12496◯16番(木崎 剛君) それでは、ただいま議題となりました予算特別委員会にて修正可決をされました、令和6年度武蔵野市一般会計、3特別会計2事業会計予算に対して、自由民主・市民クラブを代表して、賛成の立場で討論をさせていただきます。
令和6年度は、「変化する時代 命を尊重し安全・安心な未来を築く予算」として編成をされました。変化する時代とは、武蔵野市を取り巻く環境はもちろん、世界情勢、日本の経済など、多岐多様な分野で起こっていることは、想像に難くありません。もちろん、武蔵野市もその荒波の中でしっかりと小美濃市長を先頭にかじ取りをして、市民の生命と財産を守り、住み続けられるまちを目指していただきたいと思います。職員自らが地域に出て、市民の声を聴き、今、地域で何が起き、市民が何を感じているか知ってほしい。市の情報を正しくスピーディに提供すること、政策形成段階での情報提供と市民の意見を伺うことが大切という基本姿勢について高く評価をいたします。その上で、武蔵野市の文化である市民参加を継続していくためにも、市民参加の第一歩である情報提供、情報共有の推進を絶えず図っていただきたいと思います。そして、市民にとって誇りの持てる武蔵野をつくり上げていただくことを要望して、以下、様々な議論の中からの意見を申し上げさせていただきます。
まず初めに、多くの方からもありました保健センター増築及び大規模改修についての実施設計の費用について。2月に行われた議会全員協議会での議論を基に、小美濃市長には、予算委員会冒頭で、執行しないということで、私の質問に対して凍結を宣言していただきました。当初から、本当に必要な増築なのか、大規模改修だけでもよいのではないか、今後の公共施設等の大規模改修を考えれば、40億でも費用がかかり過ぎているのではないかと意見をしてまいりました。実際に予算40億が1.75倍の70億になることは到底受け入れられる金額ではありません。そして、本来予算に書き込まれるべきではなかったとも考えますが、予算編成の最終段階での市長交代、さらには、1月末になって初めて予算規模が大幅に上昇することが示され、議会との議論後では予算書等の書き換えが間に合わないという事態に陥ったことは残念でなりません。
今回、市長の御決断を深く受け止め、この間の協議等によって生じたことを予算へ反映させる必要があると考え、保健センターの実施設計に関する予算を削減する形での修正案を提出させていただき、可決をしていただきました。本来であれば、前市長が11月の段階で議会に対して70億という情報を出していれば、今回のようなこのことはなかったのではないかとも思っております。今後、丁寧な議論を行うことで、公共施設全体の改修計画も踏まえて、保健センターの在り方についても、まずはしっかりと庁内で再協議をしていただき、再度の保健センター改修についての提案を待ちたいと思います。
次に、第六期長期計画・調整計画の修正についてであります。第六期長期計画・調整計画は、松下前市長の下、最終答申も含めて出来上がっている状態で選挙が行われ、小美濃市長が誕生しました。第六期長期計画・調整計画と、小美濃市長の公約が相入れない部分があると理解をしています。こちらについては、条例にのっとり、第六期長期計画・調整計画の改定版である第二次調整計画を作成するということで、そのことについては評価をいたします。
選挙によって市長が交代した場合は、実行計画を改定するとなっていますので、当然のこととは思いますが、前市長の辞任の時期が悪過ぎたというふうに考えています。本人は、一番影響のないときに辞任をするというような形で申していたと思いますが、選挙後の状況を見れば、影響は大きく、年末の選挙は、市民にも、市職員にも、そして議員にも大きな負荷をかけたもので、今さらではありますが、前市長には大変大きな負荷を残していったことに対して反省をしていただきたいと思っております。
その上で、大変大きな影響を受けた形で第六期長期計画・調整計画はそのまま策定せざるを得ず、予算についても、骨格が固まった状態での修正では、全てを変更するだけの時間的余裕がない中での予算案については、大変御苦労されたことと思います。
施政方針の基本政策について述べさせていただきます。
