12615◯1 番(道場ひでのり君) 自由民主・市民クラブの道場ひでのりでございます。よろしくお願いいたします。通告に従い、一般質問に入ります。質問件名、ネーミングライツ(命名権)の導入等について。今回の質問は、大きな項目で2つ、内容については互いに関連性のある内容でもある。よって、その相互の関係を踏まえ、発想力あふれる答弁を期待する。質問1番、ネーミングライツの導入について、質問2番、市内公園におけるトイレの設置について。
当市は、市民の方々の強靱な担税力に支えられ、財政力は全国屈指の自治体である。明治以降の首都東京の建設において、様々な社会インフラが整備され、とりわけ交通インフラの整備は、都市建設の骨格とも言える重要な役割を担ってきた。この点において、当市を東西に横断する現在のJR中央線は、首都東京が成長し、その延伸を求め、西へ開拓が進んできた脊髄であり、よく首都東京の大動脈とも言われている。都心には30数分、1本で到着できる交通の便は、何よりもの利便性がある。また、明治以降の市街地発展も、この鉄道を軸とするわけで、学校制度の整備においても、その交通網を基としての設立が多く、今日、多くの学校がこの中央線駅の周辺に存在する。自然環境にも恵まれ、緑も多く、井の頭公園の存在は当市のシンボルともいえ、当市の価値に大きく寄与している。
今日の国家規模の人口減少においても、当市の人口は微増状態である。これは、前出のような地理的な圧倒的優越性があるからである。多くの子育て家庭が、御自分の通勤、また、子どもの教育等を鑑み、当市、このまちに強く魅力を感じている。当然、この環境下では、需給のバランスから、地価すなわち土地の価格は高騰するわけであり、新規転入者は、自然、購買力のある高額所得者が多いのも事実である。これら高額所得者は、大きく当市の財政面で貢献をしていただいている。これらを実に簡単に表現するとすれば、中央線と井の頭公園は引っ越しというものがなく、また、首都が東京から変わらない限りは、当市の価値は盤石で、その担税力のある市民構成からは、財政面においても必要以上の心配は要らないというのが合理的な考えである。
しかしながら、その安定、盤石な財政にあぐらをかいて無策であるのは、到底許されるはずがない。少なくとも私は、市民の信託を得た一議員として看過することはできない。税金の使われ方を厳しく当たることは、我々議員の責務である。これらを監視し、また、議会において是正をしていくことは、言わば守りである。また、市民資産を有効に生かすことも、同じベクトル上の存在であり、その市民資産を生かし、新たなる歳入を企画する考えは、言わば攻めであり、今日の考え方とも言える。
質問1番、ネーミングライツの導入について。
昨今、公共施設の建設資金や運営資金を調達するための手法として、ネーミングライツが地方自治体にも多く導入されている。近くは、近接自治体として三鷹市の三鷹市総合スポーツセンター、施設愛称はSUBARU総合スポーツセンター。また、三鷹中央防災公園中央広場、施設愛称は日本無線中央広場がある。西東京市においては、保谷こもれびホール、施設愛称はタクトホームこもれびGRAFAREホール。小金井市には小金井市民交流センターが、小金井宮地楽器ホール。担税力が高く、財政的には恵まれた当市ではあるが、市保有の資産を生かし、歳入の開拓をすべきと考える。このネーミングライツ導入に関し、以下質問する。
質問1番の1、歳入確保、また、新規開拓として、ネーミングライツに関し、これまで全庁的に調査や研究は進めたことがあるか伺う。
質問1番の2、上記1で調査や研究が進められていた場合、その内容や今後の方針について見解を伺う。
質問1番の3、当市保有資産において、このネーミングライツの対象となり得るものはどのようなものがあるか、見解を伺う。
質問1番の4、ネーミングライツ契約を結んだ企業は、ネーミングライツ・パートナーと呼ばれたりもするが、例えば、当市内にその候補となる企業はどのようなものがあるか、見解を伺う。
質問1番の5、ネーミングライツ導入における問題点、注意点の認識を伺う。
質問2番、市内公園におけるトイレの設置について。
近隣の中央高架下公園が改修され、連日多くの利用者があり、大変な好評となっている。SNS等の発信もあり、近接近隣住民以外にも、近隣市などからも利用者が増えており、隣接する駐車場を利用した使われ方もされているようで、当初のもくろみが当たったとも言える。
よいことばかりではなく、様々な問題も発生しており、これらを一つ一つ丁寧に解決していくことがとても重要なことである。先日通りかかった際、耳にしたことであるが、とっても良い公園なのだけど、遠くから来てもトイレがないと不便だな。一体どこが財政力があるというのだろうか。近隣自治体の公園には多くの公園にトイレ施設が設置されている。無論、設置にも維持費、管理にも経費はかかる。しかし、決してそれは不必要なものではなく、トイレは言わば極めて公共性の高い施設とも言える。
この公園改修の際に、担当所管課とは十分に連携を図らせていただき、地域からも多くの意見をいただき、愛される公園を目指した。大変すばらしい好評な公園である。実証実験中ではあるが、公園では初めてとなる防犯カメラの設置もされており、今後の展開に期待もしている。
質問2番の1、当市には200近くの公園施設があると認識しているが、そのうち、トイレ施設が設置されている施設は何件あるか伺う。
質問2番の2、公園のトイレ設置における現状の基準について伺う。また、その根拠を伺う。
質問2番の3、公園におけるトイレ設置における問題点、注意点を伺う。
質問2番の4、公園におけるトイレ設置──これは一般的なものでいいのですが──にかかる新設経費及び清掃等維持経費について伺う。
質問2番の5、大変評判のよい前出中央高架下公園に、この欠損している施設とも言えるトイレの設置は必須であり、現行の基準も見直すべきと考えるが、見解を伺う。
市民の方々の担税力が強く、財政力の豊かな当市、まちの価値を、その財政力を有効に使い、さらによくする、これが肝腎と考える。今後、取り巻く環境から、いやが上にも促進されるであろう都市間競争にも決して負けないまちを創出していく意気込み、挑戦意欲を持った答弁を期待する。
以上。