23570【深田委員】 そういう政策形成のところは大事なのですけど、一方で、つい先頃、総務省のデータに基づいて、市区町村の住民平均所得額ランキングというのが出たのです。武蔵野市は13位だったのです。何と金額は所得額が561万9,273円、これが平均なのです。多いところは、案の定です。港区1,400万、そして千代田区1,000万、渋谷区1,000万、中央区760万。すなわち、平均が560万、武蔵野市の納税義務者の構造が背景にあるわけです。このすごい担税力の背景には、約7万8,000人のうちの1割、8,000人近くの人が猛烈な担税力を持っているというこの構造です。これはずーっと続いているのです。ですから、実は私たちが、ありがたい、ありがたい、皆さんありがとうございますと言っているところにはそれだけの格差があるということです。
ですので、どんどん市税が上がっていますので、頼りたい気持ちは分かるのですけれども、構造的に捉えないと、経年変化、30年後は納税者が同じ構造ではないかもしれないということなのです。そのときに、これだけの高ストックの建物を維持管理できるのか、更新できるのか、扶助費を賄えるのか、そこの具体的なシミュレーションと財政計画が今こそ問われるのです。
ですので、私は今回の予算は、松下玲子前市長が残していった大変な置き土産だと思っています。小美濃さんは善戦しました。そのように思っています。
以上です。