11944◯1 番(道場ひでのり君) 自由民主・市民クラブの道場ひでのりです。最後の質問者となります。質問の内容も重なるものが多いと思いますが、確認のためにも、丁寧に、分かりやすく答弁をお願いいたします。質問は9つとなります。
自由民主・市民クラブを代表して、市長の令和6年度施政方針について、質問いたします。
VUCAの時代、不確実性をどう対応していくか、市民の方々の信託を受けた市長としてのあるべき姿を伺う。
この24日で、ロシアによるウクライナ戦争が2年になる。コロナが一定の終息に至ってはいるが、イスラエル・ガザ紛争も勃発、また、中国の経済動向等、不確実性の時代、全く予断を許さない時となっている。
「人民の人民による人民のための政治」、民主主義の基本であるこの言葉は、私たちと政治との関係を象徴する言葉である。市民が正当に選挙を通して自分たちの代表者を選び、その代表者によって政治が行われるのである。昨年12月の市長選挙によって、市民に信託を得た新市長。その職務責任は大きいと考える。これまでの市政運営に対して、市民の方々の審判は、変化を求めた結果となったからである。「武蔵野を立て直す」と選挙公報のタイトルにもあるよう、これまでの市政運営を問題視し、選挙に臨まれたわけである。すなわち、立て直し、流れを変えるという、あらゆる意味での力量が求められる。以降、質問に入るが、正当な選挙によって信託された市長、その公約を踏まえ、その施政方針の整合性を鑑みていく。
質問1番。大前提となる基本姿勢、市長としてのリーダーシップについて伺う。ガバナンスと内部統制をどのように強化、正常化していくか。これまで、前市長時代には度々、緩んだガバナンス、内部統制の欠如を指摘してきた。度重なる行政ミスの根源は、市政トップの緩み。それが緩んだガバナンスを生み、内部統制の欠如をさせていたと訴えてきた。「魚は頭から腐る」とは、組織は上層部が堕落し、腐敗すると、全体が傷むという意味である。蛇足になるが、何と、このことわざはロシア生まれとのことである。新市長になり、市政運営において、どのようにガバナンス、そして内部統制を図っていくか、伺う。現時点での組織改編や人事配置等の構想があれば、併せ伺う。
質問2番。施政方針3ページ、オンライン授業の実施について伺う。GIGAスクール構想に駆け込み、1人1台のタブレット、学習者用コンピューターの実現を果たしたが、その活用は十分に図られていなかった。コロナ禍、多くの保護者から要望されていたオンライン授業。市長はどのように実現されるか。ちょうどこの時期、インフルエンザ等で登校できない児童や生徒も多い。また、未知なる感染症も市長は言及されているのだが、どのようにオンライン授業の実現をされているか、具体的に伺う。ちょうど導入時のことを思い出しました。大変な思いをして導入したわけです。いろいろな機種やそういうサービスの話もありました。どうやって具体的にオンライン授業を実施されるか、お伺いします。
質問3番。施政方針4ページ、学校の統廃合について伺う。前定例会である令和5年度第4回定例会で同様な質問を教育長にしたが、統廃合をどのように考えるかである。私も、教育の質とかけ離れた二中、六中の統廃合などは論外であるが、教育の質、その本質を鑑みて、対応は重要と考える。これは第4回定例会のところから引用しますが、日本は少子化が進む中、概して中学校生徒も減少傾向にある。反して、本市は人口が微増状況である。その中、市立中学校生徒は劇的な減少傾向にある。令和4年度市立中学校生徒数は1,989名、その30年前の平成4年度は3,239名であり、38.6%の減。4割減っているわけです。一方、市立小学校児童数は、令和4年度6,376名、30年前の平成4年度は6,555名であり、僅か2.7%減となる。中学校は4割減って、小学校は減っていないということです。これは同じ公立学校であっても全く異なる現象が起きていると認識しなければならない。市立中学校運営において、生徒の教育の質を俯瞰的視点から捉え、学校の統廃合についてどのように進めていくか、伺う。変化や人口、要は変化があるのです。そこに対してどう対応していくか、しっかりと考えて、どう教育の質を高めていくか、お答えいただきたいと思います。