1月1日に発生しました能登半島地震においても、大変多くの方が被害に遭われました。その影響は、今なお続いております。震災などの自然災害では、被害をいかに最小限に抑えるかということに重きを置いて考えていかなければならないと改めて考えさせられました。その上で、個人として一人一人に何ができるのか、行政として何ができ、何をすべきかを考えさせられたのではないでしょうか。小美濃市長は、市民の命が最優先とし、首都直下地震から市民の命を守るとして、公約にも掲げられていた家具転倒防止器具等を全世帯に設置するための予算を計上していただきました。予算額は少ないですが、市民の取組が進めば、順次、補正予算を組んでいく、切れ目のない形にしていくことは確認ができました。また、建物の耐震診断、耐震補強の助成の対象を拡充していくことで、建物の安全性を高めるだけでなく、災害時の緊急車両の通行を円滑にする狙いも含めて、大変よい取組だと感じています。市は単独では存立できないことを改めて感じたのではないでしょうか。
私たちは、能登半島地震において、南砺市を通して石川県への支援を行ってきましたが、近隣市だけでなく、多くの友好都市との連携によって支え合える形が見えたのではないでしょうか。今後に向けては、交流をしっかりと継続、発展させることで、災害に対しても連携し、協力体制をつくり、市民の安心・安全につなげていただきたいと思います。
AI教育は時代の流れ、オンライン授業の実施、二中・六中の統廃合は白紙にについてです。質疑の中でもありましたが、既に学習用コンピューターを活用した授業などの取組を評価いたします。また、オンライン授業の実施においても、十分可能性を理解し、取組の検討をすることとしていただき、万が一の災害時や、不登校児童などを含めた、リアルとオンラインを利用したハイブリッド型、また、双方向の授業の取組を検討していただくことを高く評価いたします。
先ほどもありましたが、前松下市長時代には、オンライン授業や、不登校児童へのオンライン配信などに対して後ろ向きな答弁ばかりと感じていましたが、今すぐにでも始めることができますので、まずはトライをしていただけるよう強く要望をしておきます。
セカンドスクールの泊数については、体験教育の充実を考えれば、以前の泊数に戻すべきだと考えています。その上で、オンラインへの取組とともに、リアルでの授業や体験教育の充実もしっかりと向き合い、AI教育と実体験教育のリアル体験の融合を進めることで、さらなる武蔵野市の教育の充実を図っていただけるよう、お願いを申し上げます。
学校施設の改築事業は既に始まっております。五中、一中の校舎の建築が始まります。五小、井之頭小学校については、今後、解体がスタートします。その中で、今後の取組として、二中、六中の統合、二小の移転と検討とありましたが、地域の住民の多くの方から統廃合に関して納得が得られていないという声とともに、その統廃合に関して、二・六中だけを取り出して議論することに対して、適当でなく、一度白紙に戻すことで、検討のための予算を削除していただいたことを評価いたします。また、コストだけの議論というのもいかがなものかというふうに考えております。今後、市全体の学校建て替えの中で、中学校全体の在り方の議論を進めるとしていますが、こちらについては、慎重に、そしてしっかりと議論ができるよう、できる限りオープンに検討をし、市民に納得をしていただけるよう努力を続けていただきたいと思います。
吉祥寺に再投資の時、三鷹駅北口の改良についてです。吉祥寺駅南口交通広場の整備はもちろん、公会堂の改修、さらには南口全体の再整備についても、地元吉祥寺出身の小美濃市長の出番ではないでしょうか。今まで遅々として進まなかった吉祥寺駅南口の整備に向けて、ステークホルダーの方との交渉をしっかりと行っていただきたい。そして、その交渉も含めて状況を伝えることで、地域の方々にも安心感や期待感につながると考えています。
三鷹駅北口についても、全体としては、周辺も含めたまちづくりの検討を行っていますが、今後は、地元商業者や地域の開発を進めている事業者も巻き込んで、面的な整備を加速していただきたいと思います。しかしながら、北口ロータリー内の危険性の除去については、既に10年以上放置がされています。全体の整備とは別に対応を求めておきます。
