11882◯市 長(小美濃安弘君) それでは、与座議員の代表質問にお答えをさせていただきたいと思います。
まず1点目は、憲法に対する見解というところでございます。確かに憲法論議をすると、まずは9条というのが今までの風潮ということはありました。平和憲法は確かに大事ではありますが、憲法は9条だけではありません。質問の中でも例に出されました、例えばAIと憲法の在り方、これは今後大変重要な議論になってくるのだろうなというふうに、私も感じているところでございます。
それらに対して具体的にどういう施策を行っていくのかという御質問でございましたので、なかなか憲法をそのまま施策に取り入れるのが難しいというか、どういう形で行っていくかということなのですが、まずは今までも武蔵野市で行っておりました憲法月間での講演会等で、今まではどちらかというと平和憲法に対しての講演会が多かったわけでありますが、今年は5月11日に憲法月間記念講演というのを行いまして、そこの講師に山本龍彦先生という先生をお招きすることにいたしました。この先生は、いわゆる「AIと憲法」等の著作がございまして、ネットリテラシーと人権の問題のようなことを講演していただけるということでございます。
具体的には、こういった憲法月間等に、多くの市民の皆様にこの講演等に御来場いただいて、様々な観点から憲法の理解を深めていただきたい、このように考えているところでございます。
2点目は、公約と長期計画・調整計画についての御質問でございます。これにつきましては御案内のとおり、私の選挙戦で出させていただきました公約が、長期計画の中で読み取れない部分がある。これは先日の全員協議会の中でもお話をさせていただいたところでございます。長期計画条例第3条では、市長選挙が行われたときには、実行計画を見直し、実行計画を策定すると書いてございます。私はこの条例にのっとり、実行計画を見直し、実行計画を策定させていただきたいと思っております。具体的に申し上げますと、できるだけ早急に庁内に本部を立ち上げまして、第二次調整計画を策定いたします。そして選挙公約の実現につなげていきたいと思っています。
また、長期計画とローリングの時期についても御質問がございましたが、このままの状況でまた4年後を迎えますと、再び長期計画もしくは調整計画のローリング時期というか、策定時期と選挙が重なってしまいます。ですので、これはちょっとその第二次調整計画をいつから始めるか、またその後、そのローリングの時期というのは、これから庁内本部で議論をしてまいりますが、今ちょっとここで申し上げるわけにはいかないのですが、七長や公共施設等総合管理計画のローリング時期についても、その場で、そこの庁内本部でしっかりと議論してまいりたいと、このように思っているところでございます。
次に、保健センターについてでございます。保健センターにつきましては、先日全員協議会で多くの議員の皆様から様々な御意見を賜りました。この御意見をしっかりと受け止めさせていただいて、3月に予定しておりました実施設計契約は、一旦見送らせていただきたいと思います。そして、まずは全員協議会でいただいた課題を整理させていただいて、その上で保健センターの改修プランについて再検討させていただきます。ある程度比較検討ができる段階まで進んだところで、検討過程も含めて、御意見を基に、議会の皆様と丁寧に協議をさせていただきたいと思っております。
次に、災害対策についてであります。災害対策の基本的な認識をということでございますので。これは先ほど壇上で与座議員からも御紹介がございました、災害対策の基本的な私の認識は、まず市民の命を守るということであります。その後、避難場所、もしくは火災等が発生するわけでございますので、そういうこともしっかりとやっていかなければならないのですが、まずは災害に対して市民の命を守るということであります。
そして具体的な事例を少し、どういうふうにこのことについて取り組んでいくかということを申し上げたいと思います。
まず1つは、今まで、昭和56年6月1日以降、平成12年5月31日以前に着工した木造住宅、いわゆる新耐震の木造住宅について、これまでは耐震診断のみの助成を対象としていましたが、それ以前のいわゆる旧耐震基準の住宅が一定更新されてまいりましたので、近年の大規模地震による住宅の被害状況などを踏まえて、令和6年度から、補強設計と耐震改修についても新たに助成の対象としてまいります。また、耐震アドバイザー派遣制度の中で、耐震診断を定額5万円で行う制度も新設いたします。
