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令和6年第1回臨時会

5月9日(木曜日)

令和6年第1回臨時会
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菅源太郎
菅源太郎
立憲民主ネット現職

映像ID: 2707

14322◯12番(菅 源太郎君)  それでは、武蔵野市長への猛省を求める決議に、会派、立憲民主ネットを代表して、賛成の討論をいたします。
 先ほど議案第46号 武蔵野市長及び副市長に支給する給料の特例に関する条例が可決され、小美濃市長及び伊藤副市長の給料の減額が決まりました。もちろん、このことで市長自身のけじめというのは一定つけられたということだと思いますが、先ほど決議の趣旨説明が川名議員からもありましたように、この決議というのは、今度は議会から市長への意思表示でありますので、重複する点はありますが、改めて賛成討論で申し上げたいと思います。
 事実関係についてはもう皆さんお分かりですので省きますが、5月2日の各会派の代表者会議で公になったので申し上げますが、市長は4月3日の各会派の代表者会議懇談会で、議会に伝えなかった理由として、大きな話にしたくなかったとおっしゃいました。先ほど議案を取り下げるか悩んだというお言葉もありましたが、歴代市長であれば、その時点で自身が各会派に説明するであるとか、議案の提出を見送る、そういった対応をしたのではないでしょうか。これは市長の認識や見通しの甘さが露呈したと言えます。結果として、大きな話にしたくなかった思いとは逆に、話はもっと大きくなり、就任1か月で教育長が辞職するという、市政、特に教育行政の停滞を招く事態となりました。既に教育長は5月1日に辞表が受理されているものと思いますが、市長の責任は免れません。
 市長は、この5月2日の代表者会議で、あるいは先ほどの本会議でも、意図的に隠したわけではないとおっしゃいました。先ほども指摘がありましたが、市長は昨年12月の選挙で、隠し事のない市政を公約して当選されています。もし意図していなければ隠し事に当たらないと言うなら、隠し事のない市政の看板に偽りがあると私は思います。このことは、議会出身の市長であると強調していたことと併せて、議会、さらには市民との信頼関係を著しく損ねるもので、看過できません。市長が議員時代であれば、これも先ほど触れられた方がいましたが、私と同じような討論をしたのではないかと思います。
 こうした事情があるにせよ、任命に同意した議会の責任も重いと考えています。従来から、副市長や教育長の議会同意人事は、市長から各会派に事前説明はあるものの、議案としては配付された経歴を基に、委員会に付託せずに、本会議で即決していました。教育長については、2014年(平成26年)の法改正で権限が強化されております。教育委員長と教育長の役割が新しい教育長という役割になっているわけですが、その際に文部科学省の通知でも、「教育長の任命の議会同意に際しては、新「教育長」の担う重要な職責に鑑み、新「教育長」の資質・能力を十全にチェックするため、例えば、候補者が所信表明を行った上で質疑を行うなど、丁寧な手続を経ることが考えられる」、こういったことも書かれておりますので、これはこれから議会で決めることですが、次期教育長の任命同意に当たってはこうした手続も必要になるのではないかと思っています。
 市長は5月2日の代表者会議で御自身の責任について言及され、本日、自ら提出された給料削減条例によって、その責任を取ったつもりかもしれません。ただ、これも触れられておりましたが、歴代市長の給料減額は主に市職員の不祥事が理由でしたが、このたびは市長の判断自体が間違っている。それだけ責任は重いと思います。
 そして最後に、議場の同僚議員に申し上げます。市長は、いわゆる政治的に市長を支持した、支持しなかった、その有無に関係なく、議会全体に必要な事実を伝えていなかったのが今回の事案です。ですから、いわゆる与党・野党という関係ではなく、議会と執行機関である市長という関係において、この決議案への対応をぜひとも皆様に決めていただくよう呼びかけ、賛成討論といたします。
              (20番 三島杉子君 登壇)(拍手)