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令和6年度予算特別委員会

3月21日(木曜日)

令和6年度予算特別委員会
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山本ひとみ
山本ひとみ
無所属むさしの現職

映像ID: 2701

23600【山本委員】  それでは、私は、ただいま提案されました修正案、武蔵野市一般会計予算に対する修正案には反対、そして、ほかの議案の中で、一般会計予算には賛成、特別会計のうち国民健康保険事業会計には反対ですが、その他の2特別会計、2事業会計には賛成の立場で討論をさせていただきたいと思います。
 今回の予算に関しては、基本的な骨格は、前市長、松下市長の時代につくられたものであり、この中には、市民の声、市民の要望が反映された内容が幾つも含まれている、このことを評価しております。新しく市長になられた小美濃市長も、長期計画も、そして公約も、ともに尊重するという姿勢を出されていたことは私も評価をしております。
 修正案につきまして、私の意見を述べますと、保健センターの大規模改修と増築に関しては、これは私は、全員協議会の場でも、また、代表質問でも申し上げましたけれども、これまで何年もかかって検討されてきた実施設計に関しては、なるべく早く実施することが必要であるというふうに考えております。とにかく実施設計の中で、今の保健センターを継続するための契約を早く結ぶということも大切ですし、また、今の保健センターの例えば地下の部分に、大野田小学校に今あるチャレンジルームなどが移転して、不登校対策が拡充していくという方向、そういうことに関しても私は賛成でございます。ですので、市長はこの予算特別委員会の冒頭に、この予算に関して一旦立ち止まるとおっしゃいました。私としては、それをペーパーとかの形で、行政のほうから何らかの形で言っていることと書いてあることを一致させるという努力が必要だったのではなかろうかというふうに感じておりますが、残念ながら、それは口頭ということになりましたので、私としては、自分自身の、そして会派としての意見を尊重して、保健センター関連のこの修正案には賛成はできません。
 なお、一般会計に関して、幾つか賛成できるところがありますので、申し述べたいと思います。
 まず第1には、第六期長期計画・調整計画の大きな目標の第1に掲げられておりました、多様性を認め合う支え合いのまちづくり、これを今回の市長の答弁でも、踏襲していく、これを実現するために予算を組むというふうに私は理解をしております。これは本当に大切なことだと思っております。
 そして、具体的なことでいいますと、学校給食に関しては、来年度無償化が実現されるという方向です。また、PFASなどの民間井戸の水質調査も行う予算が計上されております。補聴器の購入に関しても助成制度ができるということがあります。また、これは一歩前進ということで、課題は残っておりますが、例えばインクルーシブ教育を実現していく上で、東京都が予算づけしている介助員に対する補助に関して、これは通常学級、特別支援学級を問わないという方向が出てきたこと、これは私は評価していますので、ぜひインクルーシブ教育が実質的な意味を持つように御尽力をいただきたいと思います。
 学童クラブの長期休暇のお昼御飯に関しては、新しい対応を行っていくということについて、これは前進面があると評価をしておりますが、ぜひ、学校が多いわけですから、学童クラブでも早期に給食が実施できるように御尽力をお願いしたいと思います。
 また、特別支援学級に通う中学生の中で、スクールバスを利用したい人はおられます。私としては、今回、個々の対応をするということで、一歩前進もあると思いますけれども、今日の議論を聞いても、どうしてスクールバスでは駄目かということに関して合理的な理由は分からなかったので、前進面はありますが、ぜひ中学生に関してもスクールバス実施をお願いしたいと思います。
 心配なことも残っております。第二中学校、第六中学校の統合に関しては、2年間議論をするということがお話にありましたけれども、統廃合に関しては絶対やらないということにはなっていない。統廃合をやめるかもしれないし、やるかもしれない。これは選挙のときは、恐らくですけれども、小美濃さんが公約として掲げたことを見て、多くの市民は、これは二中、六中の統合はしないのだなというふうに理解した人も少なからずいらしたと思います。これは私としては、統合には賛成できませんので、どうなるかということは注視をしていきたいと思います。
 また、住民投票制度に関しては、これは武蔵野市の特色でもある市民参加にとっては重要な制度だと思っています。また、市民の中でも、何人かは私もよく分かりませんけれども、参政権、政治に参加する権利というところと混同があったり、一部の外国人が武蔵野市にたくさん押し寄せて住むのではないかというような誤解があったり、こういう点では、よりこれからも議論を深めていく努力が必要だと思っておりますので、この点では、ちょっと後退する可能性があるのではないかと心配をしております。
 今後の問題といたしましては、今本当に物価の高騰が進行していて、多くの市民がこの問題に直面していますし、行政としてもこれによって、様々な建築費高騰に直面をしている。決して楽な状況ではないというふうには思いますので、これに対する対応ももう一歩進めていただきたいところであります。
 そして、武蔵野市が他市と違った特徴として、多様性を本当に尊重して、性別や年齢や国籍や障害があるとかないとか、あるいは性別を変えた、トランスをしたとか、性的な指向性がこっちだとか、あと出自など、こうした属性による差別がないまち、様々な人がまちづくりに同じ立場で参加ができるまち、市民参加がいろいろな領域で進んでいくまちということは大切なことだというふうに考えています。こういうことを市の目指すべき姿、多様性を認め合う支え合いのまちづくりを具体化する内容として、ぜひとも進めていただきたいということを私のほうからお願いをいたしまして、今回の審査に参加されました全ての職員の皆様に深く感謝を申し上げ、修正案には反対、一般会計予算には賛成、特別会計のうちで国民健康保険事業会計だけ反対、事業会計には賛成ということで、討論とさせていただきます。