2つ目は、緊急輸送道路の沿道建築物の耐震化助成についてであります。これまで特定緊急輸送道路を優先的に進めてまいりましたが、令和5年3月に改定された東京都耐震改修促進計画における広域的な輸送機能確保の要請などを踏まえて、令和6年度から、一般緊急輸送道路の沿道建築物にも助成をしてまいります。
3点目は、これは施政方針にも書かせていただきましたが、家具転倒防止金具の設置についてであります。平成8年度より、家具転倒防止金具等の支給及び取付け事業を実施しているところでございますが、この事業は対象世帯が限られておりました。私は、全市民の命を守るということを掲げさせていただいておりますので、全世帯を対象に事業を実施することが重要であるということを考え、全世帯対象の助成制度をこれから行ってまいります。
次に、友好都市以外にも災害支援をしたらどうだろうかという御質問でございました。これにつきましては、武蔵野市交流市町村協議会以外の自治体については、今のところルール化はされていないわけでありますが、災害時には、状況に応じて各事業の所管課が情報共有を図っているところでございます。こういった災害時には各事業の所管課が主体となって情報収集をまず行い、支援が必要であれば、防災課を通じて支援をしてまいります。またこの旨は、改めて庁内にも周知をしてまいります。
次に、水道一元化についてであります。決意を述べよと、こういう御質問でございました。今、壇上での御質問のとおり、職員間での協議が行われているわけでありますが、これはこれでしっかりと進めさせていただいて、これと並行して、私自ら東京都に対して、積極的に一元化について働きかけていきたいという決意を述べさせていただきたいと思います。
次に、医療構想についてであります。これは病床数のことを述べさせていただいたわけでありますが、基本的には病床数等は東京都の所管、御案内のとおり、そのとおりでございます。ですので、現在関係医療法人が、現在の社会経済状況、今後の経営も踏まえて検討を続けていただいておると、このように認識しておりますので、病床の確保に向けた課題は、今大変大きいと感じているわけでありますが、引き続き、法人の皆さんと、また東京都と情報交換や情報共有を行いながら、病床の確保に向けて取り組んでまいりたいと思っております。
続きまして、セカンドスクールの宿泊数についてであります。施政方針でも私は、必要に応じてセカンドスクールの宿泊数を元に戻す検討を行うと、このように書かせていただきました。1泊増となった場合には、全体的な費用の見直しもこれから行っていかなくてはならないのですが、先ほどるる与座議員から頂戴した様々な御意見も、これはしっかりと受け止めさせていただきまして、今後教育委員会と協議して、前向きに検討させていただきたいと、このように思っております。
次に、権利擁護機関の法的位置づけについてでございます。これにつきましては、見解を述べよと、このような質問でございましたので、私の見解といたしましては、与座議員がるるこれも御心配されていたことは、私も危惧しているところでございます。子どもの権利擁護の法的位置づけという御質問もございましたが、法的位置づけといたしましては、武蔵野市子どもの権利条例第27条から第29条に法的な位置づけがされております。また、法的権限の範囲ということでございますが、これは調査や相談などでありまして、しかし、児童相談所のような強制力のある執行権はないものというふうに考えております。
10点目の質問といたしまして、吉祥寺駅と三鷹駅の再整備ということであります。現在吉祥寺駅に関しましては、もう北口のロータリーが完成して35年以上たちますし、南口は御案内のとおり、パークロードにはバスと歩行者が錯綜し、本当に毎日危険な状態でありますし、井ノ頭通りは老朽化した建物が周辺に設置されており、本当にいざ震災のときには、この建物もどうなるかという状況であります。
まちづくりは準備段階が非常に大事だと思っております。現在も様々準備を進めているところでございますが、まず、そのタイミングや機運というのも大切でございますので、そういったものもしっかりと見定めながら、スピード感も非常に大事だと思っておりますので、スピード感を持って進めていきたいと、このように思っております。
これは三鷹駅につきましても同じでございまして、三鷹駅のロータリーも大変今危険な状態であるということは、私も感じているところでございまして、三鷹駅周辺のまちづくりビジョンもこれから策定されるということでございますので、また周辺では、民間事業者の開発なども計画されているようでございますので、そういったことを複合的に考えながら、こちらもスピード感を持って進めていきたいと、このように思っているところでございます。
以上です。