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令和6年第1回臨時会

5月9日(木曜日)

令和6年第1回臨時会
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さこうもみ
さこうもみ
無所属むさしの現職

映像ID: 2707

14321◯13番(さこうもみ君)  ただいまの武蔵野市長へ猛省を求める決議に対し、賛成の立場で討論をいたします。
 2024年3月26日第1回定例会最終日に市長から上程された議案第40号 武蔵野市教育委員会教育長の任命の同意については、全会一致で可決されました。その際、本会議にて、教育長の任命について、当該対象者について略歴を紹介した後、キャリア、人格、識見等、教育長にふさわしいと考えておりますと市長から御説明がありました。しかし、当該教育長は、本会議の中で説明された略歴の中にもあった所属組織においてハラスメント行為による懲戒処分を受けており、市長をはじめとした理事者はその事実を知りながらも問題とせず、議会への事前の情報提供を怠ったことが分かりました。ハラスメント行為による懲戒処分という重要事項が発覚した際、先ほど議案第46号の答弁の中でも、一度取り下げることもできたかもしれないという市長の御発言もありましたが、一度議案を取り下げて庁内で丁寧に議論を重ねること、議会へ事前に事実を伝え、相談をすることもできた、時間的猶予もあった中で、その選択をせず、重要事項を議会へ情報提供せずに議案提出に進んでしまったことは、不適切な対応だったと考えます。武蔵野市の教育行政を担うリーダーである教育長という重要な役割を決めるに当たり、ハラスメント行為による懲戒という、教育に関わる立場において特に深く注意を払うべき事実が発覚したにもかかわらず、教育長にふさわしいという説明のみで議案を提出したことには大きな問題があったと考えますが、そこに大きく2つ問題があったと考えています。
 1つ目は、ハラスメントによる懲戒処分という事実を、市にとって大きな問題であると即時に判断ができなかったことです。その背景には、ハラスメントという問題の重要性を認識できていなかった市長及び副市長の認識の甘さに課題があったと考えます。武蔵野市特定事業主行動計画において、市は、多様な人材の活躍推進のため、ハラスメント防止、理解促進に取り組むことを重要としています。また、同計画の中では、「ハラスメントは相手の尊厳や名誉を不当に傷つけるものであり、人権上の問題でもあります。また、心身ともに健康で意欲的に働き続けられる環境を阻害しかねないため、組織全体で防止に取り組む必要があります」と記載がありますとおり、ハラスメントは人権の問題であり、非常に重要な問題です。理事者をはじめとして、市として、このことを改めて認識し、取り組んでいっていただきたいと思います。
 2つ目は、所属組織での懲戒処分という重要事項を議会へ説明せず議案を提出したことです。説明がなかったことは、結果的に賛否に関わる重要な事項を議会に隠していたと言わざるを得ません。重要事項を議会へ説明しなかったことは、執行部と議会の信頼関係を揺るがす大きな問題です。執行部と議会、この2つの代表機関、首長と議会は、互いにチェックをし、それによって、よりよいバランスと結果を達成して、市民の福祉の向上に努めていく必要があります。そのためには、議会は、市民の声に耳を傾けることはもちろん、行政の事業等について情報をきちんと取りに行く努力をし、それと同時に執行部は議会に適切な情報提供をする、その関係性が必要だと考えます。重要事項を伝達しないなどということは今後絶対に発生しないよう努めていただきたいと思います。
 最後に、情報を隠していたこととは別の観点ではありますが、今回のようなトラブルを未然に防ぐための対策として、例えば、外部人材の登用などの人事においてはレファレンスチェックを入れるなどの対応も検討していく必要があるのではないかと考えます。
 以上、教育長の任命の議案提出に際し、ハラスメントによる懲戒処分という重要な事項に対して認識が甘かったこと、そして、その事実を議会に隠していたことに強く抗議をし、今回の決議に対する賛成という立場での討論といたします。
             (12番 菅 源太郎君 登壇)(拍手)