子育ては大変だけど楽しい。子育ては1人で抱えられるものではなく、家族を含めて多くの方々の協力によって、負担感や孤立感も減り、より楽しいものとなると考えます。その支援については様々ありますが、子育て家庭への支援はもちろん、共働き世帯が多くなった現状では、保育園への支援はもちろん、幼稚園への支援も引き上げることで、子育て施設への支援をしっかりと行っていただき、子育て家庭の支援を充実させることができると感じています。
また、保育園、幼稚園への支援と同様に、産前産後の足としてレモンキャブの活用など、子育て世帯の移動手段の確保への支援も評価をいたします。
小・中学校の給食費の無償化についても、令和6年度に実施と宣言をしていただきました。我が会派からも何度も要望をしてきたことですので、実施について評価をするとともに、質疑の中で、補正予算を組んでの取組となるということも確認ができました。東京都との調整もあるとは思いますが、実質4月からの無償化となるよう、さらなる努力をお願いいたします。そして、公立学校以外の児童生徒への支援についても研究するとの配慮を評価いたします。
CO2削減は全市民力を合わせて。武蔵野市は、2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロを目指す2050年ゼロカーボンシティを表明しています。この目標達成のためにできることは何でもやる覚悟を示していただきたい。その象徴となる、ムーバスの水素を燃料とする燃料電池車、EV、電動バスの導入の取組を評価いたします。また、ペットボトルの隔週収集について、コロナ禍における様式の変化などにより、隔週よりも毎週のほうが回収効率等がよい可能性が出てきたことも踏まえての収集方法の見直しについては、効率が同じなら、毎週にして市民サービスを向上すべきです。その上で、ごみの回収車両についても、EVや水素自動車への転換ができないのか、検討をしていただきたいと思います。
環境問題は、市民一人一人の小さな取組で大きな成果が得られるものと考えます。そのためには、しっかりとしたエビデンスに基づく情報を提供して、市民とともに環境問題に取り組む形をつくっていただきたいと思います。
大変よい事例として、リチウム電池を起因とするクリーンセンターの火災等の事象が、令和5年、激減をいたしました。これまでの取組、チラシの配布、動画の配信、そして施設の改修は市ができること、それに応える形で、市民のごみの出し方も改善をしてきたと思います。このように、市の活動に対して、市民の行動が変化したよい例だと思います。何より、継続してきたことで成し遂げられた成果です。ぜひ続けていただき、よりよいごみの回収と活用、そして安全を続けることを要望いたします。
環境全体に対しては、この間、太陽光発電やクリーンセンターでのごみ発電などは多く語られてきましたが、水素自動車のMIRAIの活用の停滞や、リサイクルセンターの廃止、食用廃油の回収廃止と、ともすれば環境問題に対して後ろ向きではないかと思われる状況もあります。カーボンニュートラルを考えたとき、できることは何にでも挑戦してみなくては、達成できるものではないと思います。
健康で豊かな高齢期を、支え合うまち武蔵野。健康寿命のまち武蔵野を推進する、いつまでも元気で活動ができることが一番だと感じています。まずはいきいきサロンなどフレイル予防、健康、未病といったキーワードでの対策の充実がさらに必要になってくると考えます。その上で、高齢者自身が就労をすることで社会参加をするとともに、健康寿命の延伸にもつながり、ひいては、市長の公約でもある、年金に就労でのプラス5万円の収入で、より健康で豊かな高齢期を過ごせるという考えに賛同いたします。ただ、いかにしてその就労先を提供していくかが大切になってくると思います。シルバーセンターのさらなる充実や、廃止されてしまったリサイクルセンターの復活、その他様々な社会参加を通して支援ができればよいのではないでしょうか。今後の手腕に期待をしております。
コロナ禍に学び、次のパンデミックに備える。コロナ禍で学んだことをしっかりと生かすべく、二酸化炭素モニターの設置を行い、二酸化炭素濃度の可視化を図り、ウイルス感染の抑制を図ることに賛成いたします。既に導入している公共施設もあると思いますが、多くの市民に注意喚起をする上でも、早急に進めるべき項目だと思います。
吉祥寺地区の病院ベッド数の確保については、大変大きな課題になると考えておりますが、現状を把握し、関係機関と緊密な対応をお願いいたします。
