12853◯教育長職務代理者(清水健一君) 教科書採択の影響ということで、ちょっと具体的なお話をさせてください。武蔵野市は、まず、校長とその教科の専門性の高い教員が教科別検討委員会をつくって協議をします。そこで出した結論を、先ほどもちょっとお話ししました教科用図書採択協議会に上げます。そこで全部の教科について話合いをします。この協議会で出した結論が教育委員会に上がってきます。教育委員会ではどういうふうに進めているかというと、教育委員4人が、今年の中学校の教科書採択でいうと、主担当というのを大体4教科、副担当というのを4教科、これを4人で分担します。それから、その主担当、副担当以外の教科を全員が見ます。ということはどういうことが起きるかというと、主担当、副担当で大体教科書の冊数が70冊ぐらいになります。それ以上にほかの冊数もあるので、かなりのボリュームになるのです。もし教育委員の4人のうち1人が教科書編集とか執筆に関わっていると、3人になります。そうすると、今度、3人でそれを分担することになるので、相当な仕事量の増加になります。
教育長はどういう役割をするかというと、この教育委員会での採択の司会進行を行います。いろいろと教育委員から出てきた意見が分かれたりなんかしたときに、教育長が発言をするという、そういう流れになっています。もし教育長がいない場合はどうなるかというと、職務代理が教育長の仕事を兼務します。いずれにしても、5人の中で1人欠けるというと、負担は相当上がるわけですけれども、これで一番大事なのというのは、公平性とか、それから透明性、公正さ、そういったものが物すごく大事になってきますので、ここはしっかりと守っていかなくてはいけない。したがって、もし教育委員、教育長が外れた場合は、その方とは一切教科書に関する話合いはしません。そんな形で、武蔵野市の教科書採択を確実にしっかりとやっていくということを大事にしているところです。一応、決めのことについてはお伝えします。