12664◯教育長職務代理者(清水健一君) 私からは、1番目の学校行事の写真撮影、学校カメラマンについてお答えいたします。
まず1番目です。各校の行事におけるカメラマンの選定に関しては、各学校で行っています。一般論としてですが、各校でカメラマンの技量やサービス等を踏まえ選定していると考えられます。
2番目の御質問です。小・中学校の行事におけるカメラマンの身元確認について、さきの御質問と同じように、カメラマンの身元確認は各校で行っており、教育委員会として一律に対応しておりません。一般的には、当日、学校行事に業者が来校した際に行っております。また、カメラマンは、名札、腕章等をつけ、身分の明示を行っております。
3番目の御質問、カメラマンが学校内で活動する際の安全対策やガイドラインの設定についてのお答えですが、他の質問と同様、各学校で対応しております。なお、各学校では、写真業者と撮影可能な範囲などについての事前打合せや、撮影した写真に関する個人情報の取扱いについてなどの確認を行っています。
4番目の質問、保護者や学校関係者に対する説明や情報提供ですが、教育委員会としての説明や情報提供はしておりません。
5番目の御質問、外部カメラマン参加に関する保護者への事前通知についてですが、教育委員会では、事前通知はしておりませんが、セカンドスクールや移動教室など、宿泊を伴う体験活動においては、朝、学校を出発する際に、保護者の前で、他の引率者と一緒にカメラマンの紹介をしていることが多いものと認識しています。
6番目の御質問、今回のSNSでの募集事案に対する具体的な対応策についてですが、本事態が発生した際、学校に対して、事例に関する情報共有及び注意喚起を即座に行いました。
7番目の御質問、写真や卒業アルバムの額、その適正な価格についてです。各学校が事業者を選定しているため、教育委員会として写真や卒業アルバムの代金を把握しておりません。そのため、適正な価格についてもお答えできません。なお、複数の学校に聞いたところ、卒業アルバムは1万円から1万5,000円程度、運動会等のスナップ写真は120円程度でした。児童数、生徒数の多い学校に比べて、少ない学校のほうが高めになるという傾向は分かっております。
それから8番目の御質問、地元の写真館、事業者を守ることについてお答えします。さきの質問と同様に、学校の判断による事業者の選定が前提だと考えております。子どもたちの安全・安心のためには、地域の写真館に依頼していくことも考えられます。一方で、長期間同一業者の選定を継続することは、競争原理が働かず、写真、アルバムの質に影響することも考えられ、そのバランスを取った検討が必要だと思われます。
9番目の御質問、卒業アルバムの費用補助についてお答えします。卒業アルバムを作成する、しないを含めて学校判断であり、教育委員会として一律に補助することは考えておりません。なお、就学援助として、対象家庭には卒業記念品費を実費補助しています。
これは私の体験なのですけれども、藪原議員が指摘されたことというのは大変大事なことだと私は受け止めております。経験の中でも、例えば、もう相当昔になりますけれども、地元の写真業者にずっと依頼していたわけですが、私の友人がカメラマンとして来た、そういうことがありました。友人は、小学校の行事のカメラマンではなくて、広告写真のカメラマンです。でも、つてをたどって依頼されたということを聞いています。それから、地元の写真業者でも、いつも来るカメラマンではないカメラマンが来ることがあります。そういうカメラマンに対しては、やはり業者とどういう確認をしたのか、それから公平に写真を撮るというのはどういうことかということを必ず話をして、行事の写真を撮るようにしてもらっています。ただ、こういったSNSのような事例が出てくると、さらにしっかりと各学校に危機意識を持ってもらうことが必要だと思いますので、これについては校長会等で伝えていきたいと思っています。
以上です。