11945◯市 長(小美濃安弘君) それでは、道場議員の代表質問にお答えをさせていただきたいと思います。
1点目は、市長のリーダーシップ、あるべき姿という表現で質問されたと思っております。これは他の議員の質問にもお答えをさせていただいたところでございますが、今までも武蔵野市が市政の理念として持っていた市民参加や情報共有や市民との協働、こういった原則をしっかりと守りつつ、そして、私は14万市民の命を守るということで市長選挙を戦わせていただいたわけでございますので、このことをしっかりと胸に秘めて、これから市政運営に取り組んでまいりたいと、このように思っているところでございます。
そして2番目、オンライン授業に関してであります。オンライン授業も先ほどからお話をさせていただいているところでございますが、これは主にコロナ禍のときに、多くの保護者の方から、議会にも、また執行部にも、市長にも、オンライン授業をやってくれないかという要望がございました。ただ、そのときにはまだ様々な考えがまとまっていなかった、また、整備がされていなかった、そういったこともございまして、延ばし延ばしになっていたわけでありますけども、いよいよそういったことも整備されてまいりましたので。ただ、これは教育委員会のお話でございますから、私は総合教育会議というところに出席をさせていただくことになっておりますので、またその中で、教育に対する大綱をつくるのも市長の役割と、これは法律で定められていることでございます。そういったところで、オンライン授業の重要性、また、早期実現に向けての提案、また、協議をさせていただきたいと思っておりますので、できるだけ早く進めていきたいと、このように思っております。
次に、学校の統廃合についてであります。これは道場議員が今数字を並べて御説明をしていただいたとおり、私も先ほど、自分が中学校時代だったときのクラス数と今の中学校のクラス数、同じような比較だったわけでありますが、果たして昭和のときに建てた一中から六中までの規模の学校がこれからも必要なのかどうかというのはしっかりと議論していかなくてはならないと思います。一方、様々、当時の児童と比べて体形的にも少し大きくなっているのかもしれませんし、また、少人数学級という、先ほど他の議員からも御指摘がありましたが、そういった学習の在り方も今、増えてきているわけでございます。また、先日、五小、井之頭小の行政報告をさせていただいたところでございますが、そういった学校を見ると、やはり壁を移動することによって教室をフレキシブルに使用する。今、そういう学校教育の在り方も出てくる。様々、これから10年後、20年後、30年後の教育の体制を考えたときに、先ほど私は、黒板にずっとみんなが一斉に向いた一斉授業がこれから続くのかどうか、こういうお話もさせていただきました。こういったことを考えますと、果たして、人数や、また、教育の在り方、こういうことが30年、40年後まで考えていかなくてはならないのではないかというふうに思っています。今、学校を造れば、60年持たせなければならないわけでありまして、建てられたのが昭和20年代が多いわけでありますから、今から60年前とか50年前の思想で建てられた学校の規模をそのまま60年先の学校として造っていくのが果たして正解なのかどうかという議論はやはり一度させていただきたい。なので、先ほど来お話しさせていただいておりますとおり、令和6年度、7年度で、こうした統廃合の問題や教育の在り方といった、こういったことを議論させていただきたいと思いますので。そして、令和8年度に予定をされている学校施設整備計画にその議論の結論を反映させていきたいと、このように思っておりますので、御理解のほど、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
学校給食におきましては、一定御理解をいただいたということでございますが、これも議会の議論を重要視すると、やはりあまり議会に対して議会の最終日に即決を求めるようなことは私はしたくないと思っております。給食無償化に関しましては、武蔵野市の給食行政の大転換でございますので、しっかりと議会の皆さんにも議論していただいて、その意見を反映した給食無償化につなげていきたいと、このように考えているわけであります。
学童保育の昼食につきまして、先ほども御答弁させていただきました。これを行政が主体となり実施することについては、アレルギー対応や金銭対応、支援員の業務負担増などの課題があり、今の段階では父母会主体での実施が現実的であると考えているところであります。一方、配食実施時の保護者立会いは、働いている保護者の皆さんにとりましては大変な負担になるということは認識をしているところでありまして、今後、市として、こういったことを検討していきたいというふうに考えております。