質問4番。施政方針5ページ、学校給食の無償化の実現について伺う。施政方針には、検討するとあるが、早急な実現が求められている。スケジュール感等、具体的に伺う。これも重なった質問となっておりますが、スケジュール感、いかに早くするかなのですが、先ほどからいろいろ答えが出ていましたので、これに関しては大体理解をしております。
質問の5番。施政方針15ページ、学校長期休業中の学童クラブの昼食について伺う。人口減少に伴う労働人口減少は国家的問題であるが、その影響は、女性の就業率、子育てお母さん方の就業率上昇にも現れ、結果、学童クラブの利用増が起きている。国家的状況変化の中、これら学童クラブの運営に公金──税金です──を投入することに対し、ある意味の政治判断が必要と考えます。どのように方策を検討するか、伺う。
質問6番。施政方針4ページ、先ほどもありました吉祥寺駅に再投資、三鷹駅北口の改良について伺う。どちらも長く検討はされていたが、実行には手つかずとなっていたが、どちらも交通環境を考えると喫緊の問題と考える。おのおの、どのように進められるか、具体的に伺う。吉祥寺の南口も、皆さん一生懸命されております。三鷹の北口も、皆さん一生懸命考えられております。お答えいただければと思います。
質問7番。施政方針8ページ、住民投票制度について伺う。既に2年前になるが、このまちを騒然とさせた、あの住民投票条例案。不誠実な進め方によって、まちに分断を醸成し、対立を生んだ。決して民主的な意見の交換や議論という有様ではなかった。ちょうど令和5年度においては有識者懇談会が行われたが、施政方針には「住民投票制度の議論は凍結」とある。公約には「外国人住民投票条例は凍結」とあり、議論まで凍結してしまうのは、まさに臭い物には蓋という感が免れない。見解を伺いたい。また、凍結となれば、解凍する時期もあるわけで、その時期感も伺う。
質問8番。施政方針14ページ、保健センター複合施設整備について伺う。今月の8日に開催された議会全員協議会で、総事業費が当初の約40億円から、何と約70億円と跳ね上がった報告がなされた。参席した、ほぼほとんどの議員は、その上昇額に驚きの色を隠せず、見直すべきとの意見が大半であった。施政方針14ページの記載には「保健センター複合施設整備を見据え」とある。もし事業計画がそのまま進められるとすれば、議会の意見や意思を反映しているとは言えないのではないか。市長の御意見を、方針を伺う。これに関しては、議会の意見を重視されているという趣旨のことがありましたが、もう少し踏み込んで、また答えに対して私はちょっと再質問したいと思いますので、一応お答えください。
最後の質問です。質問9番。施政方針1ページ、先頭にあります武蔵野市第六期長期計画・調整計画について伺う。冒頭に言及したVUCAの時代、私は前の仕事をしていた頃によく使った言葉なのですが、変化を表す言葉です。変化。この時期、不確実性、変化の時代にどう対応していくか。これまでのそもそもの長期計画のターンでは対応可能なのでしょうか。VUCAの時代、変化の時代です。10年のスパンとかターンとかというものが通用する時代ですか。その辺りをお聞きしたいと思います。また、今回の市長選挙は、武蔵野市長期計画条例の第3条、これは肝腎です、「市長は、市長選挙が行われたとき又は市政をめぐる情勢に大きな変化があったときは、実行計画の見直しを行い、新たな実行計画を策定するものとする」、まさにこれに該当するものです。これに関して、どう展開されるか。第二次の調整計画の話もありました。ただ、まさにこの長期計画条例の中にある、この文言というのは、見直してもよいとかということではなくて、見直すと書いてあるのです。ということは、これはきちんとやっていただかないとまずいわけです。ということで、再確認をさせていただきます。
ということで、いろいろ述べたのですが、分からなくなるので、改めて言っておきます。1番目が、市長のリーダーシップについて。2番目が、オンライン授業について。3番目が、学校統合。4番目は、学校給食。そして5番目、学童クラブの昼食。6番目が、吉祥寺駅南口、三鷹駅北口です。そして7番目が、住民投票条例。8番目が、保健センター。9番目が、長計について。よろしくお願いいたします。
以上です。