都市農業や産業の支援。市内の農地は減り続けています。農地の減少を少しでも抑える努力を続けていただきたい。その上で、市内産野菜の給食使用率が、現状20%強となっていることには、今まで何をしていたのかと疑問が残ります。令和7年度、35%の使用率の目標がある中、使用率は下がり続けていると言えます。小美濃市長に替わり、まずは30%の使用率を目標とするとの答弁もありましたが、市とともに、給食・食育財団の取組に対して、認識が足りなかったのではとも感じています。また、市の指導監督も不十分だと考えます。今後は連携をしっかりと取っていただき、35%の目標達成をしていただきたいと考えます。
商業支援については、予算に対する商工費の割合が0.9%と、少な過ぎると思います。ここ5年も1%を超えることなく推移をしています。この流れを変えなければ、今後の商業の発展は難しいのではないかと考えています。長引くコロナ禍からの立て直しについては、個店ではなく、面での支援が大変重要だと考えます。今回の地区サポート事業など、商店会を事務的に支える仕組みが必要であり、大変評価できるものであります。自治会や町内会がほぼ市内にないという本市において、商店会は自治会等の代わりをしている側面もあります。その特殊性も踏まえ、商店会を支えることは、地域全体を支援していくことにもつながると考えます。新規事業のまちとわたしとあなたプロジェクトなどのワークショップや話合いの場から、新たな発見とともに、新たな取組ができるような流れが生まれてくることも期待をしております。
生きる楽しみとなる文化等の振興。日本一の文化・スポーツ都市を目指す小美濃市長には、今までにない支援を期待しております。武蔵野市には様々な文化・芸術・スポーツに精通した方がおります。また、多くの方々がそれを楽しみ、仲間とともに活動をしています。今まで以上にその活動を支援し、試合や大会、展示、発表の場の提供などはもちろん、見る側もそうですが、運営する側にこそ支援を充実し、文化・スポーツのメッカとなるようなまちを目指していただきたいと思います。
住民投票制度の議論は凍結。令和3年に市議会で審議された武蔵野市住民投票条例案は否決をされました。この条例案については否決をされましたが、武蔵野市自治基本条例第19条にある住民投票制度の実施の具体的な要件について、今後議論という形とはなっておりますが、市長が、今の状況では混乱を来すおそれが大きいとの判断で、議論の凍結をしたことについては了解をいたします。しかしながら、今後しっかりと注視をして、その議論がどうなるのかを見てまいりたいと思います。
基本政策に沿って様々述べてまいりましたが、予算委員会での議論をさせていただいた点も気になる部分がありますので、少し申し述べさせていただきます。
自転車駐車場の設置についてです。今後、駅外周部への配置や誘導をするのではなく、現状、設置をしている駐輪場の定期利用と一時利用の割合を変更することで、一時利用の駅周辺への駐輪台数を確保することとした法律に沿った考えへの方針転換を評価いたします。
学童保育の長期休暇中の昼食についての課題解決の方策を検討するとのことで、今までの見解から一歩踏み出したことを高く評価いたします。今後は、課題点などをいかに克服してよりよい対応ができるか、検討・実施をしていただきたいと思います。
喫煙トレーラーハウスの増設についてです。吉祥寺駅南口の喫煙トレーラーハウス設置から2年がたち、設置初年度は、地域のたばこのポイ捨ての本数が減少いたしましたが、翌年度は、設置前を上回る形で増加をしています。需要と意識はありますが、トレーラーハウスの許容人数が少ないことが原因と考えられることから、吉祥寺駅北口についても、早急に設置の検討と実施をお願いいたします。また、各喫煙トレーラーハウスの年末年始開室時間の延長、三鷹、武蔵境においては、日曜日の開室についても実施を強く要望しておきます。
公園について申し上げます。管理運営について、まだまだ手が足りないと感じています。また、公園へのトイレの設置についても、5,000平米等とした今の基準を変更するべきと考えます。市長からも検討するとお伺いをいたしましたので、ぜひともしっかりと検討していただきたいと思います。
