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令和6年第3回定例会

9月3日(火曜日)

令和6年第3回定例会
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道場ひでのり
道場ひでのり
自由民主・市民クラブ現職

13130◯1 番(道場ひでのり君)  自由民主・市民クラブの道場ひでのりでございます。よろしくお願いいたします。通告に従い、一般質問に入ります。
 質問件名、危機管理における「プロアクティブの三原則」を鑑み、について。
 もう既に五、六年もたつが、この世界、すなわち市政に挑戦するとなる頃のことを今改めて思い出している。市政改革がメインテーマであり、それまで民間企業、また、海外の決して安全とは言えない地域での経験から、どのようなこの市政への携わり方があるのか、当時も模索していた。日常、海外の担当地域における様々な状況の変化をしっかりつかみ、適切に対応していくことは、そのビジネスにおける一丁目一番地であった。市場における為替の変動や物価の動向、デフォルト、この場合は国債の債務不履行、また、多国間の取引においては、国際情勢において、いきなりの交易における条件変更もあった。政情によってはクーデターやテロ、内戦、また、戦争もある。この中で、いかにビジネスを継続化していくかは、まさに危機管理の能力が問われていた。
 質問は、危機管理におけるプロアクティブの三原則を鑑み。記念すべき第50回むさしのジャンボリーは、開催地である長野県川上村の武蔵野市立自然の村──以下、自然の村──において、複数のツキノワグマが頻回に出没したことを受け、開催が中止となった。これに関し、危機管理におけるプロアクティブの三原則を鑑み、質問をする。
 その前に、既に周知と考えるが、この危機管理におけるプロアクティブの三原則について、復習の意味も含め、簡単に触れておく。プロアクティブ、その本質的な意味は、先を見越した行動、事前活動を意味する。危機管理におけるプロアクティブの三原則とは、1つ、疑わしきときは行動せよ、2つ、最悪の事態を想定して行動せよ、3つ、行動の空振りは許されるが見逃しは許されないという、考えてみれば至って当たり前のことなのである。
 また、今回の開催中止への事実経緯としては、自然の村村内の熊の出没は、2020年に1件、2021年に5件、2022年に4件、2023年はゼロ件でした。そして、今年に入り、川上村では6月20日、そして自然の村村内では6月23日、7月5日、7月14日と、出没は頻回していた。これに対し、ジャンボリー所管課から各地区青少協へは、7月16日付の熊出没に関する注意事項というものが発せられ、翌々日の7月18日に中止が案内された。
 以下、具体的に質問する。
 質問1番。ジャンボリー第1回地区は大野田地区で、7月20日からの予定であった。中止決定は7月18日と直近であったが、タイミングとして適切であったのかを伺う。
 質問2番。山間部における熊の出没や様々な被害に関しては近年多く、特に今年に入ってからは、死亡事故の報告も頻繁にある。このような状況で、自然の村を管理運営する文化生涯学習事業団並びに野外活動センターの運営管理機能には問題がなかったかを伺う。
 質問3番。7月16日に青少協各地区に配信された熊出没に関する注意事項、これには、キャビン地区、天体施設、ハイキングコースを利用される皆様は、事前に必ず出没の状況と下記の熊に関する注意事項を御理解いただいた上で御利用くださいとある。この文面からは、ジャンボリー事業の開催中止などの意は一切読み取ることができない。多くの子どもたちが参加するこの事業において、危機管理上、この熊出没に関する注意事項の内容、すなわち事業推進ありきの内容は適切であったかを伺う。
 質問4番。また、この熊出没に関する注意事項は、メールにて配信されたと聞いているが、危機管理上その方法は適切であったのかを伺う。
 質問5番。ジャンボリー事業の所管は児童青少年課、また、上級部門は子ども家庭部となるが、今回の熊出没に関し、中止決定に至るまでの対応は適切であったかを伺う。
 質問6番。開催中止決定は7月18日となったが、熊出没に関する市長への最初の報告はいつ、また、その部門はどこからであったかを伺う。
 質問7番。開催中止の意見具申はあったのか。もしくは、市長独自の判断だったのかを伺う。もし意見具申があったのなら、いつ、どのタイミングで、どの部門からあったのかを伺う。
 質問8番。8月20日の文教委員会における行政報告で、開催中止についての説明がなされた。そこには、7月13日にトレイルカメラに7月5日の子熊の画像が確認されたとある。あたかも7月13日が最初の認識であったかのような説明となっているが、前述の青少協各地区へ配信された熊出没に関する注意事項の裏面には、6月23日の出没が明記されている。説明を求める。
 質問9番。中止決定以降、所管である児童青少年課からは、青少協各地区への事後説明等はなされているかを伺う。
 質問10番。プロアクティブの三原則を鑑み、今回の事業中止の経緯は、ガバナンスの視点から組織上適切であったかを伺う。
 以上。