。