次に、予算の立て方についてであります。今回の予算委員会では、不用額の多さや予算の積み上げについて甘さを指摘させていただきました。その上で、今後を考え、年末になると、予算よりも多くの基金を積み上げることで、後年に対しては備えができるという後づけのメリットはありますが、当年度で言えば、行おうとしていた事業ができなかったとか、デメリットによる市民に対しての約束が果たせなかったというふうにも言えます。この形は、本来の予算の立て方としては大変問題があると考えますので、その対応については検討していただきたいと考えます。
また、ある事業の説明の中では、事業全体の総額は増えているから、説明書に書かれている説明の額が決算でオーバーしていても、ほかのものでカバーができますので問題ないとの趣旨で説明をいただきましたが、到底納得できるものではありません。さらに、毎年予算よりも決算の数値が2倍以上になるような数値になっている説明項目もありました。こちらについては、以前も指摘をしましたけれども、ほとんど変わりがなく、令和6年のどの予算について指摘した箇所は予算をオーバーしないとお考えなのでしょうか。予算はどのように立てているのか、説明書に書かれている細かな数値は当てにならないのかと、疑問にも思ってしまいます。予算書の説明にある、数年間の金額の流れなども含めて確認をして、質疑をしています。今後の説明書に書き込む数値に対しても、しっかりと責任を持っていただきたいと考えます。何よりも、見やすい、分かりやすい説明書を作成してお願いをするとともに、他の資料に対しても、注釈などをつけるなど、分かりやすいように努力をしていただきたいと思います。そして、予算書の説明については、もう少し丁寧に行っていただきたいと思います。
武蔵野市給食・食育振興財団に対して、入札が必要なものを随意契約で行っていたことが、令和5年1月の監査から指摘を受けて、事務手続上の遺漏がないよう、現在、契約事務規程の改定を検討しているとありましたが、詳しい説明を求めましたが、最終的に説明を受けることができませんでした。後日報告を待つことにはいたしますが、指摘事項に対しての内容などの回答はしていただけなかったことは、大変に遺憾であります。入札と随意契約については、この間、様々な問題を、以前にも他の部署でも指摘を受けているはずです。財政援助出資団体とはいえ、市の税金が投入されている団体ですので、市の管理監督が甘いと言わざるを得ません。今後の対応については、決算時にしっかりと報告をできるようにしていただきたいですし、執行部にはしっかりとしたガバナンスを利かせ、説明責任とともに、情報公開、情報提供を徹底していただき、ミスや間違いを未然に防ぐ組織としていただきたいと思います。
財政計画について述べさせていただきます。公共施設等の再整備費用は、30年間で、第六期長期計画の時点では3,000億円の1.5倍とする4,500億円と、今現在、おおよそ試算をされます。六長調対比で1.2倍、3,600億、六長調との対比では、4,500億から3,600億を引くと、900億という財政負担増になると推察されます。1年当たり30億円の財源を捻出しないと、現在の六長調の財政シミュレーションのとおりにならないということになります。今後どのようにして毎年約平均30億円の財源を捻出していくのか、検討が必要ではないでしょうか。長期財政シミュレーションについて、策定することを取りやめる考えがあるとのことですが、武蔵野市の未来の財政状況について、傾向を示すものとして重要な指標なので、ぜひ続けていただきたいと要望しておきます。
現在の経済状況等から、今後の武蔵野市の歳入見通しが決して明るいわけではないと考えます。また、歳出は、現状より大幅に増大すると見通しが立ちます。このまま何もしなければ、財政状況は悪化し、硬直化し、将来に対して課題が出てくると考えます。そこで、小美濃市長には、行財政改革にさらに取り組むことを要望しておきます。
最後になりますが、小美濃市長の公約でもある、情報発信、情報公開を徹底し、隠し事のない市政、市役所の職員はもっとまちへ出ていき、市民の声に耳を傾け、無駄を省き、日本一市民のために働く市役所を目指し、市政を運営することで、武蔵野を立て直していただきたく要望するとともに、予算編成に携わっていただきました職員の皆様、本当にお疲れさまでした。また、この3月で退職をされる方々、今後の御活躍を祈念し、賛成の討論といたします。ありがとうございました。