吉祥寺の南口、北口につきまして、再投資をするということを公約に掲げさせていただきました。北口ロータリーが完成してから35年以上たちまして、まちの形というのはあれからあまり変わっていないわけであります。南口におきましては、パークロードが今でもこの瞬間にも事故があってもおかしくないバスと歩行者とのふくそう、こういったことが問題になっているわけでございまして、何としてもこれは再整備を進めていかなくてはならないと思っております。道場議員からは、交通環境というお話がございました。まさしく交通環境も並行して進めていかなければならない、同時並行して進めていかなければならないと思っております。現在、南口のバス、井ノ頭通りのバスをA道路のほうに停車できないかという検討を進めているところでございまして、様々なそういった交通環境も変えていきながら、安全・安心な吉祥寺にしていきたいと、このように思っているわけであります。
7番目は、住民投票の凍結でございます。これにつきましても、これは道場議員も当時は総務委員として様々な議論を展開していただきました。本当に内容につきましても様々住民の方から御意見をいただいたところでございますし、また、市民参加、情報公開という面でも様々な意見をいただいたところでございます。こういったことで、賛成派の市民と反対派の市民が本当に大きな混乱を起こし、また、外部からも様々な方が入り込んで──入り込んでという言い方はおかしいですね、武蔵野市の中で運動を展開されたということで、私のところには、再提案という話が出たときに、もう二度とあのような混乱、あのような騒動は絶対に起こしてくれるなという声がたくさん届いたわけであります。今すぐに住民投票条例をそれだけのリスクを背負ってつくるということは私は避けたい、このように思いましたので、この議論に関しましては凍結をさせていただきたい、このように公約に掲げさせていただきました。
8点目は、保健センターであります。保健センターに関しましては、当初概算約40億円での提示が、基本設計が終わった時点で70億円になっていたと。これは本当に、私も実は驚いた1人でございます。そんなに高くなったのかと。ただ、これをそのまま進めるというわけには私はいかなかった。なので、全協を開いてくださいということを議長にお願いをさせていただいて、全協をまず開かせていただいて、皆様方から御意見を聞かせていただいた。その際、もう一旦立ち止まれという意見が大宗を占めたわけでございまして、これは議会の御意見を尊重させていただいて、ここで一旦立ち止まり、そしてこれから、先ほども申し上げましたけども、対案を出しますので、今ある70億の案と、また、対案と、それを見比べていただきながら、しっかりと議論していただき、その議論を踏まえて、保健センター自体はもう相当配管が老朽化しておりますので、これは一日も早く整備をしなければいけませんので、保健センターの整備につなげていきたいと、このように思っております。
次に、長期計画についてであります。長期計画は、10年というスパンが果たして妥当なのかどうかという趣旨の御質問だったと思います。これにつきましても、今は物すごく早く時代が流れておりまして、一般企業ですと、とてもではないけど、10年の計画なんかを今、立てているのかというお話もお伺いしたことがございます。が、これを今ここで、では、10年は長いとか短いとかという、代表質問はそういう場ではございませんので、これはまたじっくりと議会の皆様とも協議をさせていただきながら、長期計画のあるべき姿というものは模索をしていきたいなというふうには思っておりますが、どちらにしましても、私が議員のときにも執行部側にお願いをさせていただいたのですが、もう既に施策の大綱と基本理念を、今、議決をしている。長期計画は議決をしているのですが、施策の大綱の中に人口推計等々が入っておりますので、では、これを見直すのかという話なのです。それはもう議決してしまっていますから。でも、調整計画のときも人口推計は取っているわけでありまして、整合性が取れなくなってしまっているわけです。こういったそごが出てきておりますので、これは長期計画条例も見直さなくてはならないと、このように思っております。その際、また議会の皆様にも議論をしていただきまして、様々な御意見をいただきながら長期計画についても考えていきたいと、このように思っております。
以上です。